介護の人手不足はなぜ解消しないのか?の一考察(2023年2月5日 13:32現在)


Twitterよりこの記事を書くにあたった理由切り抜き


介護の人手不足は、なぜ離れていくのか、なぜとどまらないのか?気になっていることをまとめてみた(あくまでも経験と現状認識に基づく私見)
①給料は
介護職は、給料面では「優」であったケアマネを抜き、今や介護職の給料がその会社や組織の中で上位を占める現実。ケアマネになれば給料が上がるということがなければ、資格取得や維持するだけにかなりの投資をしなければならないケアマネ資格者にはならない。
そして、ヘルパー2級などから介護福祉士になれば、おおよそ給料はアップするはず。
しかし、それすら躊躇するものも多いように感じる。なぜなのか???
②採用と育成の役割
「職員は、組織が調達してくれるもの」
という現場意識はないだろうか?
採用活動を少しでもしたことがある方でこういう経験をすることはないだろうか?
「ネット」「紙媒体」でも、費用と効果を考えたときに、
こんなに金額をかけてやっているのに、応募すらない。
応募があっても・・・
・・・の先は書かないけどね
それが採用の現実。
特に在宅系は
(1)育成は?
もちろん組織としての会社や制度運用の保険者には一定の責任があるだろう。
しかし、業態の中で、高給取りになっている現場は、
「忙しい」を理由に、「育成、教育、指導」を丁寧にやることを忘れていないだろうか
「育成、教育、指導」は、専門職としての役割でもあるが、専門職としてできているだろうか
きっと
そんなことやってもさあって、思う人もいるだろう
現場と、会社
現場と、制度運用側
が、同じスピード感でまわる両輪で少なくとも、採用も育成も回らないと、いい結果は出ないだろうとおもうけどね
(2)「辞める」「継続できない」というような事情が発生したとき
なかなか採用や、育成は時間、費用がかかる。特に会社や制度運用側が費用をかけていても、誰かが辞めたり、事業拡大を狙って移動することで、現場がギリギリになった時に
○○が移動したから、○○が退職したからというような
「棚から牡丹餅」
「逃がした魚は大きい」
を言い続けるようなことが、周りで起こっていないだろうか
どの社会でも、目にかけた部下が会社の命令一つで動いていくのは、仕方がない現実。その後、この業界以外であれば、採用補充や他部署からの移動で、新人が来るかもしれないが、この業界は、穴があいたら空きっぱなしはあるあるだということが
わかっていないと、現場は、かなりまずい
③賃金のもと
賃金のもとになるものは「収入」なのである。
そんなことは、誰もがわかっているだろう。
しかし「収入」の料金設計は、制度運用の保険者側が決める。
なので、全国一律の料金が保証される(細かな計算は違うけど)。
それが、保険というもの・・・そして、それぞれの事業所の「収入」はお客様の、利用により支えられるものである。
しかし、保育から高齢者まで、気が付けば大丈夫か?というようなニュースがほぼ途切れることなく駆け回る現実。ニュースはかもすると、氷山の一角ということではないのか??ということをかんがえると、恐ろしや

外食であれば、「まずければ二度と行かない」とかできる。
買い物であれば「費用対効果が悪い商品」は、「二度と買わない」ということができる。

介護サービスはというと、結果的に、介護が必要な人にとって変なサービスでも、いやな介護をされても、そのサービスに支払い続けなければならないのが家族の現実・・・。家族も、このサービス事業所を断ったら、このサービス事業所が来なくなったらを薄々わかっている。
介護業態の倒産のニュースが駆け巡るたびに思う。どんな質・どんな量を提供していたのか?なぜ一定数以上のお客が確保できなかったのか?
④スタッフが集まる職場
 スタッフが集まる職場、集まらない職場、もっとリアルにいうと、採用が連鎖的にできる職場とできない職場がある。
 以前の勤務地の近くの事業所は、連鎖的に採用ができる事業所が複数あった。そこの会社はどちらかというと中小。でも、採用が連鎖的にできていることで、サービス希望をどんどん受け入れできている。
 そのキーワードの一つは、「口コミ」 次につづく
(1)「口コミ」のポイント
給与と仕事の責任

 例えば、A社で勤めていた介護職が、そのB社で勤めるようになる
「B社はA社」と何が違うのか
B社の管理者や常勤のほうが
・困った時に丁寧に答えてくれる・困った時に丁寧に指導してくれる
・提出物が比べてすくない・仕事量をしっかり確保してくれる
・出来るまで寄り添って指導してくれる などなど
そして
・管理者や常勤の「知識量」「職員のレベルに寄り添ってくれる指導力」
そういうことが、比較される対象があると、高速で広まるのである。

スタッフの困ったことに、的を得た回答ができていますか、丁寧に指導していますか
提出物を減らす努力をしていますか?仕事量をしっかり確保していますか
そんなことを今一度冷静になって考えてみないといけない

過去に参加したある研修会で、
「そもそもそれをしなければならないか?」ということがグループワークで話題になった。
介護職側と、家族や介護が必要な人との間には少なからず、意識の差がある
一人一人の価値観の違いと、その価値観を認めた支援、価値観の差の落としどころ、落としどころを見極めた結果受けるサービスに対する負担。落としどころに見合う質、量の保障。そこが問題なのかもしれない

⑤まさかとは思いますが
ここにきて、コロナに関する費用負担とか、通所系などでは、科学介護・・・なんてところで、確実に費用負担が増加している。質が悪くても割引はない。
パット思いつくところで、電気ガス水道携帯などのインフラ関係、食品関係など生活を支えるものの値段が軒並み上昇している中で、介護もその例外ではないというのが現実。
給料がより高いところへ流れる人材。
しかし限度はある。
単純に
より高いところばかりに流れているわけではない。

⑥給与面、合格者も含め一人負けのケアマネの現実
先日ある研修会の中で、ケアマネのケース発表を聞いていて思うこと。
・気が付いているけど、そのことに触れないようにしている
・そのことに触れないで問題を解決しようとしている
「かわいそう」
とか
「大変そう」
とかというような、かかわりに固執してしまうケアマネが多いことか。
今はやりの「科学・データに基づかないかかわり」より
「人情・愛情・純情」
みたいなものが大切が優先。
その先に見え隠れするスタッフ側の
「いいお客様」
「かわいそうなお客様」
「大変そうなお客様」・・・
まわりでは、ケアマネをもって、直接介護をする現場の管理者や常勤などをする方が増えている。ケアマネとしては「ケアマネを持っていても介護職継続で、科学、データに基づく発言ができる介護職が増えていくことを願う」

流動的な人材戦略をどう見ていくか

不足の原因は、というとという面では
社会情勢が大きく影響していることについて、やはり、気が付いておかなけばならない。
ウスウス気が付いている現場職員さんもいらっしゃると思いますが
①社会の経済情勢に左右される。世の中の景気が上向けば、介護方面の応募は寂れる
 同じ給料であれば、介護よりほかの業態とおもいますよ。ほかの業態で仕事が続けられる方は、、、
②公衆衛生の情勢に左右される。コロナの影響ではやはり、介護の現場はイメージが悪いよな。医療も介護もクラスターバンバン出てるしね
 コロナに限らず、汚い、きつい・・・なイメージが払しょくできなければ、やはり人は寄ってこない。感染対策に費用をきちんとさけていますか。感染対策がしっかりしていなくてもリスクが低いイメージの仕事で収入を得たい。それが現実だと思うね
③雇用対策などお上の事情に左右される。その結果ねえ・・・
 ヘルパー2級などの資格取得には、安くもしくは無料で取得してもらい、その結果就業につなげる、補助金から、会社の支度金的なものまでさまざまな補助ビジネス的なものが沢山ある。①で介護が注目されればその結果③が充実みたいなことが、かなり長い期間続いている。

介護の仕事という面での現場要因

①同じ現場でも、まとまった収入が得られやすいほうに流れる
 訪問系より、通所など とかね。就業しやすさという面でも、無資格⇒就労⇒就労しながら資格取得⇒ステップアップ、収入アップにつながる。
 訪問系は残念ながら、訪問した件数と時間でしか収入がない。今はやりのウーで始まる配達員さんみたいな感じだしね。評価制度ではその業態にも実はまけるかもしれない現実があるよね
②賃金と労働内容のバランス。
 賃金が同じであればより、責任が薄く、より楽な仕事へですよ。施設系や通所系はやはりハードルが低くなる。仕事中になかまがいるという現実は、安心感につながるよね。
③賃金と労働環境(特に人間関係)のバランス。
 安心して働ける同僚、困った時に解決するまでかかわってくれる上司や同僚。そして何よりも、しっかりとした経験値、知識や技術、いわゆる科学に基づく支援がきちんとできる現場であること、休みたいときに休めること、やめたいときに躊躇せず辞めれることなんかも評価項目かもしれない。
ここ一連の投稿に関連してその4弾的な
これってたまたま連続表示されたのかとも思うが、周りからどう思われているかが大事。

Twitterより気になった投稿の切り抜き


まず上
周りからはやばい職場、やばい人間関係、やばい施設、やばい勤務先と思われているその延長戦として専門職として成長できない、職場に期待して成長を他力本願にしてしまうとやばいが内在していると思う。
もちろん昨今の、保育から障害、高齢者介護に至るまでの様々なニュース、コロナのクラスター問題などを考えれば、早く脱出するに越したことはないだろうなと思うが、、、
その一方で
言われた人が、別の施設で働けるかということについては、また別問題。
その下
②これって、ある意味、介護現場アルアル。小さな親切が大きな迷惑っていうリアクションになって帰ってくる。そういう職場で小さな親切の積み重ねは、小さな積み重ねで大きな得を得ている人がいるわけで、その小さな親切が、その人の感に触ってしまうと大きな迷惑になるわけです。小さな親切を意図的にやるにしても、小さな親切を親切心とかでやるにしても、大きな迷惑というような感じでいわれるんであれば、身を壊すだけ。やらないように気を付けるか、去ることを考えたほうが身のためであるのは間違いない。だいたいにおいて、大きな迷惑ってアピールする人たちは、こちらがどれだけ困り、先回りして解決したほうが結果的に、自身、周りにメリットがあると思うからやるわけですからねと
いうわけで、運よく連続表示されたとすれば、、、、
わかってるわーこの流れとふと思うわけです


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