【スーパー銭湯で働いていた時のこと⑤/やってきた流行り病の話】
おはようございます。
「今月こそは、ぜったいに銭湯へ行くぞ!」
と休日を確保して、カレンダーに花丸を入れました。
今から楽しみです♨️
④の続きです。
●突然に訪れた流行り病
銭湯で働く前までは、むしろ銭湯が苦手だった、わたし。
しかし、銭湯で働くにつれ、すっかり銭湯のトリコになっていた、わたし。
働き始めて1年が経過し、仕事にも慣れ、常連のお客様ともすっかり馴染み「65歳まで、ここで働かせてもらおう」
と、ウキウキと銭湯ライフをエンジョイしていた、わたし。
そんな時にあの「流行り病」がやってきたのです。
始まりは2019年12月。
↑ 朝日新聞の「まとめ記事」↑で振り返ると、
「そうだった、そうだった!ほんと大変だったよ」
と、当時のことが蘇ってきます。
日本中がこの「流行り病」に、いやおうなしに巻き込まれてゆきました。影響されなかった人は、誰一人としていなかったでしょう。
そして、銭湯でも・・というか銭湯だからこそ一層に、感染症予防対策に取り組まなくてはならなかったのです。
●感染症予防対策に追われる日々
今、思い返すと「あの日々は一体なんだったのだろう」と思うのですが、当時は必死でしたよね。
目に見えないウィルスを撲滅するべく、日本中が全力を挙げて対策をとっていました。
職場では、ロビーや脱衣所に「マスク着用と手指消毒のお願い」のポスターを作成して貼り、マスクをされていない人には、マスク着用のお願いの呼びかけを続けて。
(浴場に入ったらマスクは外すのにね、と心の中では思いつつ。しかし「脱衣所まではぜったいにしてください」と言わねばならなかったのです)
消毒スプレー(次亜塩素酸水)と布巾を持って、常に拭き掃除。
ドアノブ、券売機のボタン、マッサージチェア、ロビーの椅子、カウンター、いたるところを。
もちろん脱衣所の消毒も念入りに。
浴場やサウナでは「黙浴」のお願い。
感染症予防で通気性を良くする為に、浴場と露天風呂の間のドアを開放することへのご協力のお願い。などなど。
感染症予防を徹底するために、ギスギスした空気も流れる中、安全な営業を続けようと、スタッフは最大限に努力をしていました。
ロビーにはテレビが置いてあったのですが、ニュースで流れる「今日の感染者数です」の発表に、さらに神経がすり減っていきましたね。
「今日は感染者が20人も出とるじゃないか。どんどん増えるのぅ。こりゃ、もう、銭湯へ来とる場合じゃぁないで。家の風呂で我慢するしかないかのぅ」
と嘆くお客様の声。
でも、確かにそうなんです。
銭湯の常連さんのお家にはお風呂があるのです。にもかかわらず、銭湯へ通ってくださっているのですから。
その言葉通り、お客様の足はどんどん遠のいていったのです。
●緊急事態宣言
そして、2020年4月には「緊急事態宣言」が行われ始めました。
広島県に緊急事態宣言が発令されたのは5月16日。しかも、6月20日までの延長の措置もとられ、経済も目に見えて落ち込み始めた頃ではなかったかと記憶します。
わたしが勤務していたスーパー銭湯は、「公衆浴場」で登録されていた為、緊急事態宣言が出ても営業ができました。
しかし、グループ事業の「スパ温泉」は、娯楽施設だった為、営業自粛を余儀なくされ休館。
この休館期間で不利益を被り、「スパ温泉」は閉館となりました。
同グループのホテル業、飲食業もあおりを受け、きびしい経営が続いていました。
わたしが勤務していたスーパー銭湯では、お客様が減ってゆく中、営業時間短縮を行い、年中無休だった方針を変え、休館日を設けて、スタッフの出勤日数を減らすなどの経費削減にも努めて、経営をしのぐ状態が続いていました。
●そして広がってゆく噂
そんな中、「ここの銭湯も閉館する噂が出とるよ。従業員の人は聞いとらんのん?」という話を、お客様から聞くようになりました。
お客様には「そんな噂が出てるんですか?大丈夫ですよ、そんな話は聞いてませんから安心してください」とはお答えしつつも、わたし達も、このままいくと閉館なんだろうな・・という予感はありました。
市内でも、閉店した銭湯や、閉館したスーパー銭湯がポツリポツリと出始めました。
全国的にも、あの「流行り病」の影響で、閉店をした銭湯は多かったのです。
そんな中、職場では、お姉さま達(職場の大先輩)が引退され、転職する仲間も現れる状況となり。
わたしはといえばシフトが減った分を補うために、ダブルワークを試みる、というチャレンジを始めていました。
(このダブルワーク先が「便利屋」で、これまたいろいろな仕事をさせてもらいました。葬儀のお手伝いや遺品整理など)
しかし、ダブルワークという働き方は、車の運転ができない自分には、難しいと思ったのでした。
そして「この銭湯が人生で最後の職場だ」と思っていたのに、再び就職活動を始めることとなったのです。
長くなりましたので、この続きは、また今度💐
♨️続きはこちら♨️
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風の谷ReLien
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