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熊野古道伊勢路を歩くday6#2

大内山川上流の栃古集落から標高350mの志子集落へ向かう峠をツヅラト峠と言う。
江戸時代に入ってから新しい荷坂峠ができるまでの間、ここが本街道として伊勢路の最短コースとして使われていた。

今日、ツヅラト峠にようやく辿り着いた。志子側の入り口だ。

ここがツヅラト峠の登り口



ここからはしばらく山登りの道が続く。
ツヅラト峠登り口の碑を越えるといきなりのつづら折れの道が出迎える。山を見上げてニヤける余裕が、ここまではまだあった。
その後いきなり峠の洗礼を受けることになるとは知らずに。

ツヅラト峠入ってすぐに、石畳の道が現れる。

石畳がずっと続く

なんでも、熱心な地元ボランティアの方々のおかげで掘り起こされて整備されたそうだ。


この「the熊野古道」とも言える石畳は前日の雨で滑りやすく自然と歩幅も狭くなるのだが、このために買ったストックが役にたつ。
慣れないストックに助けられながらも、少しづつではあるが確実に登っていく。
途中、谷川を渡って向こう岸のルートに行くのだが、おそらくはいつもより水量が多いのだろう。

この谷川を渡る


靴が濡れないように飛び石を選びながら進むことができた。

サワガニが出迎えてくれる

距離的にはさほど歩いてないが、この登り坂は相当キツかった。

しばらく行くと、山の神が祀られる祠があった。

山の神様の前で一休み


地面や岩が濡れていたので座ることは出来なかったが、少し休ませてもらった。

座れないが一息ついた

涼しい空気と山の神様に元気をもらって、先に進むことにしたのだが、先ほどに比べて歩くスピードはやや控えめに落とした。

途中、自然の石をうまく積み上げた石垣がある。長年の雨風にも耐え忍び長い年月を越え今に残っている。

石垣の上を歩く


感服するしかない。

ツヅラト峠には.約100m毎に伊勢路の道標が立っている。

この数字が歩く目安

06/18ぐらいに見晴台があるようだ。
ここまで来ると、あともう少し頑張って歩いていこう。

山道を大きく曲がると、空が大きく開けてきて目の前にはあづま屋があった。

やっと着いた峠のてっぺん


やっと着いた。
汗を吸うドライのシャツが乾いた風を受けて涼しく感じる。
なるべく振り返らないようにそっとリュック「おろして、深呼吸をしながら振り向いた。

そこには絶景のご褒美があった

先ほど歩いた道が眼下に伸び、その遠くには青い海が広がっていた。

ツヅラト峠に入った時以上にニヤけていたと思う。


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