私にできる最後の大仕事
みなさんこんにちは!
国際協力NGOのCBBでインターンをしている大分大学の神野です!
今日は、朝から住み込みスタッフのダエンをプノンペンに連れて行きました。
というのも、彼は、長い間私に、早く日本で働きたい。
両親のためにも早くお金を稼ぎたい。
そんな相談をよくしてくれていました。
私からは、今、勉強して学校に行くと今から働くよりもたくさんのお金がもらえるよ。
そんな話をしましたが、私の拙いクメール語と、彼からすると外国人の私からの助言で、伝わっていない部分が多くありました。
彼は、早く働きたい。日本に行きたい。
そう言って、私が勉強を教える時は、決まってその相談をしていました。
このままでは、いけない。
私自身、気が付けばカンボジアを離れるまでもうあっという間です。
彼に日本。という選択肢を与えた私の責任。
最後に彼に残してあげられること。
その最後の大仕事。
という私の意気込みで、今日メコンの学生と話をしてもらうことにしました。
そんなこともあり、彼をメコン大学に連れて行ったのですが、連れて行った感想は。
本当に行って良かった。
そう感じます。
何にせよ、メコンの学生には、感謝しきれないほど、感謝しています。
というのも、私の言いたいこと。
そして、カンボジア人同士としてのアドバイス。
そんな事を事細かく説明してくれました。
メコンの学生には、事前にアポを取っていて、ダエンが勉強のことで悩んでいる。
早く日本に行って働きたいと言っている。
そんな相談に乗って欲しい。
と伝えると、私に任せてください。
との連絡がありました。
実際に、話してくれた内容としては、高校卒業までの3年間は我慢してでも勉強した方が良い。
日本語を勉強するよりは、今は学校の勉強を優先させた方がいい。
などと言った、私が話して欲しかった事に加えて、
勉強に対するアドバイスなどもたくさん話してくれました。
私たち日本人ではわかり得ないような、カンボジアの学校の制度の話もしてくれて、ダエン自身、すごく良かったと言ってくれていました。
メコンの学生との話は、1時間半程に上りダエン自身も、自分の気になっていた事をたくさん解決できたのでは無いかと思います。
村に戻って来てからは、ダエンがメコン大学でどんな話をしてきたか。
などをすごく活き活きと他の住み込みスタッフに話をしていました。
学んだ事をシェアしてくれていたようです。
そんな関係性が続いていってくれれば、CBBスクールというものがより良い場所になっていくような気がしました。
何はともあれ、彼自身、今日の一日で様々なことを考え、様々な事を学んだのではないかと思います。
プノンペンからの帰りも、「わたし。日本語大丈夫。
英語たくさん勉強する。
勉強をがんばる。」
と言ってくれました。
なんだか、その言葉を聞いて、うるっと来ました。
今まで、あんなに働きたい。早く日本に行きたい。と言っていた彼が、すごく変わった気がしました。
今日という日が彼のターニングポイントになってくれれば、それほど嬉しいことはありません。
大学に行くことは、急な決定だったのですが、すぐにでも行ってよかった。
この場に私が立ち会えたことをすごくうれしく思います。
もうすぐ、彼を近くで見守れなくなりますが、今後は彼を信じて遠くから彼の成長を見守りたいと思います。
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