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仏語ハック術式:其ノ壱「発音の鉄則」

フランス語って野面で聴いていてもまったく分からないですよね?正直、僕もこの言語を習得することなんて絶対に無理だろうと思っていました。

しかし!フランス語の発音にもパターンがあるので、これを1つずつクリアすればちょっとずつ理解できそうな希望が持てましたよ!一緒に学びましょ。

本記事はまず、アルファベについて名詞の性別による発音の変化に関する補足情報など、発音に焦点を当てていきます!

①アルファベ、ざっく読み

まずフランス語で扱う文字群アルファベ L’alphabet について(英語のtheにあたる定冠詞 Le が単語の前について”Le alphabet”になりますが、母音が続くのでアポストロフィ ’がついて省略形になります)。
ABCエービーシーではなく、アーべーセーと英語でいうフォニックスの読み方が主です。L, M, N, Oなど英語のアルファベットと共通する部分もあるので、残るは下記の難関をクリアしましょう!

【難関リスト】
e: uよりも口が広い。
g: 「ジィ」は❌。Jと発音が逆で「ジェ」
h: 読み方「アッシュ」。中ボス。
j: むしろこっちが「
r: 最難関。後述!
y: 衝撃。後述!

発音はやはり音声を聴くべきですので、僕が参考にした動画を下記に掲載しますね。

やはり、”r”の発音がぶっちぎりで難しいです。うがいをする感じというアドバイスがありますが、自分の場合そのイメージだとノドを使いすぎてしまい、本来の発音になりにくいと感じました。

僕がイメージするrの発音の仕方は、本当に疲れた時、呆れた時、がっかりした時に「カァー」と大袈裟にため息をする感じです。ああいう時、カラカラ言いませんか。舌の後ろを扁桃腺の部分に当てる感じでしょうか。鼻水を飲み込む時の舌の位置?汚くてすいません。参考動画はソニアさんという方のものです。共有。

しかし、本当に諦めずに力まずに鳴ら(馴ら)していくと、まるで自転車に初めて乗れた時のようにRの発音が達成できますよ。

そして、yの発音にもこのRが隠されているため、RをブッかましたらYは怖くないです。ちなみに、yという文字はギリシャ由来だそうで、だから「イガヘック(grek = Greek)と発音するらしいですよ!

それにしてもアルファベ〜。なんで、最後のアルファベ「ット」がなくなんの??
という話を次章にて。

②発音の鉄則で「名詞の性」もへっちゃら!

表題のように、先に一般的なフランス語発音ルールを最初に記述。

〜鉄則〜
語末(単語の一番最後)の子音字は原則発音しない(例外有り)!

したがって、Alphabet アルファベットも一番最後の”t”は発音しなくなり、アルファベ〜と伸ばす発音になる、という理解です。

では、例外とは何か?

C, R, F, Lの4つ子音字の場合は単語の末尾であっても発音されることがあります。例えば、『旅するためのフランス語』の2回で出てきた"sac(サック=鞄)" は最後のCを発音します。リュックサックのサックですね。後の3つは割愛。

では、これを名詞の男性形と女性形の発音変化に取り込みましょう。
男性形の語尾の形に合わせて女性形は下記のように変化します。

①原則:男性形+ “e” 例)japonais japonais”e”
②男性形末尾が”en”:男性形+ “ne” 例)parisien
parisienne
③男性形末尾が”e”:そのまま変化なし 例)artiste

パターン①から見ていきましょう。
Japonais(日本人)は"s"で終わっているので、女性形は末尾に"e"をつけるだけ。発音の観点から見ると、語末の子音字"s"は発音しないので、男性形の場合は「ジャポネ」となります。しかし、女性形にすれば語末は"e"になりますので、最後から2番目の子音"s"は発音、結果的にジャポネー「ズ」と発音が変化します。

さらに、番組ではパティシエ(男)→パティシエール(女)の変化について扱いました。フランス語表記ですと、pâtissier → pâtissière と、男性形では"r"で終わっているため、実はこれもパターン①に該当。元々発音しないが、女性形になると"e"が付くので最後から2番目の"r"は発音。ショコラティエ(ール)も同じ。

あれ?末尾が"r"の場合は例外的に発音するんじゃないの?と、思ったのですが必ずしも例外crlfは末尾でも発音するわけではないそうです。例外の例外。ここは気合でなんとか覚えていきたいと思います。

パターン②はどうでしょう?
文法面では"ne"の追加と女性形のつくりかたが異なります。しかし、発音の面はこの場合も本章の最初に挙げた鉄則通りではないでしょうか。つまりは、男性形の場合は語末にあって発音されなかった子音字が、女性形になると語末でなくなるため発音されると。

パターン③はまた特殊ですね。
おそらく、男性形の場合にすでに”e”で終わっているため、女性形のためにさらにeを付け足す必要がない、あるいは同じ母音が続くのを省略したいという、フランス語特有の言語構造からなるルールでしょうか。

このように、理性的にパターンでつかむ部分と、バイブスねじ込む部分と2つのアプローチでフランス語を習得していきましょう!以上!

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