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柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラリー

1月17日から3月24日までという長い会期の中でいつか行こうと思いつつ、さほど優先度を上げずにいた展覧会。そうこうしている内に、会期の終了が近づいてきました。足首の古傷が鈍い痛みを発して登山も自転車も控えた土曜日、東京オペラシティに赴きました。
気にはなりつつもそれほど大きな期待は抱いていなかった(ごめんなさい)本展覧会、予想以上に心に柔らかで穏やかな心地よさを感じさせてくれる素敵なものでした。優しい余韻が今も残っています。

元々は、アートブックを作るために生み出された、ガラス作家の山野氏の作品と、その作品を取り込んだ写真や絵画たちの展覧会とか。

手拭きの透明なガラス。余分な色が邪魔をしないガラスを通った光は、手拭きならではの繊細な表情を見せる。その光の表情がよく分かる展示のしかたのおかげで、存分にその魅力に惹きつけられます。
こちらの展覧会は全て写真撮影は可でしたので、素人の私の拙い文章よりも、何枚かの写真でその作品の佇まいを少しでも感じていただければと思います。

映像作品も素敵です

訪れられた際は、一つ上のフロアの展示もお忘れなく。
静物の絵画が魅力的です。

そして同じフロアの宮林妃奈子さんの作品群も。
抽象画の良さを解することができない私ですが、なぜか目が、いや魂が吸い寄せられて作品の前から離れがたいものでした。

私が訪れた際は、会場内は人も少なく、ゆったりと作品を堪能することができました。作品のある空間がとても優しく心地よく感じられた大きな要因の一つ。

そして、ギャラリーショップへ。
この展覧会の元となったアートブックも販売されていますが、私はそちらではなく展示会の図録も分けていただきました。そして気がつけば図録以外のものも購入。

真ん中の白い本は、図録の近くに平積みされていてついつい手が伸びてしまったもの。ぱらぱらとページをめくり、気がついたら惹きつけられて購入してしまっていました。「エレナ・トゥタッチコワ 聴こえる、と風はいう」という作品。
こちらを購入する際、会計の素敵な女性が、トゥタッチコワさんの作品展が、先日川内倫子さんの作品を見に訪れた恵比寿のPOSTで開催されていると教えてくださいました。これは何かのご縁かもしれないので訪れてみたい。訪れたらまたnoteに書くかもしれません。(書かないかもしれない)
先日POSTで開催された川内さんの展覧会の感想noteはこちら。

こちらのアートギャラリーを訪れた際は、何となく近くのfuzukueさんに寄って読書をするのが習慣となっています。

空も心も柔らかな光に包まれた春の土曜日。
素敵な時間を過ごすことができました。

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