見出し画像

【後悔先に立たず】後悔しない選択をする方法でスッキリ解決!

懐かしい人との再会。でも、声をかけられず・・・

通勤中の電車内で、どこかで見たことがあるような人物を発見する。

(? たしか・・・、中学生の頃の、数学の先生?)

周りに乗客はほとんどいない。
声を掛けようかどうしようと迷っているうちに、その人は電車を降りてしまった。

もし間違いがなければ、28年ぶりの再会となる。

きっと、もう2度と会えないのだろう、と思うと寂しく思えてきた。
一期一会とは、よく言ったものだ。

後悔先に立たず」という、ことわざがある。
意味は、自分がしてしまったことを、後で後悔しても取り返しがつかない、というもので、計画して実行しなさいという教えとのこと。
いわゆる、後の祭りだ。

僕は、あの時、声をかければと後悔したのだろうか。
この経験を、考察してみた。

全ての選択肢を分析!もやもやが見えてくる

あの時、選択肢は2つあった。

  • 声をかける

  • 声をかけない

この2つの行動で得られる結果は、4つに分かれる。

【声をかけるケース1】 先生が自分のことを知らなかった場合

(自分のことが忘れられている!)という精神的ダメージを受けて、気まずい空気が流れる。
「声なんて、かけなきゃよかった!」と怒りと後悔が残るだろう。

【声をかけるケース2】 先生が自分を知っていた場合

再会の喜びを分かち合え、きっと思い出話に花を咲かせるでしょう。
「あの時に声をかけて良かった。」と感じる。

【声をかけるケース3】 人違いだった場合

「すみません、間違えました。」と謝ることになる。
少しだけ恥ずかしい思いをする。

【声をかけないケース】

声をかけるケース1・2・3の結果を得ることができない。
何も起こらず無難に終わるが、「もしあの時、声をかけていたら・・・」と後悔が残るかもしれない。

あの時、僕は声をかけない選択をして、無難に終わる結果を得た。
それが、良かったのか悪かったのか、深堀りしてみる。

選択で後悔しない基準を見つけてみる

もし、過去にとてもお世話になった人物であれば、声をかけた方が良い。
なぜなら、もう2度と会えない可能性があるからだ。
仮に、相手が自分のことを忘れていたとしても、そこは目をつぶろう。
生徒が累計で何百人も担当していたら僕1人くらい覚えていないかもしれないし、知っていたとしても加齢により物忘れがひどくなっているかもしれないなど、色んな事情による可能性もある。

【アドラー心理学:課題の分離】相手に見返りを求めない

過去にお世話になり感謝している相手だから声をかけると決めたら、相手に自分が期待する見返りを求めてはいけない。

アドラー心理学で「課題の分離」という考え方がある。

ここでの自分の課題は、過去にお世話になった相手に声を掛けること。相手の反応は相手の課題となる。
相手の課題にまで、自分が踏み込んではいけない。
相手の課題は、相手が決めることだからだ。
相手を尊重しているのであれば、課題は分けるべきだろう。

【仏教:承認欲求】苦しみの原因は、欲が満たされないこと

それでも、「おお!懐かしい! 久しぶりだね!元気にしてた?」のような良い結果を得たいと願ってしまうのが人情ではないだろうか。
仏教では、これを「承認欲求」と呼んでおり、他者に自分の存在を認めてもらいたい欲望である。
そして、人は期待する結果を得られないと苦しみを感じる。
仏教では、この苦しみを「求不得苦(ぐふとくく)」と呼んでいる。

結果を期待するという欲があるから苦しむ、であるならば、結果は期待しないこと。
どのような結果に転がっても、事実は事実として受け入れるしかないのだ。

主観的だが、相手が自分を知っている可能性が60%以上あり、自分にとって何かしらの特別な人物であるならば、声をかけてみるほうが、良い人生を送ることができるのではないだろうか。

声をかける選択する基準のまとめ

  • 過去にお世話になった特別な人物

  • 相手が自分を知っている可能性が60%以上ある

  • 相手に見返りを求めない

  • 結果に期待しない

  • 事実は事実として受け入れる

【今回の事例】最適な選択は、声をかけないだった。それでも、嬉しかった。

今回の、僕の事例で考えてみると、

中学時代の数学の先生

授業ではお世話にはなったが、部活の顧問や担任ではなく、それほど親しくもなく、特別にお世話になった記憶はない

相手が自分を知っている可能性は、35%くらいか・・・

結論、別に声をかけなくても良い(相手も覚えていないだろう)

ただ、その人物に再開したことで、中学時代の授業の風景が思い出されて、あの頃の懐かしさがこみ上げてきたのは嬉しかった。

それだけで、もう大満足だ。

先生。
声をかけれなかったけど、懐かしい思い出を、ありがとう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?