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「大人の都合」が挟まると「ありのまま」が保障されない

今朝、「行ってきます」と家を出た小1息子が、
「やっぱり行きたくない」と戻ってきた。

そして15分ほど家で過ごして、
私と手を繋ぎ、また学校に向かっていった。

その15分が、たまらなく愛おしい時間でした。

いい時間だったというよりも、
悲しみも悔しさもごめんねもかわいいも大好きも
いろんな私の感情がありながら、
そこにただ息子が息子でいてくれて

それを振り返ったら泣けてきた。

息子が息子でいてくれること。
それをそばで見られていること。

これ以上何もいらないじゃないか。

そう思ったんです。


学校に行く時間が決まっている。
学校でやることが決まっている。

なんだってそう、社会には決まりごとがたくさんある。

だからそれに合わせて私たちは動くのだけど、
それがこの社会で生きていくためには必要なのだけど、

合わせる前に、ここにいる自分を見失っちゃいけない。


自分の感性や感情、ふと浮かんだもの、こうしたいって気持ち、好奇心、不安、心配、ワクワク、がんばろうって気持ち、

自分起点のものってたくさんあるんだけど、
周りに合わせるためにそれを押し込めるってことを
大人の都合でどうしても子どもにさせてしまっているのだなぁ

それを突きつけられた

そんな時間でもありました。



息子は昨日早退した。
その前日は微熱と咳でお休みしていて、
病み上がりだったから疲れたのか、帰ってからもゆっくり過ごした。

いつもは、お手紙出してね、宿題は?、明日の用意やっちゃおう、
と声をかけるのだけど、
それもせずに朝を迎えた。

1年生だから毎日ほぼ同じ道具なので
昨日のままでいいやーと私も何も関与せずに
そのままのランドセルを背負って出かけた。

それで校門まで行ったら、
今日はたぬきの糸車の音読発表だと思い出したらしい。


「行きたくない」って困り顔で帰ってきて
どうしたんだろうと思っていたら、

冷蔵庫に貼ってある今週の時間割を見て
発表は3時間目だってわかって
「昨日先生に練習してきてと言われたのにやってなかった」って
教科書出して読み始めた。

「オラは4を読むんだよ、ここまでなんだよ」
「この絵は上手くかけたんだ、まだ色が塗れてない」
(どうやら紙芝居らしい)

「体育はやりたい、お手玉もやりたい、これとこれはやりたくない」
と言ってみたり、

青色で透明な下敷きを顔にあてて見回して
「ぜんぶ青だー」
「これ(青い筆箱)みても青だー」
「オラはニカを当てたんだ」
(筆箱に貼ってあるシールの話)

「お手玉は14回できたんだよ」
「あの先生は5こ投げられそうだ、にひひ」

話したいこと話して、やりたいことやって、
教科書と下敷きをしまって

「おかあ一緒にきて」

それで手を繋いで学校にトコトコと歩いていきました。


これまでの私、
「行きたくない」って言われると

どうやって行かせようかと考えたり
学校の授業がもっと子ども主体ならと考えたり

恥ずかしながらそういう思考をしていました。

いずれも「相手をコントロール」しようとしてる。

息子のありのままではなくて
別のものに目を向けてしまってた。


そういう自分に気づいていたので
何もコントロールしないぞって決めてかかわれて
むしろ何もしなかったらどうなる?くらいな気持ちで

そうかそうか、うんうんそうだね、と一つずつ受け取って

そんなときはこうしたら?もちょっと言うけど
選ぶのはあくまで息子と思って情報共有くらいにとどめ

そうしていたら、自分のタイミングで決めて動いた。 


ただただ息子がありのままでいるのを見ている
息子の生命を見ているといったら大げさかもだけど
そんな心地がしたんです。

そして、それがなかなかできてなかったなと思ったんです。

私に足りてないところを、息子が教えてくれました。


もっともっと相手を信頼する。

必ず自分の足で、自分の力で切り開けるのだと。

そう信頼されてる安心感があるから
がんばろうと思える。
自分は大丈夫だと思える。

それが生きる力。一番根底にある力。

学力とか、スキルとか、コミュニケーション力とかも大事だけど
その前に、自分を信じるってこと。

それを育むためにも、息子の力を信じて見守って待つことがほんとに大事だなぁと。


そして、大人の私たちも、
自分の気持ちをどうしても抑える癖があると思う。
親や先生や上の人たちの言うことを聞くのが生きるために必要だったから。

もちろん、先人の知恵は大事。
だけど、もっと自分のことも信じていい。
自分から湧き出ているものを大事にされていい。
その分相手のありのままも信じて。


忙しい、時間がないって言って
大事な大事なことを逃さないようにしたい。

ほんと、
大事なことをちゃんと大事にできる
人生にしたい!


何が言いたいのかわからなくなったけど
息子のおかげで、いろんな気づきに繋がりました。

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