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川内倫子さんの写真展 「いまここ」 - 恵比寿POST

川内倫子さんの作品には、数年前に東京オペラシティ アートギャラリーでの大規模個展で初めて触れ強く印象に残り、以来、気になっていました。
noteも残っていますね。

残っているけれど、読み返してみると何も感想を書いていませんね。素人にしても我ながら酷いな。。

それで、恵比寿で個展が開かれると知り、雨模様の日曜日に訪れました。
閑静な住宅街にある写真集を中心としたアートブックばかりを扱われている素敵な本屋さん「POST」。初めての訪問です。

奥の小さなスペースにゆったりと作品が展示されています。

その素朴な風情、自然光が柔らかく流れる空間が、川内さんの作品の優しさと調和して引き立てあっているように思えます。

作品の対象は、いずれも時別なものではなく、おそらく川内さんの日常の周囲にあるものではないでしょうか。それが、氏の独特な淡い光の中に切り取られています。

優しい眼差しと言うのでしょうか。
しかしその切り取られた幸福な時間が、その刹那を過ぎればすぐに失われてしまうような儚さのような、危ういような哀しさを感じてしまいました。私の心理状態のせいなのかな。前日はロードバイクで血を巡らし、節分草も愛でて多幸感に包まれているはずなのですけれど。。

小さなモニターではありますが、映像も音楽と共にその空気感、世界観に引き込まれますので、是非ともゆっくりとご覧になってみて下さい。
2024年3月3日までの開催。

素敵な書店、POSTには気になる本が多数あったのですが、ぐっとこらえて谷川俊太郎氏の詩に川内さんの写真を合わせられた写真絵本のみ購入して、その余韻と共にお店を後にしました。

当初の目論見では、同じく恵比寿のMA2 Galleryで開催されている川内さんの個展も訪れ、その後に、N&A Art SITEで開催されているWIM WENDERSさんの作品展も巡ろうと思っていたのですが、いずれも日曜日は休廊とのことで断念。またのお楽しみです。
Galleryの需要、顧客層としては、日曜日に訪れるわけではないのだなと興味深く思いつつ、近くのカフェでビタミンCを補給した穏やかな日曜日でした。

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