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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.7


前回のお話 ↓



第3章 塗り固められた嘘

ある日、アヤからLINEにメッセージた届いた。

その突然のメッセージに戸惑う。

「リン、いつも楽しく遊ばせてもらってるんだけどね。ずっと思ってたんだけど、リアルでも会いたいなぁ」

画面に映る文字を見つめながら、俺は胸の高鳴りを抑えきれないでいる。

会いたい。現実で会いたい。

アヤの気持ちがリアルな言葉として伝わってくる。

でもそれはとても嬉しい反面、俺にとって戸惑いでしかなかった。

そう、自分がニートであることをずっと隠し通してるからだ。

アヤには社会人を装ってきた。

会社員をしているフリをしてきたのだ。

だからリアルで会うことなど到底無理なのだ。

それでもアヤへの想いを断ち切ることができない。

「うーん...」

ためらう俺の頭によぎる言葉。

断るべきじゃないのか。

でもそうすれば、いつか見放されそうだ。

かといって本当の事を話したら、アヤは失望するだろう。

それが一番怖かった。

でもアヤの気持ちに応えたい。

そう決意した時、俺は文字を入力し始めた。

「うーん......会えるかな」

そう曖昧な返事をしてみせた。

するとすぐに、嬉しそうなスタンプ付きで

「本当?!うれしい!じゃあ来週の日曜日でいい?」

と返信がきた。思わず笑顔になる。

でもすぐに現実に引き戻される。

会えるわけがない。どうしよう。

だいたい着ていく服もないし、リアルで会っても俺は嘘をつき通すのか?

そんな葛藤ばかりが続いた。

「くそっ...考えてても仕方ない。行動しよう」

俺が自分から行動しようと思ったのはいつぶりだろうか。

しかし、行動しないわけにはいかないのだ。

ニートである俺は、そもそも余所行きの服を持っていない。

とりあえず服を買いに行くことにした。

今まで服といえば、高校の時から着ている古ぼけたジャージや地味な無地Tシャツなどがほとんどだった。

リアルでアヤと会うなら、もっとオシャレなファッションが必要だと思ったのだ。

でもニートの俺にはお金もない。

だからまずは、格安のファストファッションで買い物をしようと思った。

少しいい加減な気持ちになりつつあったが、アヤに会いたい一心で店へと足を運ぶ。

するとそこには、意外なほどセンスのいい服がずらりと並んでいた。

俺のセンスだからあてにはならないが。

ここなら見た目は高級ブランド並みの品も、たったの数百円から購入可能だ。

俺はウキウキしながらその店を彷徨っていた。

こんな気持ちになるのも、何年ぶりだろうか。

自分の気に入った格好を想像しながら、次々に服を手に取っていく。

カッコいいパーカーにスリムなデニム。

それに合うリュックサックまでゲットした。

思い切って1万円分ほどを使ってビシッと決めた服たちだった。



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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.8 へ続く…

続きは ↓


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