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おじいちゃんになったら

僕はおしっこを我慢する。
極限まで我慢する。

大きい方も、できるだけ、我慢する。
「そろそろ、やばい!」となるぐらいまで我慢するから、すぐ近くにトイレがないときや先客がいるときは本当に困る。
月に一回は、僕はどこかで勝手に一人で慌てふためいている。

我慢なんかせずに、尿意を催す度にトイレへ行けばいいだけの話なのだが、いかんせん面倒臭い。
トイレに行って、ボタンフライを外し(僕はチャックじゃなくてボタンフライのボトムスが大好き)、ズボンを下ろし、用を足すのが本当に面倒だ。

また、これもある。
我慢して、我慢して、我慢して、我慢したその結果、僕のうちに溜められたものたちを解放させるその瞬間が堪らなく気持ちいい。
あ、んー、気持ちいいとか言っちゃうと変な性癖を持ったやつだと思われそうだから、「爽快感」という表現に変えよう。


そう、僕は面倒くさがりだ。
返事をしなきゃいけないメッセージがずっと溜まっているのに、どうしてもLINEやメッセンジャーを開けないし、勉強をしたいと思っても机に向かうことができない。
とにかく何かを始めるときに体が一切動こうとしない。

トイレのような、我慢したその先にある爽快感のようなものがそれらにも備わっていればいいのだが、自分の心と闘った結果机に座っても、何の爽快感もない。
気持ち良くもない。

しかし、ラジオ体操は違う。


ラジオ体操

僕にはある習慣がある。
最近はあまりできていないから「習慣」と言ってしまうのはおこがましいことではあるが、僕が習慣と言うのであればそれは習慣なのだ。
人から何と言われたって、習慣なのだ。


僕はたまに朝6時半に起きて、家の近くの公園でランニングをし、7時からおじいちゃん、おばあちゃんたちと一緒にラジオ体操をする。

変だとよく言われるが、僕はこの朝活をかれこれ6ヶ月くらいはしているのだろうか。
うん、コロナが収まってきたかな?くらいのときに始めたからそれくらいだろう。
ま、「これは習慣なんだ!!」と自分に言い聞かせるくらいに行けてないけど。

あー、そういえば、コロナなんかよりももっと分かりやすい思い出し方があるじゃないか。

だって日記付けてるんだから。

まっ、見返しはしないけど!
だって面倒くさがりだから!



CL

話が急転するけど、UEFAチャンピオンズリーグ(以下:CL)をみなさんはご存知だろうか?

CLはヨーロッパのフットボールクラブの頂点を決める大会で、毎年行われるこの大会を楽しみにしないサッカー好きはいない。
いや、いるかもしれない。

でも、たぶん、いない。

さらに、全てのヨーロッパのプレイヤーたちは、W杯と同じくらいこの大会で優勝することを望んでいると言っても過言ではない。
いや、過言かもしれない。

なんか、あれだな。
卒論を必死こいて書いている最中にnoteを書くと、翼を授かったかのように伸び伸びと書くことを楽しむことができるな。

まあ、そんなことは置いといて!

僕もヨーロッパのプレイヤーたちと同じく、CLで優勝することを望んでいる。
それは、「僕が」ではなくて、僕が応援しているトッテナム・ホットスパーFCの優勝を望んでいるということ。

だから、ほとんどの試合は見るし、熱狂的に応援もする。

しかし、ヨーロッパの大会ということを忘れないでほしい。
もちろん時差があって、ヨーロッパでのゴールデン・タイムに試合は行われるから、その時間の日本はまだまだベッドイン・タイムだ。
つまり、早朝4時とか5時(サマータイム時)にキックオフ。

大学1.2.3年生のまだまだ元気だった頃は、寝ずに観たまま大学に行ったり、24時〜翌4時まで寝て、試合が終わってからすぐに寝て、大学に行ったりしていたが、今はそんな元気もないし、そもそも学校がない。
コロナで、というのもあるが、僕は前期のときから既に卒論ゼミだけで単位を取り終えることができる優秀な学生だったのだ!
(ここだけの話、興味のある講義を片っ端から潜っていこうと企んでいたが、コロナによるオンライン講義で阻まれた)

そんな僕は、22時〜23時の間には寝て、ゲームが始まる4時からその1日をスタートさせることにしたのだ。



出会いは突然

残念ながら僕の応援するトッテナムはグループリーグで敗退してしまったが、ヨーロッパの強豪が覇権を争う大会はどの試合も目が離せない。

だから、4時起きの生活(毎日ではない)はなかなか終わらない。
そこで僕は、試合が終わる6時からランニングに行くことにした。
要は、暇だった。

景色が変わらないのが嫌だからと、街中を走ることに拘っていた僕もなんだか気が疲れてしまい、いつしか家の近くの中央公園でランニングするようになった。
グルグル、グルグル、汗をかきながら、唾を吐きながら(これは良くないこと)、闇雲に走っていたとき僕は出会った。

あの集団に。



7時前になると、ゾロゾロとおじいちゃん、おばあちゃんたちが集まり始めた。
そして7時ちょうどになると、どこからともなく出てきた小さなラジオから、ガビガビに音が割れた男性の大きな声が聴こえてくる。

ご老人たちは軽く雑談をしながら時を待つ。

そして、その男性の合図が始まったその瞬間、話をやめ、視線を自分の真正面に向け、体操を始めた。
と思ったら、まだ話を続けているおばあちゃんたちもいる。
だが、それもまた良い。

朝が大の苦手な僕は、そんな光景を見たのは初めてで、かなり驚いた。
と同時に興味も湧いた。

そして僕は、CLが終了した後も、たまに6時には起きてランニングをして、そしてラジオ体操をして帰る、という流れができた。

小中高であれだけ面倒だったラジオ体操を、まさか自ら早起きしてするようになるとは、誰も思わなんだ。



パワフル

さて、また話が急転するが、僕がこのように運動するのにはとある理由がある。

細身の僕は痩せたいとか全く思わないからダイエットではない。

まあ、結構近くはあるが、僕は健康でいたいのだ。
もっと言えば、体調を崩したくないのだ。

noteにも書いたが、僕は2020年の初めに親知らずのせいで2ヶ月近く死を意識することになった。
さらに、(おそらく)コロナにもなった。
またさらに、今月の初めに食中毒にもなった。

どこからどう考えても今年は厄年だし、何をしても平気だった小学生の頃とは違うということを思い知らされた。

運動をしていればこういった病気にならないなんて思ってはいないが、全くしていない人よりかはマシなんじゃない?と思っている。
また、運動をしていれば、僕がおじいちゃんになっても元気でいられるんじゃないかとも思っている。

社会人はお金はあっても、遊ぶ時間がない。
ご老人は時間はあっても、遊ぶ体力がない。
とよく耳にするが、僕はおじいちゃんになってもたくさん遊びたい。

色んな国を周ってみたいし、サイクリングとかもしてみたいし、カメラ片手にどこまでも歩いていきたいし、できるならラグビーもしていたい。

元気でパワフルなおじいちゃんでいたい。

まだまだ21歳で、60年後とかの話なのに僕はそう本気で思っているから、今、運動する。

老後に遊びまくるために。

だって、若いうちはたくさん働いて、働いて、働いて、そして退職後に好きなだけ遊べるって、すごく爽快感がありそうじゃない?

つまり、人生ってうんちと一緒なんだね!



さいごに

こうは言っておきながら、社会人の間が我慢の時間にはしたくない。
社会人の間もフルパワーで活動したい。
まあ、でも今回は僕的に良いオチが思い浮かんじゃったから、そこは目を瞑って。

あ、あと、今回のタイトルの「おじいちゃんになったら」を見て、そして冒頭を読んで「おじいちゃんになったら頻尿になるとか、尿切れが悪くなるとかかな?」と話の展開を予想した人はいるのだろうか?

いたら、嬉しいなあ。

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