空想科学ポケモン
ポケモンは「金銀」までで止まっています。リメイクではなく、ゲームボーイのやつです。
今では、800匹ほどのポケモンがいるそうで、大半が知らないものとなってしまいました。
ポケモンは入試問題で出題された
数年前に、都内の某私立中学の理科の入試問題で「ポケモン」が扱われたことがあります。非常に面白い入試問題です。
私も中学生に理科を教えることがありますが、ポケモンの例を出すことがあります。
例えば「進化」について。(入試問題でも扱われた内容です)
通常、科学的な意味での「進化」は、何世代もの長大な時間をかけて生物が変化することです。
ポケモンで使われている「進化」という言葉は、現実世界では「変態」という現象です。
このようにポケモン世界と現実世界では、少し違う部分があるのです。
ポケモン世界と現実世界の違い
卵生と胎生
今では当たり前なのかもしれませんが、初代赤緑から金銀とリアルタイムで経験したときに感動したのは、卵システムです。
「ポケモンって卵で生まれるんだ!」と小学生時代に思った記憶があります。
すべてのポケモンが卵で生まれます。(伝説のポケモンなどは卵ができませんが)
つまりポケモンは「卵生」の生物ということです。お母さんのお腹の中で赤ちゃんを育てる「胎生」のポケモンは存在しません。見た目が哺乳類っぽいポケモンも胎生ではなく卵生です。不思議なのは、卵生でありながら母乳で育てているような種もいることです。(ミルタンクなど)
おそらくカモノハシのような生物がポケモン世界では一般的なのでしょう。(カモノハシは哺乳類でありながら卵を産みます)
卵の殻
ポケモンが卵生であることは事実として認めるしかありません。次に気になるのは「卵の様子」です。こちらも私の知る限り、ポケモンの卵には殻があります。
中学理科の問題で以下のようなものがあります。
答えは、「陸上で産卵するので、乾燥を防ぐため」です。
水中で産卵する魚類や両生類は、乾燥の心配がないので、卵に殻はなく、薄い膜で覆われています。
ここから類推されるのは、魚っぽい見た目のポケモンも産卵場所は陸上ということです。
おまけに、一回あたりの産卵数も多くないことから、生存率が高く、外敵が少ないのではないかと考えられます。(現実世界の魚類が数万個単位で卵を産むのは、生存率が低いからです)
まだまだポケモンの生態については気になることが多々あります。おそらく、きちんと論文としてまとめている研究者もいるのではないかと思います。(オーキド博士ではなく、現実世界の研究者で。)
科学教育の第一歩として、ポケモン世界と現実世界の比較は面白いです。
かず
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