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№5097:フィットネスクラブと百貨店とファミレスは「そっくり」である
本記事は毎週月曜日に配信している有料メルマガ「思考変容のスイッチ」の一部を加筆修正したものです(原形をとどめていない場合あり)。
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こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。
さて、全国で緊急事態宣言が発令中ですが、標的になっている外食産業の業績悪化は「運が悪い」としか言いようがありません。
もっとも同じ外食産業でも業績を伸ばしている企業もあるし、「ひとり経営店」では補助金で大黒字なんてなことになっているところもあるようなので一括りにはできませんが、フィットネスクラブのように「崩壊しているビジネスモデル」を放置し続けたのではなく、「命令」によって被害を受けているという意味で「運が悪い」と思います。
とはいえ、これは「いつか来た未来」です。
新コロとは関係なく、例えばファミレスのような特徴のない業態がいつまでも存続できるとは思えません。
私はこれまで「フィットネスクラブは百貨店とファミレスと似ている」と言い続けてきました。
どれも「特徴がない」という点で共通しています。
そのようなビジネスは遅かれ早かれ競争力を失うことになったと思います。
それが新コロで早まっただけです。
もちろんこれは「業種業態の問題」ではありません。
「各企業の問題」です。
この「各企業の問題」を見る上でのポイントは以下の3点だと思います。
1つは「新コロ前後で異なるビジネスモデルになっているか」です。
新コロ直後は「デジタルトランスフォーメーション」とか「D2C」という言葉が注目されましたが、それをやり切った企業が一体どれだけあるのでしょうか。
結局のところ、大半は「新コロ前のまま」ではないのでしょうか。
こういう企業は確実に沈没します。
2つは「2019年の売上水準に戻っているか」です。
業績が2019年時に回復していないということは「顧客の支持を失ったまま」ということになります
ビジネスとは「顧客の創造」なわけですから「顧客の減少=ビジネスの停滞」ということになります。
3つは上記と関係しますが「利益の内訳がどうなっているか」です。
現在、企業は顧客が減少しても利益を出すことができます。
協力金によるキャッシュもあれば、コスト削減(人切り)による利益創出もあるからです。
が、これは金融機関から借り入れたお金を利益計上しているのと何ら変わりません。
「利益」だけを見て「現在の自分たちの競争力」を見ないようでは「お金がなくなったら会社もなくなった」ということになりかねません。
ちなみに私たちが展開するスモールジムは新コロ禍で新たに9店舗を出店し、来年も10店近くの出店が予定されています。
しかし、お金を払って情報を聴きに来た業界関係者はひとりもいません(フィットネスビジネス誌の取材は除く)。
この危機感のなさと不要なプライドの高さ、そして過去への固執こそが当業界が低迷している最大の要因だと思います。
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