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初めて警察にお世話になった話。

ある月曜日、私は、いつもの時間に娘を保育園に預け、いつもの道を走って職場に行くところだった。天気の悪い吹雪いた日だった。その道は、まわりは田んぼ道ばかり。対向車線を避けようとしたら、田んぼ道側でバーンと音がした。

私の車が壊れたのだ。氷に当たったらしい。

私は、車の通りが少ないと思い、3分くらいする仕事場まで車を走らせた。見ると、左側のタイヤの上部品が外れ、左側のライトの下も壊れている。

車の保険会社に電話したところ、必ず警察に連絡してほしいとのことだった。母には、あぁ、そういう時はぶつかったところで必ず止まっておくんだよ…と散々怒られる。

自分から警察に電話するなんて…と思ったけど、こればかりは仕方ない。
人生初めての警察への電話だった。
110番と、スマホのキータッチで押す。すぐ電話に出た。

「事件ですか?事故ですか?」

なんて、少し焦ったような、でも冷静な警察の方の声がする。これこれこういう理由で、タイヤの部品が壊れたのだと話すと、すぐGPS機能で分かったのか、Googleで見ると住所はココですね?なんていう話になる。

警察がくるまで、すごく不安だった。めちゃくちゃ怒られるんじゃないかと思っていた。頭の中が少し混乱している私は、手錠とかかけられないよね?なんて思ったりもする。

15分位待っただろうか。貫禄の良い体型の警察官が2人現れる。
(…あぁこれめちゃくちゃ怖そうな感じじゃん。)と思っていた

「けがはないですか?」

怒られるかなと思っていたのに、すごく優しく接してくれたのだ。
免許証や車検証などを見せる。最後に言われた。

「事故現場を見たいのだけど、何か他に乗っていい車ありませんか?」

私は、てっきりパトカーに乗って行かなきゃいけないんだと思っていた。でも、警察の方はわざわざ気を遣ってくれたようだ。

「パトカーに乗るのは、気分が悪いだろうから…」

パトカーに乗るかのらないか悩んでいると、少し外出していた母が到着。母の車に乗ることにした。

事故現場の農道を歩いた。だいぶ歩くと、車のビスやらが落ちているところに、すごい硬い氷が落ちていた。

写真を撮るので、指差ししてねと言われた。一応、道路も傷ついてないか見てくれて、全然傷ついてないので大丈夫と言われ、解散。

***

車は、修理中。保険で直そうという話だったが、保険よりも少ない金額で治るから自己負担になった。何より自分にも他人にも事故がないことが一番だっただろうと、冷静になったら思う。

警察官って、そんなに怖くないんだなぁと思った。むしろ優しく対応して下さった印象しかない。よくテレビで見かける警察は怖いけど、普段は街の人の安全を守るのが仕事なのだ。

雪道で車を運転して3年目。
まだまだ運転には不慣れである。人身事故には一層注意しなくちゃいけないと思わされる出来事であった。




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