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№4892:世の中のオンライン化によって失ったこと
本記事は2020年12月16日に配信した無料メルマガを大幅に加筆修正したものです。
こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。
今日は「世の中のオンライン化によって失ったこと」という話をします。
本noteでも記してきたとおり「距離」「時間」「利益」など、世の中のオンライン化によって「得られたこと」はたくさんあります。
私のような「仕事での外出嫌い」の人間にとって「出張先に行かなくていい」とか「自宅で会議に参加できる」というのは夢のような環境です。
その一方で「失ったこと」もあります。
それは「余白」だと思います。
私たちは世の中のオンライン化によって「効率」を得ました。
ということはその同時作用として「ムダも省けた」ということになります。
が、この「ムダ」っていうのは結構大事で、多少強引にいえば「世の中の創造性はムダから生まれる」と言ってもよいと思います。
ただし「ムダ」には2種類あって1つは完全に余計なこと。
そしてもう1つが「余白」です。
「余裕」と言い換えてもいいかもしれません。
「失ったムダ」は後者です。
例えば「会議」や「セミナー」なんかでもオンラインではムダ話が許されません。
「何を余計なことを話しているんだ」という顔をする人がいます。
もちろんリアル会議でもこれは同じです。
が、オンライン化によって「必要なことだけに集中する」という方向性が強化されました。
これが「余白のなさ」をつくります。
これまで私たちは飲み会などで「結構なムダ話」をしてきたわけですが、その機会も失われました。
オンライン飲み会は距離の問題をクリアする点で有効ですが「みんなで直接会える」のであればそうした方がいいに決まっています。
ちなみに本題とは逸れますが、世の中のオンライン化は「リアルの場は会いたい人とだけ会えばいい」という意味で「リアルの価値を上げた」と思います。
私たちは「リアルでもオンラインでも『会いたい』と思ってもらえるような人間にならなければいけない」ということです。
話を戻します。
息が詰まるような環境にいてもアイデアは出ません。
物事にこだわりすぎてもアイデアは出ません。
物事を突き詰めてもアイデアは出ません。
いずれも視野狭窄状態に陥ります。
世の中を見てもパッとしない人はだいたい「余裕(余白)」がありません。
で、「いっぱいいっぱい」と言っています。
そんな状態で物事が上手くいくはずがありません。
私は「余裕でしょ!」ってよく言います。
何故ならたいていのことは余裕なので。
世の中がオンライン化されたからこそ「余裕(余白)」を意識した方がいい。
そんな風に思います。
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