見出し画像

№5022:「人生100年時代」は地獄絵図?!

こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。

さて、先般「健康という言葉が嫌い」と記しましたが、同じく「長生き」という言葉も嫌いです。

正確には「言葉が嫌い」なのではなく「そういうことをあたかも凄いことかのように自慢している人間が嫌い」なのですが、いずれにせよ積極的には使わないようにしています。

私は「長生きを目的とした生き方には意味がない」と思っています。

世間一般ではまことしやかに「人生100年時代」とかいわれています。

が、そもそもこんな無責任な話はありません。

ご存知の通り、日本人の「平均寿命」は男性が79.55歳で女性が86.30歳です。

が、「健康寿命」は男性が70.42歳で女性が73.62歳です。

その差は男性で9.13年、女性で12.68年になります。

これを100歳にするというのですから驚きます。

世の中は「健康寿命」が尽きた高齢者で溢れ、医療費は大爆発します。

私は地獄絵図だと思います。

とはいえ、1000歩譲って「人生100年時代」になったとしましょう。

上記の「健康寿命問題」は当然として、私が「長生きに意味はない」と考える理由は「ほぼすべての人が自分で稼ぐことができないから」です。

2021年4月に施行された高年齢者雇用安定法の改正によって企業には70歳までの就業機会確保が努力目標として義務づけられました。

これが「年金が払えなくなったこと」の代替え措置であることは明らかです。

こうやって国は「死ぬまで働け」ということを国民に課してきます。

それで70歳まで働いたとしましょう。

が、そこからまだ30年もあるのです。

この時、70歳までカイシャに雇用されていた人が71歳から自力で稼げるようになるわけがありません。

さらに男性の「健康寿命」は70.42歳ですから、雇用終了と同時に病気になります。

で、稼ぐ術はない。

で、医療費はかかる。

これをPLで見たら支出でしかありません。

はっきり言えば「コストでしかない」ということです。

こう言うと「だから健康が大事なんだ」といわれると思います。

それは当然です。

問題は「稼げない」ということです。

医療費を使わないとしても「コスト」であることには変わりありません。

「それは国の問題だ」といわれるかもしれませんが、実際問題として高齢者に回すお金はないのです。

その証拠に医療費も断続的に高くしていっています。

だから「長生き」を目指すなら「死ぬまで自力で稼ぐこと」、または「死ぬまで自力でやっていけるだけの資産計画をすること」が必須です。

「なんちゅーことを言うんだ」と思われるかもしれませんが、これが現実です。

「メンバーの人生を豊かにする」のがトレーナーやインストラクターの仕事であるならば、「健康」とか「長生き」を推奨しているだけではダメなんじゃないかと。

もっと教えることが他にあると思います。

▼FBL大学のホームページはこちら
▼無料メルマガ「継続するオンラインビジネスの考え方」のご登録はこちら
▼有料メルマガ「思考変容のスイッチ」のご登録はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?