時の影

葉に写る

水面のゆらぎ

時の影

⭐︎

ふと、見上げれば。

水面の煌めきが、池を見下ろす桂の樹のまぁるい葉の裏に揺らめいていました。

写真では、その揺らめきを捕らえることが出来ないので、動画を撮りました。鳥の鳴き声も入ってなかなか趣があります。

お楽しみいただけましたか？

今、森がとても氣持ちがよくて、ついつい長居してしまいます。

⭐︎

「あなたは心がきれいだからね。」

ある時。

二人きりになると、先生はわたしに言いました。

他には誰もいないところで。そうなる時を待っていたかのように。

そんなことを言われたのは初めてで驚いたけれど、この人はちゃんとわたしのことを感じてくれているんだなと信頼が深まりました。

それは、数年前1年程参加していたあるクラスでの出来事でした。他のメンバーの前では決してそんなことを言わなかった先生の在りようが、心の底に深く染みました。

わたしは子供の頃から、ズルくて計算高い人間でしたから、心がきれいであるはずはないのですが（笑）。

最近になってふと思うのは、ひょっとしてわたしが自分自身に誠実であることを、そんな風に感じとってくださったのかな、と。

今ではもう簡単に会うことはできない人だけれど、いつでもわたしの一番会いたい人です。

⭐︎

Twitterへの投稿をしたら、坂爪さんのこんな呟きに出会いました。

わたしも、本当にそんな氣分だなぁ、と。

響きあえるってやっぱりいいな。魂が救われます。

毎年秋は弔いの雰囲気を感じる。油断をしているとすぐ冬になるから、紅葉を見たり、焚き火を囲むなどしてしっかりと秋を弔わないと「別れも言えないままに終わってしまう」気がする。感情が揺れ動く秋、内面が炙り出される秋だ。炙り出された内面をしっかりと弔おう。そして、しっかりと冬を迎えよう。

— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) October 22, 2020