ふたりママに聞いた「家族とは?」 〜絵本「かぞくです」企画対談①〜
多様な家族がいることを伝えたい!
その想いをキッカケに仲間と共に絵本「かぞくです」を制作しています。
今月から「いろいろな家族を紹介していこう!」をテーマにトークライブを定期的に開催し始めました。
初回は、カナダで同性パートナーと結婚し、現在は双子育児中のふたりママの「まどぅー」からお話を伺いました。
質問①結婚するためにカナダに行くことに迷いはなかった?
わたしたちは国際同性カップルだから、外国籍のキムには配偶者ビザが降りなくて、
日本で共に暮らしたくても、「一緒に生きていく」という選択肢が0%だったのね。
シンプルに、これからもずっとキムと一緒にいたい、生きていきたいと思っていて。
その選択肢が、同性婚が法制化されているカナダに行くことだった。
質問②パートナーのキムさんと家族になりたいと思ったキッカケはある?
わたしは自分のことをダメな人間だと思って生きてきて、誰かの考えで誰かの言葉で誰かの感覚で生きてきたから…。
本当に自分のことがわからなかったのね。
「自分は誰なんだろう」ってことを常に常に考えていて、それでも答えはなくて。
でも、ずっとキムが「まどぅーはそのままでいいんだよ」ってことを伝え続けてくれた。
キムと出会ってから、自分の言葉が増えて、自分の感覚が戻ってきて、自分の考えっていうのがわかってきて、これが自分なんだと、キムが教えてくれた。
キムのような人と生涯を共にして、家族になれたらいいなと思った。
質問③家族だなぁと思う瞬間は?
キムとふたりでリビングで遊ぶ双子の姿を見て、「双子がいるね」「うん、いるね」という会話をたまにする(笑)
わたしは、誰からも愛されることはないと捻くれた考えを持っていたから、こんな未来が待ってるとは全然思っていなかったかもしれない。
何気ない日常の中でふと、キムと微笑みあって、特別なことをしている時じゃなく、日々の生活の節々で「家族だなぁ」と感じるのかな。
質問④家族の絆を深めるためにやっていることは?
とにかく一緒にいる時間を少しでも作る!
家族全員で過ごす時間もそうなんだけど、それぞれ2人ずつの時間も作るようにしてる。
わたしとキムだけの時間、わたしとりんごちゃんだけの時間、わたしとみかんちゃんだけの時間、
キムとりんごちゃんだけの時間、キムとみかんちゃんだけの時間っていうふうに。
(※双子のネット上のニックネームはりんごちゃん&みかんちゃん)
思春期を迎えるまでにきちんと信頼関係を築きたいって思っているから、ひとりひとりと向き合う時間も大事にしたい。
これから子どもたちの世界が外に広がって、羽ばたいていく中で、
いつでも戻ってこれるように、そのベースを作るために、キムと一緒にがんばっているところ!
質問⑤まどぅーにとって家族とは?
わたしは、幸せな時も幸せじゃない時も含めて一緒にいるのが家族だと思っていて。
例えば、家族とどこかにお出かけして素敵な景色に出会って、海が綺麗だねとか、空が綺麗だねって共有する美しい時間があって、
その時間はすごく大事だし大好きなひと時なんだけど、
でも、自分の心に余裕がない時、真っ暗闇にただ独りぼっちでポツンといるような感覚って何度も何度も人生で起こると思うんだけど、
そういう時にもそこにいるのが家族で、うん、わたしの家族はそこにいるなって思ってる。
だから、わたしにとって家族って、「自分がいちばん自分としていられる場所」なんだと思う。
*この記事は2022年5月に行なわれた15分間のインスタライブ(@kazokudesu_ehon)が元になっています。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
絵本「かぞくです」は、実在する家族が絵本のモデルになっています。
6月下旬から、絵本「かぞくです」の出版に向けてクラウドファンディングをする予定です。
情報は下記のSNSでも更新していきますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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