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タスク忘却で苦しんでた発達障害。なぜか数か月で昇給の打診をされた話

夕方の5時、職場から帰る準備をしている中
LINEの通知音がピコンとなりました。

メッセージを送ってきた人は
僕が前職(IT関係)で仲良くしてた
友達のOくん。

久しぶりの連絡だったので

LINEなんて珍しい
懐かしい
元気にしているかな?

という感情を抱きつつ
どんなメッセージなんだろうと、
LINEのメッセージを読みました。


まあ、メッセージの内容は
よくあるご飯の誘いでした。

1年ぶりくらいお誘いだったので
今は元気にしているのかと
という気持ちから当然、
返答はYesです。

たしかその時は
下記のようなメッセージを
送ったと思います。

「お誘いありがと!
もちろん!

いつものところでいい?
時間はどうしよ」

と今思い返すとやや食い気味で
承諾の返信をし、
店などを決めるやり取りをしました。



Oくんは、仕事仲間でしたが
とにかく気前がいいやつ。

僕が、仕事の取引先で攻められると
逆に口下手な僕に代わって取引先に

「言っていることは確かにあります。
でも、こういった部分もありまして、

全ての責任が私たちにあるのも~~~~~」

みたいに、カッコよく
フォローしてくれたりしてました。

その時なんですが、マジで僕が女の子だったら
惚れていたと思います。

そして、どうしようもない

理不尽な対応をされたとき
仕事のミスが続いた日
案件が上手くいかないとき

などで落ち込んだ日は
一緒にご飯を誘って愚痴を聞いてくれる。

そして、反対にOくんがやらかし
落ち込んでいる時は
僕が愚痴を聞いたり…

ちなみに、
今回僕らが会った行きつけのご飯屋さんも
この慰め会でたまたま見つけ
ずっと通い続けているお店になります。


残念ながら僕が転職した後、
ご飯や飲みに行く機会は減りました。

でも、その過去のことを思えると
まさにベストフレンドとはこのことだろうと
つくづく思わされる人物でした。



お互い疎遠にはなっていましたが
過去の出来事や恩を受けた思い出からも
その日はめちゃくちゃ楽しみにしていました。

ただ、そんな僕が楽しみにしていたのは裏腹、
実際、Oくんと会った時、
Oくんの反応は僕が想定していものとは
違ったのです。

そう、いつも楽しそうに会話し
満面の笑みだったのがOくんが
どこか笑った時も作り笑い…

そして、何となくなんですが
アニメとかにある目をべた塗されたような
光のない目をしていてどこか上の空。

ちょうどこんな感じでした。

引用:クレヨンしんちゃん

とにかく顔には精気がなく
疲れてそうな感じだったんですよね。

元気なOくんがわかるからこそ
僕は無意識に違和感を
感じた瞬間に何があったのかと質問しました。



突然のADHDカミングアウトとタスク忘却の相談内容とは?

ゆっくりとOくんは仕事のミスが多く
自身が精神科へ行くと
ADHDであると診断されたこと。

そして、今現在もタスクの忘却が
酷くて苦しんでいるとのことでした。

Oくんと僕が一緒に働いていた時は
ADHDっぽいなどは
全然思っていませんでした。

これは実際、僕もADHDなので
仲間意識が会ったのかもしれません。

ただ、その他にも気付かなかった例として
Oくん自身は当時フリーランスという立場で
常に制作物などを1人で担当していました。

しかし、そんなフリーランス時代も
流行り病によって継続されていた案件が
風が吹くように無くなったとのこと。

だからこそ、生活費のために
会社員になり、個人のスキルが認められ
今では色々な人の制作をまとめる
ディレクターを任されるようになっていました。

ただ、このディレクター。

Oくんとはマッチしておらず
かなり悲惨な状態になったようなんです。




発達障害により起こった悲惨な状況とは?

詳細を聞くと
Oくんはディレクターになることにより
抱えていた案件が急激に増えたようです。

そして、今まであれば
1つの案件にフルコミットできたのが
3つ、4つと増え、

さらに言えば、
そのタスクを協力してもらう
部下とのかかわりも増えたようです。


案の定、案件が増えたことにより、
タスク漏れが頻繁に起こり始めました。

もちろん、部下からも
「これはどうなりました?」
という突き上げもあったんですが
それ以上にやることが増え
徐々に手が回らなくなったみたいなんですよ。

そして、挙句の果てに
Oくんに振られたタスクを
本来なら部下に制作をお願いするところ
そのお願いすらも忘却したようなんです。


当然、Oくんはクライアント会社に
直接謝りに行ったり、

それが無理なら電話やZOOMで謝る。

そして、案件自体もボツに
なったりもしていたらしいんですよね。


当然、評価もダダ下がりで
次重大なミスを起こったら
給料のカットも打診されるほど。

上記を細々したトーンで、

そして

食べ物が何かのどに詰まったような
小さい声で教えてくれたんですよね。




ある意味、仲間意識を覚えました…そして僕の解決策を提案してみました

Oくんと仕事をしていたころからには
想像できない落ち込みで
驚愕はしました。

ただ、そんな時にふと僕は思ったんですよ。

そこからは僕のカミングアウトするターンです。

僕自身もADHDで
実際に給料が下げられた話。

さらに言えば、何とかタスク管理を工夫し
再び社内で再び信頼が構築でき始めた
という旨を伝えました。


当然、職種は違えど
同じ境遇を知ったOくんは
興味深々に僕の工夫した
タスク管理について質問してきました。

そして、それに呼応して
僕もOくんにどんな工夫をしたか、
さらには、どういった意識で仕事をするべきか
という僕の意見を述べていきました。


実際、Oくんもタスク管理術を試していました。

それこそ、色々な本を読んで勉強もしていました。

ただ、あくまでもそれって
健常者には大きく効果があって
発達障害の人には向かないものなんですよね。



いわゆる、1からプラスに持っていく分には
効果がありますが、

そもそもマイナスに対しては
さらに効果がないんです。

しかも下手すると
-1×3=‐3とマイナスが大きくになるように
大ダメージが起きてしまうのです。


だからこそOくんは
工夫もしまくったけど
なぜか効果が出ない。

というよりむしろ
精神がボロボロの状態まで
追い込まれたのです。


そして、僕がOくんにシェアした
タスク管理術はめちゃくちゃ大きな効果は出ないが
(なんならちょっとめんどう)

着実にタスク(振られた業務)をこなしていく
方法
なのです。

ある意味、発達障害の人がタスク忘れを
確実に防ぐための管理術です。



そういった理論の話をしていくことで
やっと本来のOくんの調子が戻ってきて
会話が弾み始めました。

そこからは、どういう風に
Oくんの業務でやっていくかを
綿密に話していき

Oくんから

「これは色々いい話をしてくれたおかげ!」

と言われ、ご飯代をごちそうになり帰りました。




Oくんの行末は…タスク忘却でおきた低評価から挽回できたのか?

その1ヵ月後、
再びOくんと連絡を取り合い
どういった状況かを聞いてみました。

すると、タスクの管理を徹底したことにより
作業は遅くなったが
その分、正確性などが増し
忘却などが減ったとのこと。

そして、うれしそうに
上司からは

「初めからもっとやる気出せよ!」

と明るい、冗談混じりな感じで
伝えられるたのこと。


実際、今ではOくんですが
3つの案件を同時に持っていたところが
6つ、7つと案件を抱えているそう。

また、部下からの突き上げなども
問題なく対処できるようになり、
円滑に案件を勧められているとのこと。

また、今現在では
ディレクターをまとめるディレクター?的な
ポジションも打診を受けているとのこと。


僕自身も、マイナスからゼロくらいで
精神面的に楽になればと思っていました。

ただ、思いのほか無双状態になっており
びっくりしました笑

と、同時にこの方法の再現性の再確認。

そして、仕事をこなせるかどうかで
こんなにも生きやすくなるのかと
改めて驚きました。



実際、僕もADHDで精神的に
悩んだ経験もあります。

そして、その克服するのがきっかけで
今このnoteを書いている習慣もあるんですが
改めてO君との出来事を思い出し
再確認したことがあります。

それは

仕事の満足度=生きる充実度

ということです。


この僕の考え方は
単に仕事が充実すればいいよね
という考え方というわけではありません。

僕がこの考えで至ったのは
人生レベルで考えた結果
行き着いた結論です。

例えば、仕事に関して
会社員であれば週5で8時間。

大体、これを新入社員から
退職するまで人生の2割~3割を
占めると言われています。

たった、3割と思うかもしれませんが
逆に人生レベルで考えたら
3割も影響してくることです。

そして、その3割が不調であれば
鬱に繋がり残りプライベートの割合にも
影響が出てくるのです。

そう考えたらいかに
普段の仕事でストレスを起こさないか?

ということが
かなり重要なことと思いませんか?



そしてADHDやASD(僕はグレー)の人って
ここが疎かになるからこそ
鬱病などを併発してしまうのです。

反対に仕事に対しての
ストレスのマイナス状態を
ゼロにするだけで生活の満足度

いわゆるQOLが上がるのです。


では実際に、今この記事を読んでいて
気になるのは

Oくんが発達障害のためのタスク管理術とは何なのか?

ということだと思います。

発達障害のために僕が考えた
タスクの忘却を防ぐ方法。

どうすればいいのか解説していきます。

ただ、この記事で書ききってしまうと
本記事のボリュームが
さらに倍とかになってしまいます。



なので、この具体的なノウハウの方法は
次の記事でご紹介しようと思います。

少し勿体ぶった感じにはなりますが
気になる人はぜひ、
次の記事もチェックしてみてください。

⇩次の記事

それでは今回は以上になります。

読んでいただきありがとうございました。


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