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複数人で行動するというのは相手に合わせる場面が必ずあるということ

ピゴとチョコと私の3人で水族館へ!

この水族館行きはチョコの提案だ。
よく行く近場の水族館ではない、普段行かないところに行ってみたいと言う。
Webサイトを見せると、ピゴも行ってみると乗り気だ。

数年ぶりに訪れるこの水族館は、子どもたちにとってはほぼ初めてのようなもの。
そういう場所に行くのに大人が1人だけというのは、我が家ではほとんどない。
というのも、ピゴとチョコでは興味も違えば性格も違う。
特にピゴは「もう嫌」となれば何が何でも早々に退場しようとすることもある。
チョコはまだ居たいのに。
なので、大人が2人ついて、ピゴとチョコそれぞれのペースで楽しめるようにしていた。

ところが、今回は夫がどうしても行けず、3人で行くしかなくなった。
それでも子どもたちは行きたいと言う。
行く前に、「必ず3人で行動すること」を約束した。

水族館で、チョコはイルカショーを楽しみにしていた。
対してピゴは、人が多い・音がうるさい・水が掛かるかもしれない、とあまり観覧したくない様子。
そこで、以下のことを始まる前にピゴと確認した。

  • ビニールをかけて濡れないようにすること

  • 始まるまではスマホを見ていて待っていてよいこと

  • 始まってから居るのが辛いと思ったら、退席して会場後方のあらかじめ決めた位置に移動し、待っていること

とした。
「イルカショーはチョコが楽しみにしている。
チョコにはイルカショーを見せてあげたい。
ママはチョコを1人にしておけないからチョコと一緒に見る。
辛かったら1人で移動して待っていてほしい。」
彼の避難場所は、ショーの前に実際に一緒に行って確認済みだ。
ショーが始まる直前には、彼はビニールの中に蹲り、透明なシェルターの中に隠れているような状態となった。

実際ショーが始まると、音楽が鳴り、光やスモークの演出もあり、司会も手拍子などを煽る。
イルカは激しく水飛沫をあげる。
刺激MAXだ。
開始5分も経たないうちにピゴは音を上げ、避難場所に移動した。
チョコはイルカショーに釘付けである。
チョコにも刺激は多かったと思うが、彼女はショーが好きなのだ。
我が家ではいつものことだが、水族館内では2人ともずっとイヤーマフを装着している。

ピゴはショーが終わるまで、所定位置で静かに待つことができた。
チョコも最後まで鑑賞することができた。
上出来だ!!!!


イルカショー以外では、基本的にピゴのペース。
もちろん家から水族館までの経路も。
それでも、チョコが「サメを見たい」「ミュージアムショップでお土産を見たい」などと希望を口にすればピゴも付き合ってくれた。
じっくり鑑賞とはいかないものの、館内の一通りの水槽を鑑賞することができた。

こうしてどちらかが癇癪やパニックになることもなく、無事に水族館へのお出かけから帰還できた。
お出かけはレジャーであるのは大前提だが、お出かけこそソーシャルスキルトレーニングの場だなと思う。
ピゴにもチョコにも、そして私にも、今回の水族館は成功体験になったと断言していいだろう。
ともかく良かった。

世の中には、楽しいところがまだまだたくさんあるんだ。
さあ、次はどこにお出かけしようか。

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