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自作小説まとめ

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自分で書いた創作の一覧です。
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記事一覧

【小説】Dawn

2024年3月10日開催の『J.Garden55』で無料配布した短編BL小説です。 BLというには淡白かもですが、こういう空気感が好きなので…。 気に入っていただければ嬉しいです。  ときどきすごく不安になる。  生きるってなんだろう? 人生ってなんだろう? 僕はこれからどうなるんだろう? 考えたって絶対に結論の出ないことがぐるぐると頭を回って、行き着く先はいつも真っ黒な穴についてだ。  真っ黒な穴は真っ黒に僕を覗き込んで、じっと見つめているとその穴にふっと落ちていきそうに

J庭54新刊『桜が狂い咲きしている』紹介

まもなくの10月8日に、東京ビッグサイト東3ホール(※会場変更になったそうです)にて、 J.Garden54 が開催されます! 数田朗の個人サークル『JUNK SHOP』は、【か10a】に配置となりました。 新刊『桜が狂い咲きしている』を持って参加します\\\\٩( 'ω' )و //// 『クラスに馴染めない少年×トイレの幽霊+学校の人気者』 という三者が織りなす青春模様を描いたBL作品です。 当日はこの他に、先日の文学フリマ大阪11で発行した『離陸』(J庭初売り)、

文学フリマ大阪、新刊出ます!――『離陸』紹介

こんにちは😃 気がついたら文フリ大阪まであと三週間くらいですね。早い! セッセコ準備を進めております。久しぶりの旅行楽しみだな〜。と盛り上がっていましたが、よくよく考えたら、一人で遠征というか旅行するの、もしかして人生初なのでは……という衝撃の事実に気付いてしまった。人間として経験値が足りない。 ということで。 文学フリマ大阪11、新刊が出ます〜!🥳🥳🥳いえい。 当初は既刊のみの持ち込み予定だったのですが、せっかくの遠征だし、やっぱり何か新刊は欲しいヨネ……と予定を調整し

#20 誕生の祝砲(2021)紹介

2021年11月23日(火曜祝日)に開催される第三十三回文学フリマ東京の新刊です! (文庫版・44P) 以前部誌に書いた『猖獗の前夜』という作品をリメイクしたものになります。40枚くらいだったのが50枚強まで増えたので、まぁまぁ直しました。 中身としては、ある日急に『神』と崇められるようになってしまった少年と、そのよき理解者の少年との激動の運命の記録、みたいな感じです。 ジャンルは自分としては純文学のつもりなのですが、読んでいただいてどう感じるものなのかはよく分かりま

#14 それだけで世界は輝く(BL、2021)紹介

2021年創作第一弾(1月分)だったものです。BL同人誌『眩しくて見えない』に収録します。(106枚、34100字) 大型犬系売れっ子ミュージシャン×売れない小説家 の話になります。よくよく考えたらBL小説集なんだからちゃんとカップリングを表記しないとダメなんだと今更気付きました(他の作品のにも追加しておきます!) もともと純文学の、才能にまつわる話として構想したものを、BLにガチャコンと方向転換したものになります。その経緯ともともと慣れていた文体の影響で、最初の方これ

#17 一夜(BL、2021)紹介

10月10日に発行するBL同人誌『眩しくて見えない』収録作です。 タイトル通り、とある「一夜」のできごとを描いた話になります。原稿用紙21枚、文字数7000字程度と、自分の創作史上最短の物語になります。 ミニマルな話を作ってみよう、という試みで書かれたもので、もともとBLを書こう!という気持ちで書いたものではなかったのですが、できあがってみるとこういうのもBLとしてありかもナ〜と思って今回収録するに至りました。 肉体労働の青年と、大学准教授の青年のとある夜の話です。

#12 何度も燃えあがる(BL、2020)紹介

2021年10月10日開催『J.GARDEN50』にて発行の同人誌『眩しくて見えない』に収録する作品です! 2020年、所属していた(文芸)サークルで文学フリマに参加することになり、そのために書き下ろした作品です。その時の部誌のテーマは『大人のゲイ』。 原稿用紙84枚、26100字という、普段(自分には)あまり馴染みのない字数の物語を書くのに苦労したのを覚えています。 内容としては、『大人のゲイ』というテーマに決まったあと、『大人』を描くために、逆説的に『子供』を書こう

#8 宿痾(2013)紹介

2013年執筆、2014年同人誌発表作(第十九回文学フリマにて)。 (原稿用紙151枚、52430字) 刷った同人誌の在庫をかなーり抱えてしまったのと、刊行からかなり日が経っているので、2021年『第三十二回文学フリマ東京』にて無料配布を行います。ぜひお手にとってご覧ください。 この作品は特に同性愛をテーマにしたものではありませんが、自分にとっての芯、みたいなものを書いた作品になっていると思います。 ――――――――――          *  まず、音があった。  

#15 極夜(2021)紹介

2021年創作第二弾です(原稿用紙63枚、21200字)。 文芸サークル『桃鞜社』の発行するアンソロジー『桃鞜 2021春号』に掲載される作品です(桃鞜社のnoteはこちら)。ちなみにペンネームは「かず」となっています。 「極夜」とは、北極や南極などで観測される、一日中太陽の昇らない状態のことです。つまり「白夜」の反対ですね。 今回の合同誌のテーマは『東京・ゲイ・孤独』でした。 『孤独』、というのが感覚的には十分すぎるほど理解しているはずなのに、改めてテーマとして明文化

#16 水のない海(2021)紹介

2021年創作第三弾です。 (原稿用紙32枚、10700字) 第三十二回文学フリマ東京で発行する同人誌『不確かな愛のかたち』、最後の収録作になります。 短編小説らしい短編小説をちゃんと目指して書いた作品になります。最近このスケールの作品を書く機会が多いのですが、どうにも『長編小説の縮尺版』にしかなっていないという気がしていて、なので、短い作品ならではの魅力ってなんだろう?ということを考えて書きました。 新宿にある日、大きな『穴』が突然あく。その『穴』は、まるで僕のこころ

#9 Please make me gay.(2017)紹介

2021年5月16日に『第三十二回文学フリマ東京』で発行する同人誌『不確かな愛のかたち』収録作です。 (原稿用紙184枚、63560字) 自身がゲイなのかそうでないのか、それを悩む少年を通して、『同性愛者』とはどういう状態の人間を指すのか、そして『セクシャリティのカテゴライズ』、そこからこぼれ落ちる人について考えた小説です。 タイトルを思いついた段階で「これはイケる!」と思ったのですが……。 作品の冒頭をお楽しみいただけます。 ――――――――――  簡単に変えられな

#6 沸騰(2012)紹介

2021年5月16日のイベント『第三十二回文学フリマ東京』で発行する同人誌『不確かな愛のかたち』に収録する作品です。 (原稿用紙153枚、50060字) 「同性婚がもし日本に突然導入されたら?」という『もしも』を、あくまで個人的な視点から切り取った作品です。 2012年の執筆当時とは情勢の異なる部分も多々あるのですが、同人誌にはそのまま収録しました。 こちらでは冒頭をお読みいただけます。 ――――――――――  自由な同棲関係というものも堕落してしまった。——婚姻によって

創作の掲載を開始します(そのリストです)。

noteに過去に書いた作品の掲載を開始します。 古くは中学生のときに書いたシロモノから、最近の力作(?)までさまざまです。 気まぐれに載せるので、書いた順とはバラバラに掲載することになると思います。 別に話が繋がってるとかそういうことは全くないのですが、なんとなく、書いた順番を分かってもらえるといいのかなという気がしています(言うほど進歩もしてないんですけどネ……)。 なので、小説の題名の頭に作品番号、末尾に執筆年を振るのと、ガイド代わりにここに一覧を載せておきます。 【創