「教育」の圧倒的矛盾

「挨拶をしっかり」

「返事をしなさい」

子どもにはそう教える。

当の大人は挨拶をしない、返事は雑。

子どもはやさぐれ、大人の言うことを聞かなくなる。

よくあるストーリーだ。

サービス業に従事していれば、お客様に必ず挨拶をする。

たとえそれが業務のためであっても、毎日、毎回、知らない人にも頭を下げる。

「いらっしゃいませ」

「ありがとうございます」

内心がどうであれ挨拶をしっかりできる人は「マナー」を知っている。

しかし、そこに従業員と客の主従関係のようなものを築き上げている大人がいる。

従業員を下に見て、人間として見ない。

だから挨拶を返さないし、返事は適当。

たとえその人が高層マンションの最上階に住んでいようが、高級車に乗っていようが、そんな大人には微塵もなりたくない。

自分ができてもいないことを他人に押し付けるな。

人を変えたければ自分が背中で見せろ。

人は憧れた人間の真似をする。

真似されるような人間になればいい。

大人だって他人や子どもから学ぶことはたくさんある。

子どもと一緒に学んでいくという姿勢が必要なのではないか。

私は、大人たちに絶望した人々を支え、輝かせられる存在になりたいと、強く感じるようになった。

免許がなくたって、「教育者」にはなれる。

読んでいただいた方にも、身近な人への教育をもう一度見直してもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?