バートンの様の神対応
これは僕が20代前半だった時の話。
高校の卒業旅行で山形県の蔵王スキー場でスノーボードを初めて経験し社会人になってからスノーボードにどっぷりハマり、明けても暮れてもスノーボード三昧の日々を送っていた。
ピーク時は年間60日以上はゲレンデに通っていたと思う。
24〜25歳くらいの時に平日に休みを取って友達とスノーボードをいつものように楽しんでいた時のことである。
「バキッ!」
滑走中に板が割れたのである。
時間はもう15:00くらいの終盤だったので滑るのはもう諦めて帰ることにした。
しかし板が割れた当日は、金曜日で明日も明後日もスノーボードをする予定だった。
しかも天気は今晩が強い寒気が入り雪が降る。そして明日は晴天。
スノーボード、スキーしたことある人なら分かるのですが間違いなく最高のコンディションなのである。
そして、その最高のコンディションの前日に板が割れた事のショックのデカさ。
もちろん替えの板は無いですし、あったとしても一軍の1番しっくりきている板で滑りたいのはゆうまでも無い話。
もう心の中は
「最悪や。終わってるわ。なんでや。明日も明後日も滑れるし天気もいいし友達もたくさん集まれるのに。」
ズーーーーン。。。
板の状態はトップシートが剥がれエッジがはみ出しかけている。トップシートとは板の表面で透明のツルツルした面。エッジは周りの鉄のところ。
そんなボロボロな板では間違いなく滑走不能。
数時間で修理できるようなものでも無い。
そこで無理は承知で帰り道に近くのスノーボードショップに立ち寄って「なんとかなってくれ!」「腕利きの修理業者おってくれ!」と思いながらとりあえず店に板を持っていって見てもらおうとした。
そしてここから、スノーボード業界の絶対王者として君臨するバートン様の神対応が始まった。
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