こんにちわ。こぴーらいたー作家の風倉です。
先日、僕のもとに。
という質問がきました。
ロボもの!確かにウケづらいですねえ!小説では特に!
ウケづらいつーか。ボロクソにウケない!といっても過言ではないかな。
実際小説家になろうとかだと能力ものに比べて1/100以下の勢力だろうし。
名作はありますが、数でいったら「圧倒的に少ない」それすなわちウケるのがムズカシイ。といえます
でも、その理由に心当たりがるかと言われたら「あります!」と言えるでしょう!なので、まずはそれを話しましょう!
そして最後には、ではそれを踏まえて「ウケるロボものを書くには」という話もしたいと思います!期待してね!
では早速解説を始めます!
では、なぜ小説でロボものがウケづらいのか。ですが。
思うに……
理由は3つあります
1つは「見た目」の理由
2つは「そもそもの話の不便さ」の理由
3つ「快感が弱くなる」理由
ですね!
なおウケるためには、2つ目と3つ目の理解が大事だと思ってます!
とはいえ、それぞれ順番に語っていきましょう!
というわけで、ロボが小説でうけない理由の1つ目!ですが
それは……
第一章「ロボものが小説でウケづらい理由」
◆◆ロボ好きな人は、ロボの見た目が好きだから!◆◆
はい。これですね。もーバッサリ。
これがもう「最終結論であり、一番の結論」ですね
つまりロボの魅力の大半というのは「見た目ービジュアルにある」んですよね。ロボ文化ってのは、ロボの「見た目の良さ」を追求したり語る人で溢れてます。男版のインスタグラム文化的な。映えです映え。
ですが!小説という文字媒体は「ビジュアルで攻める」というのが、非常ーーーーーーーに、ニガテ!よって、魅力も激減、ウケない!というわけですね。それはさながら美少女ソシャゲからイラストを抜いたが如く!的なね!
なので売れない!
説明終わり!
閉廷!それじゃ解散!
……といいたいですが、それでは味気ないので。もうちょい続けましょう。
そうですね。あなたはこういうかもしれない。いやいや風倉さん、ガンダムとかの小説、売れてたりしますよと。小説でもロボいけるでしょと。
そういう意見にはこう返します!そういうのはね。「挿絵」あるじゃん!
いやそもそも「小説が先じゃない」じゃん!と返したい。他でイメージ刷り込まれてるじゃないかと。いやあ、これ非常に強くいいたいけど。
小説でロボの外見描写の難度、マジ甘くみないほうがいい
例えばですよ。さっきのガンダムを例にあげますよ。で、ここで問題です。
どれぐらい正確に伝えれます?わかるでしょうか?超絶難易度だということが。細かい差別化なんて、全く伝わらないということが。
「白くて大きくて人型」ぐらい伝われば上等ですよ。相手の脳内にあるのは巨大なフェンシングスーツきた人みたいな機体かもしれんけど。
ましてやジムとの差別化なんてほぼ伝わらないでしょう。
もしズゴック↑なんて「人型だけどカニっぽいフォルム」と伝えようものなら、相手の脳内には「たくさんの足を持て余したカニが2足歩行で迫ってくる」イメージが湧き上がるかもしれません。んーこの不一致さよ
というわけで「見た目に魅力が寄ってるのに、見た目で押せない」
これが、小説でロボがうけない、まあ一番わかりやすい答えですね!
みんな、ロボが動いてるのをみるのが好きなんや。
……で、まあここで終わってもいいんですが。それではコラム書くほどの意味はない(メタ)。せっかくなので、もう少し踏み込んで書いていきます。
そう、さっきソシャゲとかを例に出しましたが。小説では同じように「美少女」をビジュアルでアピールできないですよね。でも小説でラブコメや恋愛要素が人気ないかといえば、ありますし。美少女は出ないかと言ったら「男向けならほぼすべての作品にでる」ぐらいでてきます。いや、女向けでもでるからほぼ全部にでるな。
そう、つまり「絵で攻めれないなら、話で攻めればいいじゃない」
という、マリーアントワネットスタイルを取ればいいわけです。
全くそのとおり!しかしここで、新たな壁が湧いてでてきます。
そんなんが簡単にできてたら、今も漫画もアニメも、ジャンプ連載も能力ものになりかわり、ロボばっかりになってるから!
でも、できてない!
なぜ?それは、壁があるから!
そう、つまり。
「絵をぬいて、話作りとしても、ロボものはやりづらい」という壁
もっとぶっちゃければ……
「そもそも小説以外でも、ロボはそんなにウケづらいしやりづらい」
という、身も蓋もない壁が、ロボものにはあるのです!
あるから、小説に限らず、四大マンガ誌も、青年誌も、ロボは少ない。
特に、いわゆる「古き良き」ロボはね。
というわけで。
先程は「ロボもの、小説でウケづらい理由」を書きましたが。
今度はそれに引き続き。
ロボもの、小説『以外』でもウケづらい理由!
を話していきます。
はい、いやあ、ロボもの好きな皆さんすいませんm(_ _)m
ちなみにここでいう小説以外とは、主に「漫画やアニメ」をさします。
いや、ゼロとはいいませんよ。投下数自体はそこそこあるし、そのなかにはウケてるのもしっかりあります。ラノベでもフルメタ。ネット小説でもナイツマ。あるはある。でも、少ない。メジャーかマイナーかでいったら、確実にマイナー。ロボの新規タイトルが続々きて「またロボか……もう飽きたよ」とかはならない。
ランキングとか書籍化とかでロボをみかけたら「おや、ロボとは珍しいな」こんな感じ。そうでしょう?さらに、他を抑えて売れてるなんてのは、さらにめずらしい。
数十年前は、ロボアニメは山程あり。今だって子供向けにはロボはでるのに、しかし今は大人向けロボアニメにかつての勢力はなく。
プラモとかはロボもののシェアはめちゃくちゃ強いのに、そのシェアどおりに漫画とかアニメがあるかといったら到底ない。
これは感じているはずです。なぜなのか?理由はどこにあるのか?
これを知ることで、逆にウケるロボの姿も見えてくるはず。
では早速「小説以外でもそんなにウケない」理由を探っていきましょう。
もっというと「ジャンル的な欠点!」というやつですね!
ではジャンル的な欠点!その1つ目は。
ロボものは話が不便!!
です。
……逆に簡単にまとめすぎたかな?
別の言い方だと、話の自由度が低いってことですね。
あるいは「話作るの面倒くせーな!」「理解すんのも大変だな!」とかです
もっというと
読者にウケない前に、作者にウケない!
ということです!
供給される作品数が少なきゃ、その分、名作がでる数も減るよねと。
んで、作者視点の縛り多いんだよね。ロボ。素人作家だと特に。
世界観的な意味だけではなく「ストーリーの路線」としても縛られやすいです。その結果、妙に似た話や、既にやりつくされた話が多くなりやすく「なんか古いなあ」と感じやすい……ということ。
まあ、これだけいってもわかりづらいので、複数のポイントから解説していきまっしょう!
まずは……ここからです。
ロボもの、作者にウケづらい理由その1!
サイズが大きすぎる!
ロボもの=巨大ロボだし。人が乗り込んで戦うわけなんで。自然と大きくなりますね。で、これがもたらす弊害がいくつかあります。
・敵もでかくなる
・フィールドがでかくなる
・話の規模もでかくなる
・関わる人もたくさんになる
・バトル一択になりやすい
はい!というわけで。サイズがでかい、というだけでこんだけ色々な縛りができやすいんですね。1つ1つはそうでもなくても、全部一斉に襲ってくると結構なもんです。
こうなってくると作者的には「扱いづらい……!」と感じます。
大概のストーリーから、ロボを脱落させることになる。
なんせ「とりあえず絡める」ことすらなかなか困難なので。
みんな大好き学園もの、ダンジョンもの、冒険者もの、部活もの、ラブコメもの、スローライフもの、それらと絡めるのも一苦労です。結構設定練り練りしないと、直ではぶち込めません
これがジャンル的な。作者都合の欠点の1つ目です。
しかし、作者からみた問題点は、これだけではありません。
というわけで、2つ目の理由にいきましょう。
それは……能力者との対比、です。
2−2:能力ものに負けてしまう
これですね。やっぱ、これも大きい。何かしらの流行が敗れるとき、大抵それは勝者がいるゆえに敗れるのです。そして、その勝者とは今で言うなら、魔法やスキルなどの「能力もの」とよべるものになるでしょう(少なくともここではそう定義)。特に小説はそうですね。
そして、能力ものよりもロボものは、作者視点で「使いづらい」理由がちらほらあるので、結果としてかかれない。当然、作者が書かなければ、ウケることもない。こういうスパイラルに入っています。
では具体的にはなんなのか。その数々の理由をあげていきましょう!
・物理法則に縛られる&設定だらけになりやすい
・スペックの鍔迫り合いになりやすい
・暗めの話が多い&一騎当千になりづらい
・そもそもロボを使う必要性を説明しづらい
・共通理解が弱い
というわけで!
しかし、これだけではありません。さらなる試練が、ロボものにはまだあります。
この次、正直、これがロボものがマイナーにおちた一番の原因かもしれない
それは……
3.自分に酔いづらい
これです。コケてるロボものみるとこの理由が強いなって思う。
質問者さんはそもそも「異世界×ロボ」を書きたいとのことなんですが。ここを是非読み込んでもらいたい。
そう、小説に限らず、ウケる創作のど真ん中として「自己投影して楽しむ」というのがあります。そして心理描写に長け、主観してで語られやすい小説は、まさに創作媒体の中でもその楽しみ方がうってつけ!
昔から大人気の「俺TUEEE!」系統の話なんかは、まさにこの楽しみ方とベストマッチしてるといえるでしょう!
子供はアンパンマンになりきり、老人は水戸黄門に乗り移るのです!
「自己投影は娯楽の基本!」なのです!
……が、ここで問題が。実は、ロボもの。巨大ロボにのってドガーンバゴーンズキュゥーンピチューン!と大活躍して、自己投影&陶酔気持ちいいっ!ってなりやすいかとおもいきや……。何も考えずにやると意外に相性が悪い、んですよね
あるいは、スキル系とか魔法系に、だいぶお株を奪われてしまうんですよね……。「ロボでなくてもよくね?」みたいな。
この「陶酔しにくさ」が、魔法や能力系にシェアを奪われた大きい理由だと思うんですねワタクシ。まあ魔法系がやりやすすぎるという説もあるけど。
逆にいうと「ウケてるロボはこれらをクリアしてる」……といってもいいでしょう!そしてウケてないロボは、大体ここらへんクリアできずに消えていった感があります。
そこらへんも、過去みた作品と照らし合わせながら読んでみてください
では、はじめましょう。例によっていくつかあります。
・凄いのは本人じゃなくてロボ
・成長要素がロボのスペックアップになりやすい
・ロボから降りたら弱い&1人で動きづらい
・専用機が実は微妙
・何のために戦ってるか分かりづらい
・女子ウケしない
という感じですね。やっぱりねー。爽快感のある物語の基本って、自己投影して気持ち良いことなんで。そこに反する項目が多いロボものは、どうもデメリットが多くなってしまう……縮小するべくして縮小した、といえますね。
これが、ジャンル的欠点の、理由の3つ目。とても大きい3つ目です。
これを解決しない限り、正直、どこのフィールドや世界観でロボものやっても「案の定跳ねない」になるんじゃないかなーって思ってますね。
以上、ロボものが抱える欠点や弱点でした!
こういう理由があって、ロボものは流行らない……と言えると思います。
やっぱなー。基本的には「書く側にも読む側にも不便」なんですよね。設定が複雑な割に、話が単調だったりワンパになりやすいのはうーんっていうね。
でも、目をそらしててもどうしようもないですからね。もしロボを今更書きたい!という気骨ある人がいたら、これをしっかり踏まえ、解決していかないといけません!
とはいえ、欠点だけを話していても未来はないもの。
それに、ロボものは「難しい」「大変」とは言ったけど。
別に「無理」とは思っていません。
やりようはある!と思っています。
ここからは、どうすればロボものが勝てるのか?
を書いていきますね!
欠点だけ話して終わりにしてもいいけど。
ここまで書いたら、対策も話していきましょう!
では、そのためにも、ロボもののメリットをまずは書いていきましょう!
◆ロボものの強みとは?
1.ダメージ描写をしやすい!
2.派手で目立つバトルが書きやすい!
3.正体を隠しやすい!
4.強さのバラエティを出しやすい!
5.引き立て役との差をだしやすい!
6.組織戦を書きやすい!
いかがでしょう?
しっくりきましたかね。しっくりきてほしいのだけど(笑
ロボはマイナーであり、欠点も多いですが、決して魅力のないジャンルではありません。いえ、むしろ熱狂的なファンを生み出せるジャンルです。あくまで、小説では扱いが難しい、というだけです。
ではこれまでを踏まえて、弱点を乗り越えていくにはどうするか?
という解決策を提示していきます
◆ロボものでウケるにはどうする?
僕は以前、こういう記事を書きました↓
ここで、マイナージャンルが復活を狙う手法として、
絶対やってはいけないこととして。
「過去流行ったものの欠点を何も改良せず、古き良き()のまま出すこと」
といいました。
「廃れたものは必ず廃れた理由がある」からです。
そしてさらに、では復活を狙うにはどうするか?として
「新しい流行と合体させ、欠点を克服し、新しくなって新登場!させよ」
と説きました。
「流行るものは流行る理由がある」からです。
さらに「入り口と切り口を新しくせよ!」といいました。
さて、ロボもの……特に小説におけるロボものは、いうまでもなく。
マイナージャンルです。
ということは、当然この法則が当てはまります。
つまり「新しい流行と合体して、欠点を克服せよ」ということですね。あるいは「いかにも古き良きロボものです、という見た目を変えろ」というわけですね。
そう「自己陶酔の壁」「サイズの壁」などを、ぶん投げてしまえばいいわけですね。そして「能力もののメリット」などをうまーくパクる、あるいは、融合していけばいいというわけです!
なので、こうすればウケるだろう!というのを、順次語っていきましょう!
※主人公age寄りの話としてウケるには、というような前提です
◆ロボもので、今ウケるには!アドバイス集
ここからは、自分なりの「今ロボで受けるには!」という論を展開します。
ロボの強みを活かし、弱みを徹底的に排除します。
項目として
・ロボの◯◯ではなく◯◯でファンを掴む
・ロボを「製造」するのではなく◯◯する
・◯◯するロボなどを書く
・◯◯を捨てる
・◯◯しても凄い主人公を書く
・◯◯を追いかける
・◯◯にのせる
他、↑に加え、11個以上のアイディア助言をガッツリ書きました
ガチで書きたい人は是非参考にしてみてください
では、はじめますよー
・ロボのビジュアル関係なく、話の面白さでファンを掴む
(ロボ以外の部分で面白くする)
・ロボを「製造」するのではなく「召喚」する
・成長するロボなどを書く
・リアリティを捨てる
・ロボから降りても凄い主人公を書く
・1人を追いかける
・量産型にのせる
・多様な機体を召喚する、乗りこなす、乗り換える
・オンリーワンにする
・能力をもたせる
・無双する
・共通語を使う
・暗い話をかかない
・女子ウケを狙う
・男ウケをさらに狙う
・似たジャンルをパクる
・軸をずらす
・挿絵を書く
・実質的にロボものっぽければヨシ!とする
以上!
ウケるためには?を書き連ねさせてもらいました。
もちろんだけど、これを「絶対にしないとウケないわけではない」です。
そういう事を言いたいんではない。
いいたいのは、欠点を直さずに出しても、大きい波を起こすことはできないよってことです。そして、それを克服する方法は色々あるよと。
実際、なろうでロボもので1万ptを超えてる作品は十数作以上ありますからね。それらは、何かしらの方法で「新しいロボの形」を提供しているのがほとんどです。まさに「切り口と入り口を新しくする」という感じで。
やりようはある!
ということを、実感してくれれば幸いです。
◆まとめー最後に
割と長文だったので、頭パッパラパーになってる人もいると思います。
なので、最後にひとまとめします。まあ目次みりゃいいんだけど(笑
最後に改めて頭に叩き込むことで、学びが深くなるので用意しました。
そして。最後にいっておきたいこと。
それは。
もしあなたが、ロボものでウケたい!という目標があるなら。
大事なのは「古き良きではなく、新しき良きなロボを作るんだという意思」です。ヒットしたアニメらをみてもわかりますが、過去の完全な再生産でウケた例なんてほぼありません。ウケる作品は、必ず新しい何かを切り開いています。
この記事を読んだ貴方は、もはや同じ轍は踏まないはず……!
異世界が絡もうが絡むまいが、根底となる強み弱みは変わりません。
ぜひ頑張ってください!
ではではっ!
追記1:ちょっとだろうと、良いこといってんじゃんって思ったら、下にスクロールして、記事に「♡←いいね」をお願いします(IDなしでもできます)。あとTwitterやSNSで拡散、評価してくれるととっても嬉しいですね!
追記2:
↓自分の最も読まれたノートです。3000スキ以上。
月間MVPを5回ほど達成。週間は5回ぐらい達成。
タイトルに興味ある人はみてみてね。作家志望なら損はさせんよ
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