自分なりの文献検索方法+心構え
こんにちはKazuです!
今日は自分なりの文献検索方法と心構えをご紹介します。
前提
例えば以下の事を述べている文献を探したいとします。
臼蓋形成不全の診断にはレントゲンによるCE角といったパラメーター計測が重要である。
しかしその計測は熟練を要し検者間差が大きいという問題点がある。
文献検索方法
前回もお伝えしたように自分はGoogle scholarで文献を検索しています
まずGoogle scholar上でDDH, radiograph, evaluation, diagnosis, CEA, low ICCなど単語レベルで検索していきます
・論文がうじゃーと出てくるのでまずタイトルとアブストでスクリーニングして読むものを決めます
・読むものを決めたらCtrl+Fで単語を調べてヒットするかどうか調べていきます。
・全く目当てのものでなさそうであれば退散
・何個か論文を見てみて目当ての情報がヒットしないか読んでみる
Ctrl+Fで調べてヒットしてほしい情報があれば、Paperpileに保存
該当する箇所にアノテーションしてコメントを残しておきます
引用文献を熟読するかは、本文原稿内での文献の重要度によります。
例えばイントロダクションでストーリーを作るのにちょっことだけ文献の補助があればいいような部分では該当部分周囲だけ読むのでいいと思います。
対して関連研究などガチンコで競わせたかったり、現状とても問題になっていることを提起するようなキーとなる論文は最初から最後まで熟読します。
引用したい文献の重要度によって読み込むレベルの濃淡を使い分ける感じです。
なかなか文献がヒットしない場合
検索の仕方を変えてみましょう!
単語ベースではなく仮説をもってある程度文章化していきます
レントゲン検査で角度を測ったりは我々はよくしますが、結構複雑で面倒な作業ではあります。
そこから下記のように複雑な工程があるから再現性が低いのではと考え検索します
radiographic evaluation of the hip has low reproducibility due to their complex procedure
ある程度こんな感じかなーというあたり、仮説を立てて検索するとヒットしやすくなると思います。
あとは基本的な単語が間違っている可能性もあるので、単語レベルで間違っていないかの吟味、仮説をもった検索によりヒット率が向上すると考えます
心構え2つ
大事なの心構えは2つ
①目的意識をしっかり持つ
②時間制限を設ける
文献検索は一見何かしている感じになってしまいますが、冷静になるとそこまで何かをしているわけではありません。
また文献を調べる目的をしっかり持っていないと興味のままにポンポン関連文献を調べていってしまいます。そしてこんなことももう研究されていると焦燥が募ります。
臼蓋形成不全×AIの論文を調べていたのに気付いたら脊椎側弯×AIを調べていたなどザラにあります。
目的なくただ多読しても流れ過ぎ去ってしまうだけで、自分の場合は何も身につかず、多大な時間の浪費になってしまいます。
恐ろしいのは一見自分の中では充実感があり、何かしている気分になることです。
漫然と作業していると平気で1週間や2週間は文献検索に消えていきます。
なので目的意識をしっかり持って作業することが最も重要と思います。
そしてキッチンタイマー等(目安15分)で時間制限をしておきます。
この15分は原稿のイントロのこの文章の論拠を支えたいために、その論拠を述べている論文を探すという感じでタイムリミットを設けて文献検索をします
まとめ
目的意識をしっかり持つ
時間制限をする
検索wordの設定方法を工夫する
以上です。
目を通して頂いてありがとうございます!
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