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夢叶う、その隣で

 日々たくさんの人が集うバーラウンジ。
僕の仕事の1つはそこのバーテンダー・サービスパーソン。

そこでの様々な体験を通じて、僕たちはお客さんに価値を提供している。

美味しいお酒が飲みたい、スタッフと話をしたい、テーブルを囲む友人と楽しい時を過ごしたい・・・。お客さんのニーズはまさに十人十色で、その時々によって変わる。

僕たちがどのくらい期待に応えられているかは分からないが、応えられるよう準備し皆を受け入れている。

そこに毎日在る景色。
僕はそれが大好きだ。

ハードとソフトの魅力が複雑に混ざり合うことで生まれるシナジーには、大きな魅力がある。

今回はそんな空間で叶った、8年越しの夢のお話。

あの日、1人の青年が夢見たもの

 東京都台東区蔵前。昔ながらの下町情緒と穏やかながら新進気鋭な空気が混ざる僕が大好きなエリアの1つ。

東北は福島県出身の好青年「佐藤大智」は8年前、僕らの場所を訪れた。

「今までに体験したことがない異空間に圧倒されつつも、不思議と居心地の良さも感じた」・・・。彼は後にそう懐古すると共に、その時の景色を今も鮮明に覚えているらしい。(※僕は当初入社しているかしていないかの時期で、仮に在籍していても戦力外のお豆だったに違いない)

 その一方、時を同じくして、彼の心の中には「いつかこんな衝撃を作りたい。いつかこんな場所で一緒にイベントをやりたい。」という思いがあったようだ。

夢は、叶う

 2021年7月3日、土曜日。彼の夢は叶った。

きっかけは、彼が友人のミツ君とSHINRAというドリンクブランドを始めた事だった。

https://www.instagram.com/p/CFmT7yHltAu/?utm_medium=copy_link

遡ること5か月・・・2021年2月2日。

「クルクル・シャカシャカ」・・・僕がお酒を作っているところにミツ君がやってきた。カウンター越しに話をし、その後差し出された名刺にあった名前が「SHINRA」だった。そして僕はSHINRAを知っていた。

一気に打ち解け仲良くなった彼は数日後、好青年大智君と共にサンプルを持って遊びに来てくれた。

数杯のカクテルを飲んでもらったあと、「いつかイベントをやりたいね」みたいな話をした。(※僕は社交辞令的にそういうことを言わないのだけど、2人がそれをどう捉えていたかは分からない。)

 その後の数か月間、お酒が出せない、イベントも規制がある、営業時間も制限あり、という状況に陥ったが、5月にミツ君から「コラボ出来そうかな?」と連絡があり、僕たちは7月にイベントを実施することとした。

 イベント数日前になり、大智君から「noteを書いたので良かったら読んでください!」と連絡が来た。

そこには彼の「8年越しの夢」があった。

企画の段階では「夢」については知らなかったので、noteを読んだ時、とても嬉しい気持ちになった。

 僕にはイベントを企画する時に大切にしている事がいくつかあり、彼の想いはそのうちの1つ、「一緒にイベントをする人の力になれるか」のど真ん中を撃ち抜いていた。

誰かの力になる事

 お客さんはもちろん、「共同イベンターの力になる事」は大切な価値観の1つだ。

顧客満足度、売上、ROI、PR効果、ブランド間顧客共有、チームにかかる負荷の予測、プランニング・・・イベントにおいて大切な事は多い。

そんな中でも、きちんとコミュニケーションを取り、「お互いがお互いのため、気持ちよく尽力するための環境づくり」は、生み出せるエネルギーの総量に大きく影響する。

そしてこのエネルギーが、「8年前、好青年大智君が夢見た景色」を創るのである。

7月3日

 7月3日当日は沢山の方が来てくれた。

お客さんはもちろん、SHINRAチームの嬉しそうな顔を見れた事は、僕にエネルギーを与えてくれる。

僕はまた新たな企画に進む。
既に居る、そして未だ出逢わぬ仲間達と共に。

Special Thanks
佐藤大智
三嘴光貴
SHINRA

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