ウエチ カズヤ

うちなーんちゅin葛飾の江戸川向こう/用地マン/読みたいことを、読んでばかり

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最近の記事

喪主御挨拶

本日は御多用の折、妻上地洋子、旧名新城洋子の葬儀に御会葬いただき誠にありがとうございました。 洋子は私と、この6月24日に入籍し、7月12日には千葉県松戸市の私の家で新しい生活を始めようとしていた矢先、7月6日に急逝いたしました。 13日間の夫婦ではありましたが、それは、高校生時代にお付き合いをしていた40年前の彼女と彼氏がようやくつかんだ幸せな時間でした。 お父様、お母様や娘さん方の悲しみには思い及びもいたしませんが、ふたりの娘さんから、洋子が、このところはとても幸せそ

    • 三姉妹の語らい

      父が介護施設に入ってから、その費用と年金の差額を仕送りしている。 関東から沖縄へ、ネット送金でえいっと。 給与支給日だったので、忘れないうちに母の口座にネット送金した。 諸々の控除対象なのかもしれないけれど、今のところは何もしないでいる。 母に送金した旨の定期連絡のために電話をすると、 「今ね、若狭(那覇市内の地名)で姉妹で会っているの」と。 母は、妹にあたる古島(これも地名)の叔母さんに電話を代わって僕はしばし歓談。その後はもちろん母の姉にあたる若狭の叔母さんとお話し

      • ユタになる、と言った。

         先に離婚を経験したので、メモを残しておこうと思い立ちました。  「わたしは、ユタになるの。」  あの人は、ある日そう言った。  故郷の沖縄で師匠について、3年ほどの修行を経て、ついには職業的なユタになるのだと。  それなりに衝撃的な宣言ではあったけれど、兆候は以前からあったので唐突には感じなかった。  あの人のお祖母さんが、生前は御願者(ウガンサー:祖先祭祀を執行する職業的な司祭者、祈願者と理解される。)であったらしいことや、お祖母さんの家にはひときわ大きな仏壇があるこ

        • ZOZOマリンスタジアムの彼氏と彼女

           とてつもなく暑かった2023年の夏の思い出の中でも、一生忘れないかもしれない7月22日のお話。  Black Summer Weekと銘打たれた千葉ロッテマリーンズの試合観戦に向けて武蔵野線に揺られる。  コロナ禍の時期を挟んで、3年ぶりか、あるいは4年ぶりになってしまうのかも。  以前は年間30試合も観戦していたけれど、久しぶりのマリーンズ戦の現地観戦に緊張している。  観戦ルールや応援のお作法はどれくらい変わっているのだろう。そして、僕はどんな表情で応援席につく

          猫と暮らすらしい

          僕は今まで犬や猫や小鳥と暮らしたことがなくて、どちらかというと動物が苦手かも。 動きの予想ができないところが苦手なのかもしれないし、単に不慣れなのかもしれない。 けれど、近いうちに僕は猫と暮らすらしい。 愛しい人と一緒に暮らすことになるときに、猫のみーちゃんとけーちゃんが一緒に来るんだって。 さて、どこからでもかかっておいで。 新しいお楽しみはどんといらっしゃいだ。 #呑みながら書きました

          猫と暮らすらしい

          用地職員のお仕事

           河川堤防や道路、電線路、通信線路などの社会インフラを新しく敷設整備するためにはそれらの用に供するための土地が必要です。  この土地のことを「用地」といいます。  もともと個人や法人が所有していた土地を、国、自治体や、電気、通信、鉄道会社などのインフラ整備を担う組織(土地収用法では「起業者」といいます。)が正当な補償の下に公共用地として取得(又は使用)することが常です。  取得しようとする土地に建物や立木などの物件がある場合には、起業者がその移設に要する費用を補償して、

          用地職員のお仕事

          手続のあとさき

          このところは弊娘が追い詰められたように動画を追いかけているので、「君はシンデレラ…」のメロディが酔っ払いの頭の中をめぐります。 先週の金曜日に離婚の手続が完了しました。 離婚前提での3年にわたる別居を経ているので淡々と手続をしたのです。 まぁ細かなやりとりは面倒だったけれど、独身男性になりました。いい歳して。 本日月曜には職場の扶養やらの手続も終えて、何とか句点を付しました。 楽しい楽しい毎日にするためにやるべきことをやらなくちゃ。 のぞみは空よりも高くあれ、さ。

          手続のあとさき

          「サブカル仏教学序説」拝読

           三浦宏文さんの著作「サブカル仏教学序説」を拝読しました。  僕が「読んでみたいなー。」と話していたのを覚えていてくれて、職場の同僚の方からタイトルが語られたという偶然も相まって、娘が僕の56歳の誕生日プレゼントに選んでくれた本であり、それはとても楽しい読書体験でした。  ここでは一読者の読後感を記したいと思います。稚拙な文が著者に失礼にならないことを切に祈ります。  本書では、サブカルチャー作品の中に現れる仏教思想の考察が試みられています。  考察の流れは、サブカルチャ

          「サブカル仏教学序説」拝読

          在宅勤務・夏の夜

          8月16日の在宅勤務は比較的暇に過ごした。 稟議を起案してくれる人たちが夏休み中なのだから、決裁する側が暇になるのはそりゃそうかもね。 なので、業務に関する下半期に向けての個人的な課題に考えを巡らせることにした。 当課で扱ういくつかの実施要領の改訂。 ひとつは既に改訂案を作成済み。 そのひとつと両輪をなす方の要領の改訂が進まない。 けれど、方向は見えている。 そのふたつの下に連なるやつら、政令に連なる省令のような位置付けのそんなやつらの改訂も待ったなしだ。これを考えなくち

          在宅勤務・夏の夜

          彼女

           高校の合唱部で九州大会への遠征メンバーだった僕ら5人(そのうち僕を含めた4人は「傭われ部員」だ。)は、揃って地元の国立大学の入試に失敗して、春には予備校に通い始めた。  それでも夢見がちな年頃の僕らは、おニャン子クラブとライブエイドに沸いた1985年の夏から秋を楽しく過ごしすぎてしまって、次の春の入試でも揃って不合格になってしまった。  ひとりは家業を手伝うことになり、3人は当てもなく2浪を決め、僕はひとり地元私立の国文科に潜り込んだ。  5人はその後も時々つるんでい

          僕ん家のクリスマス-子供達が小さかった頃のお話-

          娘がまだ中学生の時のこと。 学校でいささかの言い争いをやらかしてきたと。 「うちにはサンタクロースいるもん!」 中学受験を経て、医療従事者や研究者の子女が多く在籍するらしい中高一貫の私立学校に入った娘は、ややキレ気味でそのように言い放ったと。 娘はどちらかというと活動的で、かつ、現実的、合理的な考えの子だった。 小さな頃におジャ魔女どれみを楽しく見てもその格好に憧れるのではなくて、タイトルテーマ曲をいかにキレよく歌えるかに注力するタイプ。 けして「夢想的な女の子」ではな

          僕ん家のクリスマス-子供達が小さかった頃のお話-