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【0510】また来る五月

生ぬるく口溶けのよいため息で付け入る隙を見つけてしまう
とめどなくこぼれる涙塩辛く修司は海と表していた
泣いて泣いてまだ腫れる前の瞳が閉じて気づいた後悔がある
標準語を覚え得意げに笑ったあどけなきひとの残す嗚咽
明朝はモカ珈琲を飲むために君より早くこの部屋を出よう

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