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買い物難民になりました【古民家移住5日目】

食料品アクセス困難人口とは、店舗まで500m以上かつ自動車利用困難な65歳以上高齢者を指します。店舗は、食肉、鮮魚、野菜・果実小売業、百貨店、総合スーパー、食料品スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアが含まれます。

農林水産政策研究所 食料品アクセスマップ

食料品アクセス人口、いわゆる買い物難民という言葉が生まれたのは2010年頃だそう。

古民家シェアハウスに住む僕らの現状は、

  • 最寄りのコンビニやドラッグストアまで自転車で15分弱(途中に急な坂がある)

  • スーパーや市街地までは自転車で20分程度(市街地といっても田舎の小さな市です)

  • 車は持っておらず、移動手段は徒歩か自転車。

  • バスは1時間に1本なのでほぼ使わない。

といった感じです。

シェアハウスに3人で住んでいるので買い出しは分担しているものの、疲れた平日の仕事終わりに買い出しに行くには少し遠いかなといったところ。

ここでふと疑問、「地域の方々はどうしているのだろう?」
そこで、この土地に長く住む地域の方々はどうやって買い物をしているのか実際に聞いてみました。

夕方に海のそばを散歩していたおばあちゃんの話

他のメンバーが買い出しの帰り、道で仲良くなったおばあちゃんに聞いた話。
「娘が近くに住んでいて車を持っているので、週2回車で買い物に連れて行ってもらう。大体みんな自分の車を持っていたり、家族が持っていたりする。
車がない人は、週に何度か来る移動スーパーで買ったり、通院などにバスで行くついでに買い物に行ったりする」
ということでした。

移動スーパーは、大手小売企業の系列のスーパーがうちの市にもあって、そこが毎日市内のあらゆるところに販売に行っています。
あとは、地元の青果店が新鮮な野菜を販売に来てくれたりもするそう。

バス停の椅子で休んでいた散歩中のおばあちゃんの話

この記事を書いているついさっき、古民家から仕事場の廃校まで向かう途中で挨拶して軽くお話しさせてもらったおばあちゃんのお話。

この方もやはり近くに娘さんが住んでいて、月に数回まとめ買いしてきてくれるそう。
なんと大きな冷蔵庫を3つも持っているらしい。

また、移動スーパーが何時にどこに売りにくるのかも教えていただきました。

買い物難民も意外と悪くない(条件次第では)

地域の方の話を聞いていると、割とみんな近くに住むお子さんのサポートだったり、車を所持していたりでそこまで大きな不便を感じていないことが分かりました。
なんなら車を持たない僕らが一番の買い物難民なのでは?という思いに変わりつつあります、、笑

とはいえ、買い物難民も意外と悪くなかったりします。
自転車で遠くまで買い出しに行くのは大変ですが、いい運動になって気分がリフレッシュされますし、夜はぐっすり眠れます。
近くにコンビニがあるとついつい余計なものまで買ってしまいがちだけど、その心配もありません。

健康や節約を考えると、むしろ豊かな生活だといえなくもない。
もちろんそれは、まだ僕らが若く健康だから、という条件が揃っているから言えることではあります。

高齢化が進むこの町で、スーパーが近くにないというのはやはり小さくない問題。
近くにお子さんがいたり、車を運転できたりすれば困りはしない。けれど、そうでない人もたくさんいる。車だっていつまで自分で運転できるかは未知数。
そんな人たちは移動スーパーで買うか、バスで市街地まで買いに行くしかない。
家まで手で持って帰らなければならないので、たくさんは買えない。
高齢者だと1週間分の食材を運ぶのもきついのではないだろうか。

「僕らにできることはないだろうか?」とみんなで考える日々を過ごしています。
例えば、廃校モールで地域の野菜などを注文・受取できるようにし、買い物難民を少しでも減らせるのではないかと思ったりもします。

この課題は、廃校モールにいる僕たちにとって今後も解決すべき課題の一つになってきそうです。


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