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僕の中の張本と、僕のちょっとした夢

ご無沙汰しております。
いや、あけましておめでとうございます。

2020年の12月17日に投稿したnoteで、「これからは週に2回投稿します!」とか豪語していたときの僕は、まさかそれから1ヶ月も投稿しなくなるとは思いもしなかったはずです。

「やらなきゃいけないことが多くて余裕がなかったんですよお」とか、
「病気になっちゃってえ」とか、何か言い訳をしたいところですが、理由は簡単です。書けなくなっちゃったんです。正確には、書き始めても、途中で「これを書いて何の意味があるんだ?俺が伝えたいことはなんだ?それってわざわざ伝える必要あるか?」と考えてしまい、ただただ下書きだけが増えていくばかりになっていたのです。

これを書いている今この瞬間でさえも、「やっぱりダメだ、、、一旦やめようかな、、」なんて弱気になっちゃってます。
まだまだこんな序盤なのに、もうやめようとしているなんて不思議な話です。「つべこべ言わず、書き続けなさい!」と張本さんに喝を入れてもらわなきゃいけませんね。
それはそれでやる気なくなりそうですけど。

書くたびに弱気になってしまう状況は好ましいことではありません。だから、いっそのこと毎週投稿、いやそもそもnoteを書くことなんて辞めてしまえばいい話なんですが、そうはいきません。

僕の頭の中の張本さんに怒られますから。


いや、まあ、これは冗談のようで冗談ではないのですが、noteを書くのを辞めない大きな理由がもう一つあります。


僕には好きな作家さんがいます。
西加奈子さんという方です。

大学1年生のときに「サラバ!」を読んで衝撃を受けてから、これまで多くの作品を読んできました。
話題の作品を読むだけが読書じゃないということに気づかせてくれたのが、彼女の作品です。

今でもBOOK・OFFに行っては、読んだことのない作品を購入して1日で読み終える、そんなことを繰り返しています。
そして、その繰り返しの中に、西加奈子さんの作品を読む、自分も何か書きたくなる、書き始める、西加奈子さんのような文章が書けるはずもなく下書き保存だけして終わる、という流れも含まれています。

つまり、noteを書くことで僕の自信のメーターを着実に減らしていく犯人は、西加奈子さんなのかもしれません。


noteは下書きを保管するだけのツールではありません。投稿してなんぼです。
下書きだけではアウトプットにはなっていませんから。
でも、西加奈子さんが僕の執筆意欲を掻き立てることを一向にやめようとしないので、僕は必死に立ち向かうしかありません。


僕が投稿することができない理由は簡単です。
面白い文章が書けないからです。自分で後から読んで、面白いと思う文章が全く書けないのです。
何か自分の生活の中で「これなら面白く書けそうじゃないか?」と思うことがあり、血気盛んに挑んでも、驚くほどのスピードでそのせっかくの生気は僕の手の平からパソコンに吸い取られてしまうのです。
犯人は西加奈子さんではなく、パソコンでした。

と、ここまで書いたところで僕の頭の中の張本さんが、「バカじゃないの!西加奈子とかいう女性作家は、あなたの背中を押してくれているだけでしょう。書けないのは、西加奈子さんでもパーソナルコンピュータでもなく、君のせいじゃないか!喝だよ!かぁぁつ!」と僕に喝を入れてくれました。

こんなことは、これまでのあの、西加奈子さんの作品を読んでから自信を喪失するまでの忌々しい流れの中にはありませんでした。
いつも通り、無闇にnoteを書き始めていたら思わぬ収穫があったというわけです。
めでたしめでたしということで、noteを書く意味なんて、こんな感じでいいのかもしれませんね。


最後に。

僕にはちょっとした夢があります。
誰にも言ったことがないので、少し恥ずかしいのですが、「雑誌の連載コラムを持てたらな〜!」なんて思ってます。

毎月、本誌の内容、例えばファッションとかライフスタイルだとか、とはあまり関係のない、僕の独り言のようなものを誰かが楽しみにしてくれている状況ってすごく素敵じゃないですか?
ひょっとしたら、noteというツールは勝手に自分で連載を持っちゃう、みたいなところもあるのかもしれないけれど、雑誌を読むのが好きな僕は、やっぱり読んでみればすごく面白いのにずっと隅っこに鎮座している「連載コラム」というものに憧れを持ってしまいます。

いつか僕にそのオファーが来るまで、noteはその練習台として発信していきましょうかね。



なんと、遂に書き終えちゃいました。
そもそもこのnoteを書き始める前も、「どうせこれも途中でやめるんだろうなあ」と思いながら挑んでいましたから、驚きのあまり、そこら辺ですれ違う人に「こんばんは!今日も一日お疲れさまでした!」とか言ってしまいそうです。

これからまた毎週投稿、いや、週2投稿に果敢に挑んでいこうと思います。
応援してください。

ここまで書き終えられたのも、ここ最近ずっと読んでいる、西加奈子さんの『この話、続けてもいいですか。』というエッセイ集が面白すぎるからに違いありません。
犯人であると疑ってしまい、申し訳ございませんでした。

ここまで読んでくださった皆様、上記の西加奈子さんの本、オススメですよ。
ぜひ読んでみてください。

と、誰かが僕のことを言ってくれるようになるその日まで、これからまた頑張って書き続けていきたいと思います。
それでは、また僕が「下書き保存」ではなく「公開設定」というボタンを押すときまで、サラバ!

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