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ハーゲンダッツを食べるという、幸せ。

私は、アイスが好きだ。暑いから食べるんじゃなくて、できることなら年中新発売のアイスが食べたいと思う。

ところが、ここ数か月、アイスを食べることから遠ざかっていた。理由は、4月頃から冷蔵庫の調子が悪く、冷凍部分がぬるくなってしまっていたこと、仕事の忙しさからそれを放置し、別の部屋にある小さな冷凍庫で、食事に必要な最低限のモノだけを冷凍していたからだ。

結局、とても忙しいさなかの5月中旬のある土曜日、冷蔵庫の冷蔵部分まで怪しくなり、急いで家電量販店へ駆け込むことにした。ちょうど引っ越しシーズンも終わったせいか、翌日には新しい冷蔵庫を運べるといわれて、ホッとした。翌日来た業者の方は、二階に搬入するもかかわらず、慣れた手つきで15分位で冷蔵庫を入れ替えてくれた。

家電は10年位で寿命になるんだなぁとつくづく思う。私の自宅は築10年を過ぎ、ちょうど家電類も力をなくしていく時期なんだろう。(いや、私の使い方が雑なんだろうか。笑)去年は真夏にエアコンが壊れてしまった。給湯器まで故障が増え、結局入れ替えた。

冷蔵庫が新しくなった私は、ウキウキした。ちゃんと冷えていることは当たり前すぎることなんだろうけど、その「当たり前がちゃんと満たされていること」の「ありがたさ」を感じた。

仕事が忙しいのもあって、それだけで私は満足していた。スーパーでも必要なものしか買わない日々が続いた。アイスも食べたが、ついつい急いでしまい、安い札のついてるアイスだけをかごに入れて帰ってきた。

もちろん、その安いアイスも美味しい。でも片手には何かをしているし、考えることも多いし、アイスだけを味わおうとしていない日々。…そして、仕事の山場を過ぎたある雨の日、1日休みを貰えた。娘を保育園に送り出す。

(そうだ、最近ハーゲンダッツ食べてないじゃん!)

スーパーで特に安売りでもなかったけど、私は気づくとハーゲンダッツのアイスコーナーのところに居た。半年以上ぶりだろうか。二つほどかごに入れる。小さな幸せのようでいて、大きな楽しみ。ワクワクして自宅に戻り、新しくなった冷凍庫に入れる。

お昼休みの時間に何も考えず、ハーゲンダッツを食べた。不思議とおちつく、濃い甘さ。たかがハーゲンダッツかもしれないけど、久々に感じたこの幸せ。すこし余裕がないと食べようと思わないハーゲンダッツ。

これからの季節は、ハーゲンダッツを食べてまったりする日をつくりたい。こんな些細なことだけど、心に余裕を持てる時間こそが、最高だから。


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