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広告をマジメに考察してみた~大塚製薬編~

今回マジメに考察してみたのはカロリーメイト(大塚製薬)です。毎年頑張る受験生に向けて素敵なCMを制作していますよね。

今を生きる人へのメッセージ

今年はやはり新型コロナウイルスによって社会が大きく変化しました。高校生も休校によって学校にいけない期間があったり、夏の甲子園が中止になったりと大きな影響を受けたことと思います。

そんな中でも頑張らなければならないこと、乗り越えなければならないことはたくさんあります。そんな人へのメッセージが込められたCMとなっていると思います。

東京03の飯塚さんと子ども店長だった加藤清史郎さん(なんともう大学生)が出演しています。このCMに関して、

見えないものと闘った一年は、見えないものに支えられた一年だと思います。今年の生徒と先生は、例年以上に“戦友”のような関係だったのではないでしょうか。その見えない絆の強さこそ、きっと底力の正体です。
「見せてやれ、底力。」すべての受験生と、そして先生に贈るCMです。
(カロリーメイト公式サイトより)

と書かれていました。

「見えないものと闘った1年は、見えないものに支えられた1年だと思う」

とても印象的なフレーズですね。クライアントである大塚製薬の想いが乗った言葉だなと思います。つい暗い話題に注目しがちですが、その裏にあって普段なかなか気づくことができない大事なものに目を向けさせてくれるのではないかと感じました。

僕は毎年このカロリーメイトのCMを見るのを楽しみにしています。というのも、自分が受験生の時に支えとなったCMだったからです。ESではこんなこと書いていました。「頑張っているのは自分だけではないということ、自分にもたくさんの応援してくれている人がいるということに気が付き、そのあとも休憩時間の度にYouTubeで再生していたのを覚えています。」

広告の機能

広告の機能は多種多様です。商品の売り上げを短期間で集中的に上げようとするものから、継続的に生活者に購入を促すもの、潜在的な生活者のニーズを顕在化させるものなど色々な種類があります。

このCMではあまり直接的に商品の訴求はしていません。途中で飯塚さんと加藤清史郎さんが食べているくらいでしょうか。僕はこのCMの機能は、メッセージを伝え、そしてカロリーメイトのイメージを形作るものと捉えました。すぐに商品の売り上げを高めなくても「カロリーメイトは誰かを応援したい人が買うもの」(例えば母が息子に受験会場に送り届ける際に渡すもの)というイメージを形成することを目的としたCMだと思いました。(ということはカロリーメイトのライバルはキットカットですかね?)

終わりに

このCMはちなみに毎年博報堂が制作しています。来年も楽しみです。

他にも広告考察を挙げているので是非見てみてくださいね!

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