見出し画像

そっちもそうだろ嫌な天気さ

東京の梅雨明けは8月になるらしい。

今年は自粛期間もあったから、
余計に長い気がしてたけど。

いよいよ記録的な長さだ。

歴代2位は、2003年の8月2日。

関東に初めて来た年なので、
今でも覚えている。

大学に入るために上京した僕は、
とんでもない所に来てしまったと思った。

地元の沖縄は、梅雨入りも梅雨明けも早い。

そもそも気候が違うので、
ザーッと降ってすぐ晴れる。

関東の永遠に続くような
曇り空は衝撃的だった。

梅雨明けの日付まで覚えてるのは、
その年のロッキンジャパンに行ったからだ。

大学が茨城にあったので、
先輩の車に乗せてもらって
ひたちなかまで行った。

最終日の8月3日、
長かった梅雨が明けて。

レミオロメンの『電話』を
聞けたのが嬉しかった。

『粉雪』や『3月9日』もいい曲だけど。
今でも聞き返すのは『電話』だ。

空梅雨の割には 早い台風
そっちもそうだろ 嫌な天気さ
ちょっぴり寂しくもあるね
夜は床もドアも壁も
抱えきれないほど広い

一人暮らしは寮だったので
そんなに寂しくなかったけど。

夜は床もドアも壁も
抱え切れないほど広いって歌詞は。

本当にそうだなと思った。

天気予報も違うくらい 離れてしまったね
まだまだ暑い日が 続くみたいだよ
別の街に暮らす君よ わかっていてほしい
僕らひとりじゃない

久しぶりに聞いて思ったけど、
今は会えない恋人とかも多いんだろうな。

それこそ、岩手と東京で
恋愛しちゃった日には。

ロミオとジュリエットみたいに
引き裂かれそう。

「あなたはどうして岩手なの!」
「実家だからだよ!」

今でも梅雨の恋人たちは、
会えないことを憂いて。

そんな電話をするのかもしれない。