この世の光と闇と綺麗なものと汚いもの

闇が垣間見えるものに惹かれる。

自分の闇は大嫌いなのに、人の闇の中には美しさを見出してしまう。そういうものだろうか?

闇があるから光が光であるし、それを求めるし、光があるから闇を照らしたいと思う。
どちらも完成形でなくて、どちらが欠けても足りなくて、両方必要だとすると、この世の闇は必要悪とも言えてしまうね。

そんな話をしたときに、闇を美学とするならば、イスラム過激派こそ最高の美しさだね、とある男は言った。秀逸な返しだと思った。正しく否定をすることは出来ず、脳ミソはテロや戦争の類の悲しみの中にあるかもしれない美しさを探してしまった。答えはまだない。というか、それを見つけてしまってはいけないという本能が働いた。

殺し合いばかりのタランティーノ作品を好んでいる。しかし映像とは逆に彼の作品は真実の愛と友情を描いているし、愛故に死を選ぶ作品も多数ある。

闇も光も表裏一体と云うことか?

昨晩、月経中のセックスをして、血だらけになった躰を明るみの中で見るのを怖がりつつも会話が膨らんだところを見ると、Kは愉しんでいたように思う。

わたしはと言えば、Kの首筋から鎖骨と胸部を通って腹部に至るまでの汗の塩分が、昨日口にしたものの中で一番満足をした。

▼BGM
Incubus

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