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#05 大学院卒業と転職の想い出を肴に2021年を振り返る

2021年もあっという間に終わりですね
今年の個人的な出来事を振り返りつつ、2022年にどんなことに取り組んでいこうか考えてみようと思います

2021年にどんなことがあったか


1. 大学院卒業(3月)


2年間通っていた大学院を卒業しました
少し2年間を振り返ってみたいと思います

当初設定していた目的を達成できたか

受験の目的
①経営人材としてのベーシックスキル獲得
②HR領域の専門性の習得
③人的ネットワークの獲得

出所:2019.1. Entry Sheet

-1. 目的①②経営人材スキル・HR領域の専門性獲得

  • バリューチェーン全般を網羅しつつ、組織・人材マネジメント系の科目を重点的に履修できました

  • 若干卒業後の振り返りに課題があるので、活用できるかはこれから次第…

履修科目一覧
1. 戦略系 - 11科目

経営戦略/総合経営/グローバル経営/マーケティング/競争戦略のフロンティア/アントレプレヌールシップ/グローバルビジネスのマネジメント/技術とオペレーションのマネジメント/技術と戦略/製品デザイン開発論/IT戦略マネジメント
2. ファイナンス・会計系 - 6科目
ファイナンス/財務会計/企業価値創造経営/管理会計/CFOの役割と課題/事業計画策定
3. 組織・人材マネジメント系 - 14科目
人材・組織/人的資源マネジメントの国際比較分析/組織デザイン/組織における人間行動/ミッションとリーダーシップ/情報システムと組織/経営と脳科学/コーポレートガバナンス/戦略的CSR/企業価値向上のための人材マネジメント/組織の経済学/ビジネス・リーダーシップ/グローバル人材マネジメント/戦略的人材マネジメント(ゼミ)
4. その他 - 3科目 
企業データ分析/企業の経済学/トップ起業家との対話

出所:2021.3. 履修科目一覧(科目系統区分は筆者独自)

-2. 目的③人的ネットワーク獲得

  • 当時のエントリーシートをみて我ながら無味乾燥な表現をするなと呆れました

  • 要するに意図していたのは「利害関係を離れてビジネス・プライベートを語れる仲間を作ること」です

  • 卒業後も気軽に話ができるネットワークは得難いものだなと実感しているので、大成功です

-3. 修士論文

  • 社会人になってから最も関心のあった「経営理念」を題材にしました

  • 結果的に転職にも大きな影響を与えることになりました

-3.1. テーマ

経営理念の成り立ちが従業員の理念浸透に与える影響

出所:2021.3.筆者プロジェクト研究論文

-3.2. 仮説と検証結果

仮説1. →支持
「入社動機」は「理念浸透」に正の影響を与える
仮説2. →支持
経営理念の作成者を認知しているグループは、認知していないグループに比べて、理念浸透度が高い
仮説3. →支持
経営理念の作成過程に作成者以外の従業員が関与していると認知しているグループは、認知していないグループに比べて、理念浸透度が高い
仮説4. →支持
経営理念の作成過程に作成者以外の従業員が関与しており、その中で個人的価値観を表明する機会があったと認知しているグループは、認知していないグループに比べて、理念浸透度が高い
仮説5.  →データ不足により検証不可
経営理念の作成過程に作成者以外の従業員が関与しており、その中で個人的価値観が経営理念に採用されたと認知しているグループは、認知していないグループに比べて、理念浸透度が高い

出所:2021.3.筆者プロジェクト研究論文

-3.3. 結論

・従業員への理念浸透を促進する属性・環境として、「帰属意識」「入社後環境」「入社前動機」の3因子が観察された
・「入社前動機」(「入社前から経営理念を知っていた」「経営理念に共感して入社した」)が新たな因子として発見された
・経営理念の作成者を認知していることが理念浸透を促進する
・経営理念の作成過程に作成者以外の従業員が関与していることが理念浸透を促進する
・経営理念の作成過程に作成者以外の従業員が関与しており、その過程の中で個人的価値観を表明する機会があることが理念浸透を促進する

出所:2021.3.筆者プロジェクト研究論文

-3.4. 実務への応用

・経営理念を入社前からしっかり理解・共感しておくことが重要
・誰が経営理念を作ったのか知らせることが大切
・経営理念を変更するなら、従業員にも関与させた方が良い

出所:2021.3.筆者プロジェクト研究論文

2.転職(11月)


  • 大学院の卒業後、6月頃から本格的に活動を始めました

転職先の条件
①経営理念・カルチャーへの共感
②短期的な会社の期待役割と自分のスキル・コンピテンシーの一致
③中長期的に取り組みたい仕事の実現可能性

(出所)2021.8. Memo

①経営理念・カルチャーへの共感

  • 最も重視し、かつ最も納得する会社を見つけることに苦労した条件です

  • 経営理念の素晴らしさもさることながら、それが実際の現場のカルチャーに根付いていること、浸透させるための証左となる説得的な施策とセットになっているかどうかを会社の外から観察して納得できるまで、転職はしないと決めていました

  • これが一番エージェントの方々を悩ませる条件でしたし、そのせいで必然的にエントリー数自体も少なくなっていました

  • 焦りがなかったといえば嘘になりますが、実績獲得を急ぐエージェントは自然と離れていきましたので、信頼できるエージェントとじっくり進めることができたという良い面もありました

②短期的な会社の期待役割と自分のスキル・コンピテンシーの一致

  • 当たり前といえばそれまでですが、中途採用なので「即戦力」を求めているのはどこの企業も共通です

  • 一方で、現職と全く同じポジションでなければ、JDの内容が自分のスキル・コンピテンシーと完全一致することも稀かと思います

  • 「やってほしいと期待されていることをできている」状態が、JDから具体的にイメージできていることも必要だと考えていました

③中長期的に取り組みたい仕事の実現可能性

  • 短期的な期待役割発揮の延長線だけでは、個人としての成長や自己実現がイメージできないのも事実です

  • はっきりと中長期的に取り組みたいことを面談の際に伝えて、会社の目指す方向性と合っているのかを確認しました。

結果として、大満足な素晴らしい会社にjoinすることができました

2022年はどんなことをしたいか


Company Secretary というポジションを日本に広める


会社の名刺を渡すと、「ん?」という顔をされることがしばしばあります
Company Secretary という名称はまだ日本では一般的ではないようです

Company Secretary とは
“administrative servant of the board”
“board advisor”

(出所) Report of the All Party Parliamentary Corporate Governance Group APPCGG

英国会社法(The Company Act 2006)および英国コーポレート・ガバナンス・コードに定められた英国会社法上の役職

英国コーポレート・ガバナンス・コード補助原則では、カンパニー・セクレタリーの責務を、「取締役会議長の指示のもと、取締役会内部・委員会内部において、また、経営陣と非業務執行取締役との間で情報がスムー ズに流れるようにすることや、就任ガイダンスの円滑化を図ること、要請に応じて専門知識の研鑽を補佐すること」と定めている

(出所)2016.10.20.「CGS研究会」(コーポレート・ガバナンス・システム研究会) 資料4


2022年は、様々な取り組みを通じて、Company Secretary というポジションを社内外にPRして、日本のコーポレート・ガバナンスを支える職務として浸透させていくことを目標にします


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