よっしー

フードテック、サステナビリティなどに興味があり、日本の食文化へうまくリノベーションして…

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フードテック、サステナビリティなどに興味があり、日本の食文化へうまくリノベーションして盛り上げていければと思います。

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代替肉って本当に食べていくようになるの? 植物肉への変換の難しさ

最近の代替肉市場の低迷 最近、米国を中心に代替肉メーカーの成長に陰りが見えています。 米国で植物肉を販売しているビヨンド・ミートは2021年1月から最高値から92.4%の株価が下落して低迷しております。要因として、売上高の伸びが止まってしまい、1億ドル近い赤字が続いていることが上げられます。 同じく米国の植物肉メーカーであるインポッシブル・フーズはここ1年で3度目となる20%レイオフを行っています。  畜産業、特に牛肉はメタンの排出による温室効果ガスの主要な供給元で、

    • バイオものづくりが世界的に盛り上がっている  (合成生物学、精密発酵)

       2022年度補正予算でバイオものづくり革命推進事業へ3000憶円もいきなり付いたことに驚きです。科学技術立国の実現に向けてのイノベーションの4本柱にも、量子コンピュータやAI、グリーンと並んでバイオが上げられました。世界でいったい何が起こっているのかを読み解いてきたいと思います。 https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/22/11/08/10133/ 1.すでに世界では巨額投資が進んでいる 今後10年間で製造業の1/3がバイオも

      • 培養肉について~結局、いつ食べれるの?~

        1.培養肉とは?  培養肉とは「動物の筋肉細胞を採取し、培養装置で栄養素やホルモンを与えながら人工的に増殖させ、肉を生産する技術」のことです。よって、肉の細胞を培養さえできれば、培養肉が出来上がるのですが、肉にするまでは複雑なプロセスが必要となります。  改めて肉の組織を見て、肉が何からできているかわかるでしょうか?。赤身(筋肉)だけでなく、脂肪、筋、血管などいろいろな部位が見え、さらに層の中にはコラーゲンもあります。つまり肉は筋肉だけでなく、いろんな組織が複雑に入り組んだ

        • バイオものづくりが世界的に盛り上がっている  (合成生物学、精密発酵)

           2022年度補正予算でバイオものづくり革命推進事業へ3000憶円もいきなり付いたことに驚きです。科学技術立国の実現に向けてのイノベーションの4本柱にも、量子コンピュータやAI、グリーンと並んでバイオが上げられました。世界でいったい何が起こっているのかを読み解いてきたいと思います。 1.すでに世界では巨額投資が進んでいる 今後10年間で製造業の1/3がバイオものづくりの置き換わり、市場規模は約30兆ドルを想定され、アメリカでは2021年だけで民間投資で約2兆円の投資がされ

        • 固定された記事

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        • バイオものづくりが世界的に盛り上がっている  (合成生物学、精密発酵)

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          昆虫食(コオロギ)の炎上を考察してみました〜

          1.コオロギ食炎上の経緯 まずはPascoブランドで有名な敷島パンのツイッターから事件は始まります。パンの春のキャンペーンの投稿に対して、コオロギパンに対しての投稿、非難が集まっています。  敷島パンは去年から、Korogi cafe(コオロギカフェ)というオンラインショップで、コオロギパウダーを配合したクロワッサン、フィナンシェ、バウムクーヘンを販売し、昆虫食へ力を入れ始めたことに対して避難が集まります。「通常のパンへの混入の恐れがある」、「コオロギって本当に安全なの?」

          昆虫食(コオロギ)の炎上を考察してみました〜

          日本の食料安全保障は大丈夫か!? 自給率が低い仕組みを紐解く

          日本の食料自給率  日本の食料自給率はカロリーベースで38%、日本への輸入がSTOPするとカロリーが不足し、乱暴な言い方をすると約2/3のヒトが餓死してしまうという驚異的な数字です。食料自給率の推移を見てると、日本は長年対策を取らず、食料自給率をまともに上げようとしていないことがわかります。 さらに解像度を上げて、都道府県別にみてると、東京・大阪の自給率は驚異の1%、北海道と東北以外は大変なことになりそうです。皆さんのお住いの地区の自給率はいかがでしょうか?  ウクライ

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          「超加工食品」が日本へ到来してくる!?

          「超加工商品」ってなに?  最近、欧米の食品業界では「超加工食品」がいかに健康へ悪い影響を与えているかのエビデンスが増加しており、避難が集まっています。ところで、日本人に馴染みのない「超加工食品」って何のことでしょう? 「超加工食品(Ultra-processed food and drink products)」とは「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られ、常温で保存できたり、日持ちを良

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          小菅村で食の循環を考える~多摩川の源流を訪ねて(2023年1月28日)

          1月28日にフードスコーレのイベントに参加させて頂き、山梨県小菅村での食の取り組みを学ぶことで、フードロスなどの食の課題を学ぶ場へ参加させて頂きました。 現地の小菅村で多摩川源流大学を運営されている石坂さんに案内して頂きました。 生ゴミ堆肥化工場  最初に訪れたのがおが屑(木くずや間伐材など)を利用して生ゴミから堆肥を生産している施設へ訪問、村中の家から発生する食品残渣(野菜、肉、魚など)を回収し、スギやヒノキのおが屑を半分入れて75℃で発酵、微生物の力で2週間熟成し、

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