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子どもたちにとって本当に必要なスキルって何?

こんにちは!
今回は上記タイトルについて僕なりの意見を書いていきたいと思います。

最近「21世紀の教育 子どもの社会的能力とEQを伸ば3つの焦点」
を読ませていただき、
ピーター・センゲさんのシステム思考
ダニエル・ゴールマンさんのSEL
についてますます興味を持ちました。

上記「システム思考」「SEL」について
あまりご存じない方向けの紹介本的な内容になっています。
ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょう?

認知能力と非認知能力


上記で紹介した本「21世紀の教育 子どもの社会的能力とEQを伸ば3つの焦点」では、もっぱら非認知能力と呼ばれるいわゆる学校のテストで測れない能力の重要性について書かれています。

認知能力と非認知能力についても少し触れさせてください。
少し前に有名になった『「学力」の経済学』で広く周知されたこの2つの言葉。
以前からなんとなく重要だとは考えられていましたが、なかなか表立って重要視されることはなかったのではないでしょうか。

<認知能力>
学力テストやIQテストなどで測定することのできる能力
<非認知能力>
能力として測りにくい能力。「忍耐力」「自己意識」「社会的適正」「創造力」「メタ認知能力」など

「学力」の経済学より

しかしここに来て大きく注目を集め始めているのも事実なのではないかと考えています。

社会の意識とのギャップ


とはいえ、非認知能力は実社会でどれほど重要視されているのでしょうか?

僕は最近
非認知能力、EQ (SEL)、システム思考、アドラー心理学やシュタイナー教育、モンテッソーリ教育などにばかり触れているため、
絶賛カクテルパーティ効果発動中だと考えています。

つまり、「非認知能力が重要だよね」という情報ばかりに触れてしまっている可能性があるということです。

企業などの実社会では、当然ながら非認知能力も求められます。
タスクマネジメントやタイムマネジメント、
他社と協働する能力や
0から1を生み出す創造力は至る所で必要とされています。

※これは経済産業省が出したレポートからも明かだと思います。
「未来人材ビジョン 令和4年」

しかし現在でも大学入試で非認知能力を重要視する動きはほとんど見られず、
多くの学校では20年前と同じ授業風景が広がっているのではないでしょうか。

そして、現行の教育システムで求められているのが認知能力に偏っているため、多くの保護者や教員が認知能力の向上に価値を見出しているような気がします。

就職活動においても認知能力に対する評価はいまだに高く、
学歴で就活生が評価されることは多々あります。

いまだに認知能力が高いことが、社会的には価値があると認識されているような気がします。

本当に必要なスキルとは?


はっきり言って僕は、この質問に対する明確な答えを持っていません。
社会的(世界的)にもまだ結果を保留にしつつ見守っているところなのではないでしょうか?

しかしここ数十年で非認知能力への関心はどんどん強まり、
それを数値化、評価できるようにしようという流れもできてきました。

それが今後、日本の学校教育システムにどう反映されていくかはわかりませんが、少なからず影響はあるでしょう。

そして、上記でも触れたように
経済産業省は数年前から非認知能力の必要性について触れており、
社会(多くの企業)で重宝されるスキルとして、「創造力」「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「やり抜く力」などをあげています。

高校までに習った教科科目の知識が、社会に出てから役に立つことはほとんどないことも確かかもしれません。

しかしその社会に出るための通り道に、通行パスとしてそれらの知識が必要なことも事実です。
偏差値の高い大学を卒業することで間違いなく、就職する際の選択肢は広がります。

厄介な教育システムになってしまっていることは否めないと考えています。
それでも、このシステムを理解しておくことと、していないことには大きな違いがあります。

この先、どのような能力が自分の進みたい人生には必要なのか
どのような道を通ってどこへ向かいたいのかを考えながら
今できること能力開発をしていくことが重要だと思います。

追記:非認知能力は育める機会が限られている?

余談ですが、僕が高校教員をしていた時に感じていたこととして、
現行の高校では非認知能力を育む機会が限定されています。

部活動の部長、副部長、
生徒会などの委員会、学級委員、
文化祭や修学旅行などの行事、
などでしょうか?

これらの限定的なタイミングでしか育むことは難しく、
さらにこれらの機会は平等に割り振られることはありません。
基本的には自主性が重んじられ、限られた生徒に任されることが多いのではないでしょうか?

そういう意味で、
非認知能力を育む何度はかなり高くなっています。
生徒、学生のうちに
自分の非認知能力を育むチャンスがあればどんどんチャレンジしてほしいです。

当たり前ですが、最初はうまくいきません。
僕も何度失敗したことか、、😂
(そして今でも試行錯誤を繰り返しています、、🤣)

ですが、繰り返し行えば必ずうまくなります。
これは能力です。
10代の僕も含めた多くの方が、
「これは伸ばせるものではなく、性格や遺伝の問題だ」
と考えていますが、違います。

もちろん性格や遺伝が影響していることは間違いありませんが、
それでも認知能力(学校の成績)と同じように伸ばすことができる能力です。

そのチャンスを見つけたら、ぜひ飛び込んでみてください。

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