見出し画像

泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.4


前回のお話 ↓


その日を境に、俺とアヤは二人パーティで様々なクエストに挑戦するようになった。

サヤカ不在の穴を埋めるべく必死になる反面、より一層二人の連携プレイが磨かれていった気がする。

アヤを助けることで満足感が生まれ、守り抜こうとする気持ちが強まる。

二人で行動を共にする時間が増えたこともあり、会話もいつも以上に弾んだ。

ゲームの話題だけでなく、趣味や日常の些細な出来事まで話すようになり、距離が自然と近づいていった。

しかし、俺の現実の話にはちょくちょく嘘が紛れ込んでいた。

嘘に嘘を重ねるようにまた嘘をつく。

正直そんな自分が嫌だったが、しかし、次第と罪悪感すらなくなっていった。

ある日のこと。いつものように二人で街を歩いていたときのことだ。

アヤがふと立ち止まり、真剣な表情で口を開いた。

「ねえ、リン。ずっと一緒に冒険できて楽しいわ」

「そうだね。俺もそう思う」

「これからもずっと一緒にいてほしい」

アヤの瞳がキラキラと輝いている。

思わず言葉に詰まる。

どう受け止めたらいいのか判断できなかった。

「も、もちろんだ。これからもずっとパーティを組もう」

ドキドキしながらそう答えると、アヤは嬉しそうに頷いた。



第2章 落伍者


「リン、ちょっとこの前のクエストの報酬でもらったレアアイテム、見て?」

アヤがニッコリと笑みを浮かべる。

その手に持っているのは、キラキラと輝くハートの形をしたペンダント。

「これ、『真実のハート』ってアイテムなんだけどさ」

「へぇ、凄いレアじゃないか」

『真実のハート』
それを装備すると、相手からの質問には必ず真実しか答えられなくなるという。

正確な情報はレア過ぎて俺にもよくわからない。

ある意味呪いのアイテムじゃないだろうか。

というゲーム内の設定だが、実際にこのアイテムを見たのは初めてだ。

そして効果は、ゲーム内でどう表現されるのだろうか?少し興味がある。

「使ってみる?」

「え、オレに?」

「うん。リンのこともっと知りたいんだ」

アヤの視線が俺を直撃する。

少し照れくさくなる。

「別にいいけど...」

俺はどうせゲーム内なアイテムだと高を括っていた。

「じゃあ!」

アヤがペンダントを俺の装備にセットする。

すると不思議な事に、リアルの俺の体がじんわりと温かくなった。

ん?なんか変だな。

「じゃあ聞くね、リンは...」

アヤが真剣なまなざしで問いかける。

「私のことが好き?」


✄------------------------------ キ リ ト リ ------------------------------✄

泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.5 へ続く…

続きは ↓


✄------------------------------ キ リ ト リ ------------------------------✄

📚✨ 共同マガジン始めました ✨📚


📗 泣きたい時に読む小説シリーズ


📚その他わたしの過去作品📙


✄------------------------------ キ リ ト リ ------------------------------✄

もしこの小説を面白いと思ったら、スキ❤をお願いします(´꒳`)
そして、よろしければフォローしてくださいね
出来る限りフォロバいたします.ᐟ.ᐟ

#小説 #AI #感動 #StableDiffusion #泣きたい時に読む小説 #わたしとAIの創作物 #エターナルスターダスト #MMORPG #わたしのAIの共同作業 #人工知能 #生成AI #オンラインゲーム #ゲーム #涙 #ニート #ネット恋愛 #リアル


この記事が参加している募集

AIとやってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?