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どう在りたいのか、わからなくなった時の為に

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自分がどう在りたいのか、わからなくなったとき。読むと「何か」変わるかもしれない作品を選びました。
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2021年3月の記事一覧

「自分」を見失った人へ

「自分」を見失った人へ

日々、ぼくたちは人と関りながら生活しています。

人との関係性の数だけ、自分がいて。それは確かに「自分」でありつつも、ピュアな「自分」というわけではなく。また、現実との結節点に存在する「自分」と、想像の中に息づく「自分」は同じようでいて異なる存在かもしれません。

そうなった場合、ぼくたちは常に複数の「自分」を抱えて暮らしていることになります。社会との関わり合いの中で、その編み目になめらかに溶け込

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フレッシュな感性でいられるために

フレッシュな感性でいられるために

時間を共有するおもしろさ、というものがあります。

たとえば、一時間の「対話の場」があったとして。その空間に入って行き、共にその時間を過ごすことと、それをデータ化したものを後から見ることは、同じようでいて、どこか違います。もっと言うと、大事なポイントを抽出して文章にしたり、編集して短い映像にしてしまうと、実際にそこで起きていた内容とは、もはや「全く別のもの」になってしまいます。

ぼくたちは日々の

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ナイアガラの愛

ナイアガラの愛

きのう、ソファでアプリゲームをやっていたら、「ごはんできた」と夫が私に声をかけてくれた。

振り返らなくてもわかる。夫の機嫌が悪い。

いま私は、猫の赤ちゃんを育てる人に向けたハンドブックを作っている。猫ボランティアで獣医師でもある友人が執筆した原稿を、製本化に向けて編集し、イラストを添えるのが私の仕事だ。全部で80ページある。

猫が赤ちゃんを産むのは、春と秋。自宅の庭やガレージでピャーピャー鳴

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