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本当に困ったときには「行政の相談機関」をフル活用しましょう

新型コロナによる緊急事態宣言が続いています。

もしその影響で、困ったことが起きているのであれば、一人で抱え込まずにぜひ「行政の相談機関・関連機関」に遠慮なく相談してください

私は社会福祉士という国家資格を持っています。

社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律でこのように定義されています。

専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者

わかりやすく言うと、福祉制度などに対する知識を持っているので、それを活かして、

1.相談・助言・指導 ができる
2.関係機関との連携・調整などを行う

など、皆さんと制度をつなぐ、コーディーネーターです。

福祉制度は、本当に困ったときに自分を支えてくれるありがたい制度です。

ただ、残念なことに、よく知られていない部分が多いので、制度を知らなくて余計な苦労を重ねてしまっているケースをたびたび見かけます。

制度を知ることで、救われるケースは結構あります。一人で抱え込まずに遠慮なく関係機関に相談してください。

また、行政だけでなく、社会には困った人を支えるさまざまな「社会資源」があります。社会資源とは、簡単に言うと、困ったときに私たちを助けてくれる制度・施設・人的資源(専門家・ボランティアさんなど)のことです。

ここでは、5つの代表的な相談機関をご紹介いたします。

1.福祉事務所

福祉事務所は福祉に関するあらゆる困りごとの窓口となっています。通常は区役所や市役所内に設置されていて、福祉課とか●●支援課など、相談内容によってさまざまな部署や呼び方がありますので、まずは区役所・市役所の窓口で問い合わせてみてください。また、厚生労働省のHPには全国の福祉事務所の一覧がpdfファイルでアップされていますので、こちらを活用するのもいいかと思います。

2.社会福祉協議会

社会福祉協議会は「地域福祉の推進」を行うことが目的の機関です。児童から高齢者まで幅広く関わります。様々な事業を行っていますが、生活福祉資金貸付事業日常生活自立支援事業などの窓口になっています。

3.基幹相談支援センター

基幹相談支援センターは、障がい者福祉に関する総合窓口です。障がいの種別(身体障害・知的障害・精神障害)や障がい者手帳の有無にかかわらず、相談者に必要な支援などの情報提供や助言を行います。また適切な支援を行うために、地域内において関係機関と連携し、その架け橋となることも仕事の一つです。基本的には各市町村に設置されていますが、お住まいの地域のどこにあるのかは検索して確認するか、市役所等の役場に問い合わせてみてください。

4.地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者福祉に関する相談窓口です。介護のことだけでなく、65歳以上の高齢者に関する悩み事ならどんなことでも相談できます。お住まいの地域のどこにあるのかは、「日常生活圏域」と呼ばれる、中学校区程度の範囲に設置することが原則となっています。区役所・市役所等の介護保険担当窓口に聞くと教えてくれます。

5.児童相談所

児童相談所は子どもや子育てに関する困りごとの相談をする機関です。原則18歳未満の子どもに関する相談や通告について、子ども本人・家族・学校の先生・地域の方々など、どなたからも受け付けています。
詳細はリンクを参照してみてください。

新型コロナの影響でなくても、本当に困ったときに、あなたを支援してくれる「社会資源」は他にもたくさんあります。あなたは決して孤独ではありません。一人で抱え込まずに、遠慮なく社会資源を頼ってくださいね。


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