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勉強や努力を継続できないことを精神力のせいにしない

こんにちは!
努力できないことをその人の精神力のせいにして「頑張れ!」とか「自己責任」で終わらせてしまうことって多々ありますよね。
(最近では減ってきているのかな?)

もちろん多忙な上司や教育者にとってみれば「そこまで関与してられないよ」という方も多いかも知れません。
自分のメンタルやモチベーションは自分で管理できることに越したことはありません。

ですが、それを「私は頑張れたから!」「やる気の問題だよ」と言って押し付けてしまうのは些か疑問も残ります。
そして「頑張りたくても頑張れない」そんな学習者の皆さんへ向けて
今日は書いていきたいと思います。

頑張りたくても頑張れないのは誰のせい?


頑張りたいのに頑張れない時、ありますよね!

「中間テストで赤点取った、期末こそは頑張らないとやばい!!やばいのに、、ゲームばっかり捗る、、、」とか

「今の仕事で昇進するためには資格試験に受かる必要がある。でも仕事の後に資格の勉強なんて無理がある。今日もいつの間にかYoutube見はじめてこんな時間、、、」なんてこともあるでしょう。

「根性が足りん!!」なんて言葉が飛んできそうです。笑
部活動や受験指導ではよく見られる風景かも知れませんね。
根性、気合、やる気、いわゆる精神論です。

では、自分で自分をコントロールすることができないという問題を「自己責任」で片付けて良いのでしょうか?
つまりこの問題はその人のせいなのでしょうか?
曖昧なところだと思います。

精神論はその人の性格に起因するところが大きいと思います。
何が好きか、何が得意か、何に集中できて、何に集中できないか
これらは単純な性格です。

そして性格の50%は遺伝、もう半分は環境で決まると言われています。
つまり、ほとんど遺伝なのです。

そう考えると、努力できるかどうかは遺伝に支配されている部分が多く
これを本人のせいにするのはかなり横暴な気がします。
「身長が低いお前が悪い!!」と言っているようなものです。

え、じゃあ、もう無理ゲーってこと?
と思われるかも知れませんが、そういう訳ではありません。

継続的に努力することが得意な人と苦手な人がいるというだけのことです。
もちろん努力する内容によっても向き不向きがあります。

その事実をまずは受け入れることが重要だと考えています。
その上で、どうすれば自分は努力を継続することができるのかを考えていきましょう。

努力するためには『思考回路や性格を知り、行動の傾向を理解する』こと


ではどうやって努力を継続させるのか、
まず最初のステップは自分の性格や行動パターンを知りましょう。
自分が集中できる環境や状況はなんなのか、
どのような時に自分はやる気になるのか、を考えてみます。

例えば僕の場合は
・机や部屋が散らかってると集中できない
・朝より夜派
・集中できる時間は30分が限界
・誰かの視線がある方が集中できる。
・少し雑音があるくらいがいい。
・適度に運動を挟まないとダメ(座り続けられない)
などなど

自分の経験を踏まえて、集中できる条件を洗い出します。
そして、その環境を作り実践した上で、条件や項目を追加していきます。
こうすることで自分なりの集中できる条件リストが完成します。

あとはその環境を整えるだけです。
僕の場合は人目があり集中できるのでよくカフェを利用します。
カフェに行くのはお金がかかるのですが、自分の時間を効率よく使うための投資だと思っています。笑
(家でやって全く効果が出ないのでは時間の無駄だし、何より意味がないので)

これは勉強や仕事だけでなくあらゆることに言えます。

部活動を頑張るためにはどうするか
→異性に好かれたい!という欲求を使ってモチベーションを上げる
→友達に認められたい、という気持ちを毎日思い出す
→好きな練習は練習時間の終盤に行う
→体力をつけたいけどランニングは嫌いだからゲーム形式を増やす
などなど

自分が努力できる環境を考えてその環境に身を置きます。
最初はこの行為自体がめんどくさく、簡単ではありませんが、徐々に慣れてきて自分の性格を理解できるようになります。

潜在意識と顕在意識


これも色々なところで言われていることですが、
最後に潜在意識と顕在意識の話をさせてください。

<潜在意識>
無意識、ホメオスタシス(恒常性)などと言われ、自分の習慣や遺伝に結びついた思考や行動のパターン。
自覚されることなく活動する意識。
また、意識内での強い禁止によって自覚面に現れることができない意識。

<顕在意識>
表面意識、普段の生活の中で認識することができる意識。
理論的な知性、理性、判断力、思考などを指す。

基本的に自分で認識できるのは顕在意識なので、普段潜在意識を意識することはありません。

ですが、今回大事なのはこの潜在意識です。

上記の自分の性格を知るというのも、実はこの潜在意識を知ろうとする行為です。
自分が無意識に感じている心地よいものや、不快に思っているものを顕在化し、それを意図的に取り払おうとする行為です。

この潜在意識に訴えることは非常に大きな意味があります。
人間は90%以上の行動をこの潜在意識下で行います。
つまりそれだけ自分の行動に影響を与えているのです。

例えば、僕の場合は
どれだけ「今日こそはやるぞ!頑張るぞ!」と家で思っても
部屋が散らかっていると無意識に不快感を感じ、
「まずは綺麗にしたいよね。それも大事なことだよね」と最もらしい言い訳を勝手に頭に浮かべてきます。
これでは一向に集中できません。

自分の潜在意識を顕在意識で制するのは実は非常に難しいんです。
だからこそ、潜在意識の存在を認め、うまく付き合っていく必要があると考えています。

夏休みシーズンです。
受験生にとっても非常に重要な時期に入りますし、
それ以外の生徒も何かに規制されずに自分で自分の行動を決める時間が増える時期です。
ぜひ自分のことをよく知り、自分の行動をうまくコントロールしてみてください。

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