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しゃぶしゃぶ食べ放題のルール

しゃぶしゃぶ食べ放題に行ったことが自分の記憶が正しければ3回ほどしかない。

これはたぶんやけど25歳にしては決して多くはなさそうな数字だ。
オリンピックも6回は行われてるし。引っ越しも人生で7回くらいしている。

4年ぶり〜とかの話をすると決まってオリンピックかよ!!と待ってましたと言わんばかりの人がいる。
悪いことでは決してないが、少し心がもやっとする。

しゃぶしゃぶ食べ放題に最近、仕事仲間3人で行ってきた。
たぶん4年は行ってなかった気がするので、オリンピックくらい久しぶりになる。

席に座って気付く。しゃぶしゃぶのルールが分からない。
居酒屋ではとりあえず生ビールみたいな、焼肉はタンから頼む的なものが全く分からない。
ただ25歳、恥はかきたくない。いらんプライドがある。本当にいらん。

社会にでて必要なのは、数学の証明でもなく、物理の法則でもなく、シャトルランで100回超えることでもない。しゃぶしゃぶ食べ放題で恥をかかない方法なんではないかと思う。
今週の日曜日はぜひ家族でしゃぶしゃぶ食べ放題に行ってほしい。

そんなこんなで適当に、「だしは豆乳がいいんじゃない?」と適当な相槌をうち注文が完了した。

問題はここから。この店はバイキング形式で野菜をもってこなければならない。色とりどりの野菜で種類豊富だ。自分の好きなじゃがいもだけを持ってくるわけにはいかない。
あくまで3人で作る料理。3人の三重奏。1人で好き勝手はできない。

たまたま、いや計算通り4人テーブルの奥の方で上座にあたる部分に座っていたので、1人荷物番はいるっしょ?と当たり前の顔をし2人をバイキングコーナーに送り出す。

そうすることで、2人のしゃぶしゃぶのルールブックを確認した後に1人でバイキングコーナーに向かえると考えたわけだ。合法的後出しじゃんけんだ。
我ながら世渡りがうまい。東京にきて2年以上。ただ満員電車に揺られていたわけではない。

2分後くらいに1人帰ってくる。思ったより早い。
その皿を確認して言葉を失う。

ポテトサラダとバニラアイス。。。!?
のみ!?
皿の半分以上真っ白な状態で帰ってきたではないか。
ポテサラとバニラアイスもほぼ白なので、なにも載ってないと言ってもいいくらいだ。
それだけは違う。それだけは違うのは自分でもわかる。三重奏は?急な独奏がはじまった。
指揮者もびっくりだ。
ビフォーアフターの匠ですらこんな奇想天外なリフォームはしない。

笑いをこらえつつ次は自分のバイキングターンだ。悩んだ結果なんとなく無難そうなキノコ類ともやしを盛りつけて帰る。

鍋を見てびっくり。もう鍋に肉が投入されてるではないか。まずは火が通りにくい野菜からという定石が一つも通用しない。

そうお気づきの通り3人ともしゃぶしゃぶをよく分かってなかったのだ。みんな最後にいつ行ったっけ?っていうレベルだった。

結局みんなでああでもない、こうでもないと肉をしゃぶしゃぶし、適当なタイミングで野菜を食べて会話を楽しんだ。そんなもんなのだ。

自分もそうやけど歳を重ねれば重ねるほどかっこつけざるをえない場面が増えてきた。もっと気軽に生きていいんやろうなと思う。


バカボンのパパならこれでいいのだと言ってくれそうな日でした。

おわり。


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