なぜロボものは小説(+α)でボロクソうけないのか?

こんにちわ。こぴーらいたー作家の風倉です。
先日、僕のもとに。

自分は異世界+ロボット、の小説を書くつもりで設定などを考えています。
しかし、小説ではロボット物はウケにくいと言われています。そのウケない理由について、お心当たりがありましたら教えてください。

という質問がきました。
ロボもの!確かにウケづらいですねえ!小説では特に!
ウケづらいつーか。ボロクソにウケない!といっても過言ではないかな。
実際小説家になろうとかだと能力ものに比べて1/100以下の勢力だろうし。
名作はありますが、数でいったら「圧倒的に少ない」それすなわちウケるのがムズカシイ。といえます

でも、その理由に心当たりがるかと言われたら「あります!」と言えるでしょう!なので、まずはそれを話しましょう!
そして最後には、ではそれを踏まえて「ウケるロボものを書くには」という話もしたいと思います!期待してね!

では早速解説を始めます!

※ちなみにここでいうロボものとは「巨大ロボに乗り込んで戦う系」を指します。

では、なぜ小説でロボものがウケづらいのか。ですが。


思うに……

理由は3つあります


1つは「見た目」の理由
2つは「そもそもの話の不便さ」の理由
3つ「快感が弱くなる」理由

ですね!
なおウケるためには、2つ目と3つ目の理解が大事だと思ってます!
とはいえ、それぞれ順番に語っていきましょう!


というわけで、ロボが小説でうけない理由の1つ目!ですが
それは……


第一章「ロボものが小説でウケづらい理由」
◆◆ロボ好きな人は、ロボの見た目が好きだから!◆◆


はい。これですね。もーバッサリ。
これがもう「最終結論であり、一番の結論」ですね

つまりロボの魅力の大半というのは「見た目ービジュアルにある」んですよね。ロボ文化ってのは、ロボの「見た目の良さ」を追求したり語る人で溢れてます。男版のインスタグラム文化的な。映えです映え。

ですが!小説という文字媒体は「ビジュアルで攻める」というのが、非常ーーーーーーーに、ニガテ!よって、魅力も激減、ウケない!というわけですね。それはさながら美少女ソシャゲからイラストを抜いたが如く!的なね!

なので売れない!

説明終わり!

閉廷!それじゃ解散!

……といいたいですが、それでは味気ないので。もうちょい続けましょう。

そうですね。あなたはこういうかもしれない。いやいや風倉さん、ガンダムとかの小説、売れてたりしますよと。小説でもロボいけるでしょと。

そういう意見にはこう返します!そういうのはね。「挿絵」あるじゃん!
いやそもそも「小説が先じゃない」じゃん!と返したい。他でイメージ刷り込まれてるじゃないかと。いやあ、これ非常に強くいいたいけど。

小説でロボの外見描写の難度、マジ甘くみないほうがいい


例えばですよ。さっきのガンダムを例にあげますよ。で、ここで問題です。

問題!:ガンダムを1ミリも知らない人に、文章だけで、造形を伝えてみてください。それができたら、ジムやザクも「ガンダムと差別化したうえで」伝えてみてください。他の機体も同様にチャレンジしてみてください
(ガンダム知らない人は、画像検索してみてください)

どれぐらい正確に伝えれます?わかるでしょうか?超絶難易度だということが。細かい差別化なんて、全く伝わらないということが。
白くて大きくて人型」ぐらい伝われば上等ですよ。相手の脳内にあるのは巨大なフェンシングスーツきた人みたいな機体かもしれんけど。
ましてやジムとの差別化なんてほぼ伝わらないでしょう。

もしズゴック↑なんて「人型だけどカニっぽいフォルム」と伝えようものなら、相手の脳内には「たくさんの足を持て余したカニが2足歩行で迫ってくる」イメージが湧き上がるかもしれません。んーこの不一致さよ


というわけで「見た目に魅力が寄ってるのに、見た目で押せない」


これが、小説でロボがうけない、まあ一番わかりやすい答えですね!
みんな、ロボが動いてるのをみるのが好きなんや。


……で、まあここで終わってもいいんですが。それではコラム書くほどの意味はない(メタ)。せっかくなので、もう少し踏み込んで書いていきます。

そう、さっきソシャゲとかを例に出しましたが。小説では同じように「美少女」をビジュアルでアピールできないですよね。でも小説でラブコメや恋愛要素が人気ないかといえば、ありますし。美少女は出ないかと言ったら「男向けならほぼすべての作品にでる」ぐらいでてきますいや、女向けでもでるからほぼ全部にでるな。

そう、つまり「絵で攻めれないなら、話で攻めればいいじゃない」

という、マリーアントワネットスタイルを取ればいいわけです。
全くそのとおり!しかしここで、新たな壁が湧いてでてきます。


そんなんが簡単にできてたら、今も漫画もアニメも、ジャンプ連載も能力ものになりかわり、ロボばっかりになってるから!

でも、できてない!
なぜ?それは、壁があるから!

そう、つまり。

「絵をぬいて、話作りとしても、ロボものはやりづらい」という壁

もっとぶっちゃければ……

「そもそも小説以外でも、ロボはそんなにウケづらいしやりづらい」

という、身も蓋もない壁が、ロボものにはあるのです!
あるから、小説に限らず、四大マンガ誌も、青年誌も、ロボは少ない。
特に、いわゆる「古き良き」ロボはね。


というわけで。

先程は「ロボもの、小説でウケづらい理由」を書きましたが。
今度はそれに引き続き。


ロボもの、小説『以外』でもウケづらい理由!


を話していきます。

はい、いやあ、ロボもの好きな皆さんすいませんm(_ _)m
ちなみにここでいう小説以外とは、主に「漫画やアニメ」をさします。

いや、ゼロとはいいませんよ。投下数自体はそこそこあるし、そのなかにはウケてるのもしっかりあります。ラノベでもフルメタ。ネット小説でもナイツマ。あるはある。でも、少ない。メジャーかマイナーかでいったら、確実にマイナー。ロボの新規タイトルが続々きて「またロボか……もう飽きたよ」とかはならない。
ランキングとか書籍化とかでロボをみかけたら「おや、ロボとは珍しいな」こんな感じ。そうでしょう?さらに、他を抑えて売れてるなんてのは、さらにめずらしい。

数十年前は、ロボアニメは山程あり。今だって子供向けにはロボはでるのに、しかし今は大人向けロボアニメにかつての勢力はなく。
プラモとかはロボもののシェアはめちゃくちゃ強いのに、そのシェアどおりに漫画とかアニメがあるかといったら到底ない。

これは感じているはずです。なぜなのか?理由はどこにあるのか?
これを知ることで、逆にウケるロボの姿も見えてくるはず。

では早速「小説以外でもそんなにウケない」理由を探っていきましょう。
もっというと「ジャンル的な欠点!」というやつですね!



ではジャンル的な欠点!その1つ目は。

    ロボものは話が不便!!


です。
……逆に簡単にまとめすぎたかな?
別の言い方だと、話の自由度が低いってことですね。
あるいは「話作るの面倒くせーな!」「理解すんのも大変だな!」とかです

もっというと

読者にウケない前に、作者にウケない!


ということです!
供給される作品数が少なきゃ、その分、名作がでる数も減るよねと。
んで、作者視点の縛り多いんだよね。ロボ。素人作家だと特に。

世界観的な意味だけではなく「ストーリーの路線」としても縛られやすいです。その結果、妙に似た話や、既にやりつくされた話が多くなりやすく「なんか古いなあ」と感じやすい……ということ。

まあ、これだけいってもわかりづらいので、複数のポイントから解説していきまっしょう!
まずは……ここからです。


ロボもの、作者にウケづらい理由その1!
 サイズが大きすぎる!


ロボもの=巨大ロボだし。人が乗り込んで戦うわけなんで。自然と大きくなりますね。で、これがもたらす弊害がいくつかあります。

・敵もでかくなる

はい。小さい敵倒しても絵的に「映え」ないんで。いじめっぽくなるんで。必然、敵もでかくなります。最低でも同じサイズ、映えを目指すならさらに巨大サイズが敵に求められます。
つまり、例えば新しい軸としてロボ×ファンタジーとかやろうとしても、敵にクソドデカドラゴンやゴーレムとかをたくさん出さないといけません。ゴブリンなんかおよびでなくなります。まあ、いうてロボものって、ロボvsロボが多いですけどね。敵のサイズが巨大なものに限られる。そうするとストーリーに制約がでる。これはれっきとした「縛り」です

・フィールドがでかくなる

はい。まあ敵も味方もでかいならそうなるわな。で、これ何かダメなの?問題なの?というと。例えばダンジョンの中でとか。路上で戦うとか、超やりづらい。登場人物全員が、ペットのように巨大ロボ引き連れてるのも変じゃないですかw  学校とかどうすんねんみたいな。

なので「戦う場所が少ない」という話になります。「話に制約がうまれる」ってことですね。これでは学園編に限らず、色んな場所でロボは出しづらくなります。小さくしすぎるとロボの魅力減るし。どこでも出せる美少女とは違うねんな。これも「縛り」です

・話の規模もでかくなる

はい。でかいやつがでかいやつと戦うと、当然「目立ち」ます。また、フィールドによっては街も壊れ土地も壊れみたいに、修復どうすんだよ。みたいになるでしょう。お金の話が湧いてきます。また、整備士やエネルギーなども必要です。1人では戦えません。「組織」がでてきます。「上司」がでてきます。「軍」とか「政治」がでてきます。なんか「世界規模」「宇宙規模」の話になってきます。

世界観や世界情勢とか世界設定とか煮詰める必要がでてきます。あれ?僕はただバトル書きたいだけなのに……。自宅や村の中、学園の中だけで終わるような「スモール」な話が作りづらい。能力ものだと「家の中」「部屋の中」だけで終わる話は割とありますが、巨大ロボはちょっとね。これもストーリー「縛り」です。

・関わる人もたくさんになる

はい。まあ上と似てるんですけど。「組織」の枠組みに基本的に入ってしまいます。自由気ままにとか。皆大好き「影のヒーロー」とかやりづらいです。どうやっても関わる人めっちゃ増えるんで。昨今人気の、エゴ全開ヒーローとかもやりづらいです。人のために、皆のために戦おうね。皆と力合わせてね。あるいは俺様ヒーローか。うーんこの陰キャ殺し。これも「縛り」です

・バトル一択になりやすい

話がでかいっての別ベクトルで。例えば「料理もの」とかやれないですね。「農耕もの」とかもまあない。「采配中心の内政もの」とかね。ロボの必要性ないからね。「旅もの」とか「スポーツもの」とかもね。美少女はどれにも出せますがね。魔法とかスキルもね。でも巨大ロボは「とりあえず出して絡める」がめっちゃやりづらいんですよねガンダムの新作がガンダムのって料理作るだったらビビリますよね。これもまあ、サイズが関わってますね。つうかまあバトル系一択みたいになるんですよねぶっちゃけ。その上、主役級の扱いせんとね。これも「縛り」です

はい!というわけで。サイズがでかい、というだけでこんだけ色々な縛りができやすいんですね。1つ1つはそうでもなくても、全部一斉に襲ってくると結構なもんです。

こうなってくると作者的には「扱いづらい……!」と感じます。
大概のストーリーから、ロボを脱落させることになる。
なんせ「とりあえず絡める」ことすらなかなか困難なので。

みんな大好き学園もの、ダンジョンもの、冒険者もの、部活もの、ラブコメもの、スローライフもの、それらと絡めるのも一苦労です。結構設定練り練りしないと、直ではぶち込めません

これがジャンル的な。作者都合の欠点の1つ目です。

しかし、作者からみた問題点は、これだけではありません。

というわけで、2つ目の理由にいきましょう。
それは……能力者との対比、です。


2−2:能力ものに負けてしまう


これですね。やっぱ、これも大きい。何かしらの流行が敗れるとき、大抵それは勝者がいるゆえに敗れるのです。そして、その勝者とは今で言うなら、魔法やスキルなどの「能力もの」とよべるものになるでしょう(少なくともここではそう定義)。特に小説はそうですね。

そして、能力ものよりもロボものは、作者視点で「使いづらい」理由がちらほらあるので、結果としてかかれない。当然、作者が書かなければ、ウケることもない。こういうスパイラルに入っています。
では具体的にはなんなのか。その数々の理由をあげていきましょう!

・物理法則に縛られる&設定だらけになりやすい

はい。まあこれが割と根源ですね。物理法則の壁が面倒くさい。ロボは大抵SFの範囲内なんで。例にもれず、設定が大抵、山とあります。書いてる人が設定大好き人間なことも多いです。結果、初手暗記試験とかなりやすいです。これがまあ、初見の人の心をポキポキおってくし。作者からしても、設定を作るのも練り込むのも伝えやすく書くのも言うて大変です

そして、練り込みが浅いと読者から即ツッコミくるし……。割とリアリティの世界に足突っ込んでるせいで、面倒くさい読者が多いんですよね。かといって完全なリアルでもないから、整合性合わせも大変。中途半端なんですよね結局。説明しすぎてもしなすぎても難しいし。いや、魔法やスキルでも練り込みはいるけど。必要とされる説明の量も質は段違いですね。圧倒的にロボのが設定作り大変。マチガイナイ

・スペックの鍔迫り合いになりやすい

これ。物理法則にのっとってやってるのが多いと、こうなりやすい。んで、お前が1000万パワーなら俺は2000万パワーだ!みたいな。単純なスペック競争になる。んでどうしても能力バトルみたいな、ギミックを仕込んだ戦いや駆け引きがやりづらい。強さとしての個性も出しづらい。で、なのにバトルメインになりやすいというのは話したとおり。結果どうなるかというと「バトルメインなのにバトルが単調になりやすい」という、結構よろしくない構造問題を抱えてしまうという……。キングゲイナーとかは能力取り入れてましたが、あれは非常に良い試みだったと思います。どこまで物理や説明を無視するかってのは、ロボものの命題かもしれませんね
(あと、機体すげーだけでは?も地味に加速しやすい)
ロボ+能力すればいいじゃないかって?まあそれはそう。新しい世界を君が開け

・暗めの話が多い&一騎当千になりづらい

はい。リアルに寄せていくと、あと人vs人とかだと特に。1vs1000みたいな極端な無双って、しなくなる。あと、政治に話がよりやすいからかな?正義vs正義みたいな。なんとなくストレートにスカッとしない話が多い。そして一騎当千というほどでもない割には、一機体同士の衝突だけで全部決まったり……。

あとガンダムとかエヴァが流行ったせいか、そもそもやたら暗い話がよいという風潮があるというか。厳しい展開が多いというか。ぷち流行りでもボトムズとかファフナーとかぼくらのとか。人が陰鬱あるいは凄惨に死んだりするというか。グレンラガンも兄貴死ぬしなー。中学生の妄想ダダもれのような、スカッと爽快ハッピー、低俗全開な話が少ないというか「ロボもの=暗い」のイメージをもってるのはそれなりにいるはずです。

・そもそもロボを使う必要性を説明しづらい

言って良いんかなこれ!? 踏み込むのはタブーなのでは?(笑
しかし、やはり「説明を避けて通れば通るほど、わだかまりは残る」のですよね。それに、魔法やスキルものって意外に「発見、開発、検証」を丁寧にやる作品多いし、なんなら1つの醍醐味まであるしテンプレ化までしてるんですけど。ロボものって全てを主人公がやってく……要するに「設計、開発、パイロット」全てを主人公がこなすみたいなの少ないんですよね。ガンダム二次とかだとそこそこ見るんですが……。そこも能力ものに比べて弱いところでしょうかね。

だってストレートに考えたら戦艦や戦車でいい。的な。さらに、魔法やスキルの超常現象は理屈なしでも通りやすいのに比べ、こっちは理屈が結構いる。同じような設定でも穴にみえてしまいやすいのが、難しい所です。

・共通理解が弱い

これはブームが過ぎ去ってるせいもありますが。例えば異世界ファンタジーなら、ゴブリン・ドラゴン・剣・弓・魔法・スキルとかわりと説明不要じゃないですか。でもロボは皆が独自世界観つかうんで、共通言語が弱いんですよね。あと一般人が機材系の単語に詳しくないし。これも弱点です。

というわけで!

しかし、これだけではありません。さらなる試練が、ロボものにはまだあります。
この次、正直、これがロボものがマイナーにおちた一番の原因かもしれない

それは……


3.自分に酔いづらい


これです。コケてるロボものみるとこの理由が強いなって思う。
質問者さんはそもそも「異世界×ロボ」を書きたいとのことなんですが。ここを是非読み込んでもらいたい。


そう、小説に限らず、ウケる創作のど真ん中として「自己投影して楽しむ」というのがあります。そして心理描写に長け、主観してで語られやすい小説は、まさに創作媒体の中でもその楽しみ方がうってつけ!
昔から大人気の「俺TUEEE!」系統の話なんかは、まさにこの楽しみ方とベストマッチしてるといえるでしょう!
子供はアンパンマンになりきり、老人は水戸黄門に乗り移るのです!
「自己投影は娯楽の基本!」なのです!

……が、ここで問題が。実は、ロボもの。巨大ロボにのってドガーンバゴーンズキュゥーンピチューン!と大活躍して、自己投影&陶酔気持ちいいっ!ってなりやすいかとおもいきや……。何も考えずにやると意外に相性が悪い、んですよね

あるいは、スキル系とか魔法系に、だいぶお株を奪われてしまうんですよね……。「ロボでなくてもよくね?」みたいな。
この「陶酔しにくさ」が、魔法や能力系にシェアを奪われた大きい理由だと思うんですねワタクシ。まあ魔法系がやりやすすぎるという説もあるけど。

逆にいうと「ウケてるロボはこれらをクリアしてる」……といってもいいでしょう!そしてウケてないロボは、大体ここらへんクリアできずに消えていった感があります。

そこらへんも、過去みた作品と照らし合わせながら読んでみてください
では、はじめましょう。例によっていくつかあります。

・凄いのは本人じゃなくてロボ

はい。なんかね。構造的にね。こうなりやすいんですよね。別に本人が凄いわけじゃないみたいな。なんなら凄いのは作った人みたいな。これって、自己陶酔したい人にとってはちょっと問題なんですよね。これじゃ「俺TUEEE」じゃなくて「道具TUEEE」じゃん的な!

あと「奪われたら一気に雑魚化&敵が強くなる」というのもちょっと妄想的によろしくないですよね。強さがなくなることに「怯え」なきゃいけない。これは実は嫌がる人、割と多いんですよ。

ちなみに、この問題はロボ以外でもあって昔って、勇者的な人は「伝説の武具」を手に入れるのがお約束でしたが、最近はスキルや魔法に入れ替わっているんですよねやっぱ本人に称賛がいかないと&奪われちゃダメという需要のせいでしょうね。
時代の流れです。鉄人28号は人気だったのにも関わらず、リモコンロボがほぼ真似されなかったのも同じ理由だと思います。奪われる余地があるのダメ

・成長要素がロボのスペックアップになりやすい

はい。上と連動してますがあえてわけました。まあでも、読んだままです。例えばライバルに負けて強くなって再戦!ってよくある流れだけど。強くなった理由の大半って機体やん!的な。なんか、成長の実感としては微妙というか……。いや、悪くないんですけどね。悪くないんだけど……能力ものとかの「本人が強くなった」に比べると、やはり快感は弱くなるでしょう。
逆にウケてる小説ロボは「中の人の成長=ロボの成長」がかなりリンクしてるのが多いですね。うまく設定作れてます。

・ロボから降りたら弱い&1人で動きづらい

はい。まあ同様に。レアケを除いて、大抵のロボものはこうですよね。しかも大抵、いつでも乗れるわけでもないし。まあだからこそ生まれるギャップとかドラマとかもありますけど……。魔法やスキルの無敵感と比べると劣るとこはありますね
「武器を手放したら急激に弱くなる勇者」ってどう思います?
そういうことです。


さらに大抵は整備士とかが必要!これは「1人でも強い」とか「陰ながら活躍したい」というオタク大好き孤高ヒーロー路線が非常に取りづらいことを示します。これは自己陶酔的にどうであろうか。
「勇者に常に鍛冶師ドワーフが必要な世界観」……悪いとはいわんけど、みたいな。孤高ヒーロー、欲しいよね的な。ありますよね。

ちなみにこれを解決するため、人気の小説ロボは「降りてもそもそも強い」だったりします。Gガンダムかな?

・専用機が実は微妙

は?専用機こそロボの華だろ?狂ってんのか?って、いいたいかもしれない。いや、気持ちはわかります。でもあえて言いたい。専用機=ハイスペック機になりがちです。すると「ロボが強いのか主人公が強いのかあやふや」になってしまう。自己陶酔的には、真逆の「主人公だから強い!」を味わいたいのに。

これを防ぐには「アレを乗りこなせるなんて!」みたいなのがワンクッション欲しい所ですね。まあ逆にいえばこれがあればOKなんですが、そういうのがないと、この「主人公が凄い!」がから離れやすいということです
(ちなみにスキルや魔法は、主人公と一体化してるのでこれが起きづらい)

・何のために戦ってるか分かりづらい

政治中心になりやすい弊害ですね。陰謀、群像劇、裏切り、専用用語、そういうのをはさみまくると……「今何の話してんの?」とか「今何のために戦ってんの?「主人公の描写すくなすぎん?」になりやすいです。まあ書く人の腕にもよりますが。
ちょっと腕が普通ぐらいでやると、ここらへん本当読むの辛いです。
ロボ以外でもあるだろ!って言われればそのとおりなんだけど、ロボは特に起きやすいなという印象ですね。話が、主人公の都合中心で進むというより、組織中心の話になりやすいからだと思います

・女子ウケしない

自己陶酔とは少しずれますが。実に、実に悲しいことに、ロボとメカはまじで女子ウケしない。生まれたときからそう決まってるかのように( )。メカに心踊らせる女子はめっちゃ少ない。ロボものを書く女性作者などほぼ記憶にない。読む読者も。魔法やスキル系は記憶にたくさんある。
実際、プラモ売り場にいるのは男だらけである。これは生まれた瞬間から市場の広さに二倍差をつけられてるようなもんであり、これは重大なハンデといえますね


という感じですね。やっぱりねー。爽快感のある物語の基本って、自己投影して気持ち良いことなんで。そこに反する項目が多いロボものは、どうもデメリットが多くなってしまう……縮小するべくして縮小した、といえますね。

これが、ジャンル的欠点の、理由の3つ目。とても大きい3つ目です。
これを解決しない限り、正直、どこのフィールドや世界観でロボものやっても「案の定跳ねない」になるんじゃないかなーって思ってますね。


以上、ロボものが抱える欠点や弱点でした!
こういう理由があって、ロボものは流行らない……と言えると思います。

やっぱなー。基本的には「書く側にも読む側にも不便」なんですよね。設定が複雑な割に、話が単調だったりワンパになりやすいのはうーんっていうね。

でも、目をそらしててもどうしようもないですからね。もしロボを今更書きたい!という気骨ある人がいたら、これをしっかり踏まえ、解決していかないといけません!

とはいえ、欠点だけを話していても未来はないもの。

それに、ロボものは「難しい」「大変」とは言ったけど。
別に「無理」とは思っていません。
やりようはある!と思っています。

ここからは、どうすればロボものが勝てるのか?

を書いていきますね!
欠点だけ話して終わりにしてもいいけど。
ここまで書いたら、対策も話していきましょう!

では、そのためにも、ロボもののメリットをまずは書いていきましょう!


◆ロボものの強みとは?

1.ダメージ描写をしやすい!

大破しても復活できる。全損=死亡にならない。
これは主人公を全力で活躍させもしやすいです。不殺遂行しやすい。人殺しにしづらいというか。ロボは撃ち抜いたけど人は殺してませんとか。これは能力系にはない強みです。ぜひとも生かしていきたい

2.派手で目立つバトルが書きやすい!

サイズがでかい事はメリットにもなる、というわけです。上のダメージ無視も相まって大変に派手なバトルが期待できます。また、民衆や敵味方から、遠目からも目立つため、あいつSUGEEE!されやすいというのもあるでしょう。これは能力系だとサイズの小ささゆえ「遠いところで戦われると何やってるかさっぱり分からない」のがあるので、優位といえます。

3.正体を隠しやすい!

上で孤高のヒーローやりづらい!って言っといてなんじゃ?って話ですが。それはそれ。ロボットに乗り込むという都合上、外からは乗組員の顔が見えないわけです。ロボット自体は隠しづらいことや、身内にはバレる問題を除けば、敵サイドへの正体隠し自体は至極スムーズに行えるでしょう。(能力系も、しづらいというわけではないので、ガン優位というほどではないけど)。もし1人や少数で動ける設定を作ったりできるなら、正体隠しヒーローと、やりようによっては相性いいというわけです!

4.強さのバラエティを出しやすい!

強さが機体に依存しやすいため成長は書きづらい、といいましたが。逆にいうと、パーツや機体さえとっかえればお手軽に強くなったり、色んなパターンをすぐ出せるのがロボものです。ガンガン乗り換えてガンガン戦うという形式なら、色んな強さのパターンをお手軽に出せるでしょう。ここに「操作技術」という強みを出せればより完璧ちゃんです。
これは成長系にはない、ロボット系特有の強みです!生かさなくてどうする

5.引き立て役との差をだしやすい!

「あいつ、俺が乗れなかった機体をあんなに簡単に扱えるだと……!?」のようなやつです!こういう描写でやれば、ロボが凄いんじゃない、中の人が凄いんだ、とやれますね!能力ものだとこういうのは難しいのが多いです。ただ、魔法系だと「あんな扱いの難しい魔法を……!」と似たようなことができたりしますが、まあ強いメリットであることは間違いないでしょう!

6.組織戦を書きやすい!

巨大ロボは、操縦士の他に整備士、艦隊、政治家……たくさんの人が絡みます。となると、組織戦が書きやすい。そして、群像劇も同時に書きやすいのです。誰かの想いをのせて戦う……これは非常にやりやすいでしょう!
ロボものが、人の想いなどがテーマになりやすいのは必然というものです

いかがでしょう?
しっくりきましたかね。しっくりきてほしいのだけど(笑

ロボはマイナーであり、欠点も多いですが、決して魅力のないジャンルではありません。いえ、むしろ熱狂的なファンを生み出せるジャンルです。あくまで、小説では扱いが難しい、というだけです。

ではこれまでを踏まえて、弱点を乗り越えていくにはどうするか?
という解決策を提示していきます


◆ロボものでウケるにはどうする?


僕は以前、こういう記事を書きました↓

ここで、マイナージャンルが復活を狙う手法として、
絶対やってはいけないこととして。
「過去流行ったものの欠点を何も改良せず、古き良き()のまま出すこと」
といいました。
「廃れたものは必ず廃れた理由がある」からです。

そしてさらに、では復活を狙うにはどうするか?として
「新しい流行と合体させ、欠点を克服し、新しくなって新登場!させよ」
と説きました。
「流行るものは流行る理由がある」からです。

さらに「入り口と切り口を新しくせよ!」といいました。

さて、ロボもの……特に小説におけるロボものは、いうまでもなく。
マイナージャンルです。
ということは、当然この法則が当てはまります。

つまり「新しい流行と合体して、欠点を克服せよ」ということですね。あるいは「いかにも古き良きロボものです、という見た目を変えろ」というわけですね。

そう「自己陶酔の壁」「サイズの壁」などを、ぶん投げてしまえばいいわけですね。そして「能力もののメリット」などをうまーくパクる、あるいは、融合していけばいいというわけです!

なので、こうすればウケるだろう!というのを、順次語っていきましょう!

  ※主人公age寄りの話としてウケるには、というような前提です


◆ロボもので、今ウケるには!アドバイス集

ここからは、自分なりの「今ロボで受けるには!」という論を展開します。
ロボの強みを活かし、弱みを徹底的に排除します。
項目として
ロボの◯◯ではなく◯◯でファンを掴む
・ロボを「製造」するのではなく◯◯する
・◯◯するロボなどを書く
・◯◯を捨てる
・◯◯しても凄い主人公を書く
・◯◯を追いかける
・◯◯にのせる
他、↑に加え、11個以上のアイディア助言をガッツリ書きました

ガチで書きたい人は是非参考にしてみてください

では、はじめますよー

・ロボのビジュアル関係なく、話の面白さでファンを掴む
(ロボ以外の部分で面白くする)

これだけはウルトラ大前提です。こっから先は、色々言っていくとはいえ、別に全部採用しなくてもいいんですけど。これだけは別です。

「ロボ部分抜いても面白い」「ロボよくわからんけど好き」これぐらい言わせるくらい、話を練りましょう。ロボは添え物。目指せヒカルの碁!囲碁わからんけど漫画は面白いと思った人が多数いるであろうあれです!ロボものでウケたいなら、ロボ関係なく面白い話を作れ!鉄則です!
フルメタル・パニックやナイツ&マジック、ぶっちゃけロボ抜きでも全然面白いです!


見た目で押せない小説で、話でコケたらもはや手の打ちようがないです!
僕らが作ってるのは「アニメじゃない!」んですよ!
動きが格好いいから、話はアレやけどまーええか、はありえない!
面白い話を書こう!
え、そんなの簡単に出来たら苦労しない?知ってた!
しかし、これは必須条件です。ロボ以外で話を成り立たせましょう

・ロボを「製造」するのではなく「召喚」する

俺TUEE系におけるロボものの欠点は、そのサイズ感による取り回しの悪さと。主人公がすぐ乗れないことによる俺TUEE感の弱さといいました。ならば、もう常にそばに置きましょう!召喚系にしたりすれば、本体が弱っちいということもなくなります。また、ロボ戦力を携帯したまま路上をフラフラ歩けます。いうなれば「ロボを召喚する能力」とでもいうべき、新古の合体案ですね。ロボを製造しない。ロボは召喚するもの。こういう感じですね。作るから、維持コストだの修理だの必要になる。でもこれならそれらの問題は消え去るぜ!これで一気に自由度バク上がりです!(リアル崩壊度も)

・成長するロボなどを書く

やや上の項目に連動してますが。「ロボを召喚する能力を鍛えると、ロボも強くなる」というふうにすれば、整備士やエネルギー補給や母艦も不要になり、1人でストーリーを進められますし、かつ成長系の醍醐味も加算することができます。ステータス要素や、スキル要素なども自然に取り入れられるし。ギミック系戦闘を取り入れやすくもなるでしょう。
ロボにステータスを取り入れた作品はあまりみないけど、相性はいいと思いますよ。これからのロボは、ステータスオープン!ととりあえず叫びます。整備ではなく育成の時代です(ドヤッ

あ、もちろん。「操縦技術」をシンプルに鍛えて「エース」として名をはせまくってもいいです。パイロットも成長する。ロボも成長する。ダブル成長で面白さも2倍だ!完璧な理論ですね(キリッ

・リアリティを捨てる

はい。今までの例で薄々気づいたかもしれませんがSF系のジャンルから解き放ちましょうちゃちい物理法則やリアリティなんて捨てましょう。そんなもんがあるから面倒なんです!
Q:なんでこのロボ空飛べるんですか?→そういう能力だからです!
Q:なんでロボが急にでてきたんですか?→そういう能力だからです!
Q:機械工学的には云々→異世界で、能力です!
  →あるいは、VRゲームとかのプレイ中です!
Q:こんな世界、物理的におかしくね?→ゲーム世界内へ転移です!
これからロボは異世界ファンタジーやゲーム世界と親友になるのです!
はい解決!何も問題はない!

・ロボから降りても凄い主人公を書く

ロボを育てる能力だか。あるいは魔法が広まってる世界などにして。
その「魔法」を研究するほどロボが強くなるとすると。主人公を自然と強くすることができます。主人公は「パイロット」でありながら「開発者」でも「整備士」でもあるわけで正しくワンマンアーミーですね。ワンマンアーミーこそロマンだよなあ!

ロボから降りても強いキャラのできあがりです。なんせ常にセットなんで。
さながら魔法少女が詠唱とともに変身するかのごとく、詠唱とともにロボに召喚、搭乗してもいいでしょう。魔法使いとはパワーオブ脳筋破壊兵器使いをさす世界観が作れれば、主人公が弱いなんて不安は消し飛ぶでしょう。
でもなろう発の人気ロボものであるナイツ&マジックも、大体降りても全然強かったし正しい路線でしょう。

・1人を追いかける

ロボものの群像劇率は異常。でも、他のエッセイでも語りましたが、群像劇ってのは、めっちゃ難しい天才の技です。基本的に、主役をひたすら追いかける話にしましょう。よっぽど自信がない限りヤメたほうがいいです。

・量産型にのせる

量産型に乗せましょう。あるいはボロクズ機体にのせましょう。主人公がのるから強いをやるのです。こういう乗り物系の醍醐味の1つは「他が乗るとヘボだけど、主人公が乗ると凄い!」です。せっかくロボは職人系ストーリーと相性いいのに、これを捨てるなんてもったいない!
「ゴミスペックなのに強い」「ピーキースペックなのに強い」ロボSUGEEEではなく、主人公SUGEEEとはこういうことです。ハイスペ万能ロボではこのケレン味は出せません。

伝説のレース漫画、イニシャルDは「量産オブ量産型のはずのハチロクで強いから格好いい」。そうでしょう?あれだからこそ、モブが「ハチロクで速いなんてなにもんだぁ!?」ってなるわけです。わかります?伝わります?
そう。イニシャルDは、実質ロボものなのです!   ※(反論は認めます)

・多様な機体を召喚する、乗りこなす、乗り換える

さながら遊戯王のごとく、何十種類もの機体を召喚し、それぞれに乗っては乗り捨てて戦っていく。倒しても倒しても新たに現れるその様は、相手に絶望をあたえるでしょう。新しい時代のカードゲームモンスターは、戦ってもらうのではないのです。ロボとなり、乗り込んで主が直接戦います。皆はカードとディスクを持ち歩き、敵を見つけたら「デュエル!」と叫んでロボに乗り込みます。そう。遊戯王は、実質ロボものなのです!  ※(反論は認めます)

……マジレスすると。多種多様な強さで戦うことに違和感がない、というのはロボ系の明確な強みです。能力系でコロコロ能力変えたら割とインチキ臭いので、結構批判きやすいでしょう。でもロボならコロコロ戦闘スタイル変えても違和感ないです。

・オンリーワンにする

上言った直後にアレですが。世界に一台だけのロボにする。現実世界だとおかしいですが、異世界転移などならやりやすいです。工場ごと転移でもいいかな。終始ロボで圧倒しましょう。1vs1万でも瞬殺みたいな話も書きやすいです。この場合なら、主人公の強さ=ロボの強さでもほぼ問題ありません。

・能力をもたせる

時を止める能力を持つロボ!反射能力を持つロボ!空間を削り取るロボ!ナノサイズに小型化&分身可能なロボ!ワープできるロボ!吹雪を呼び起こすロボ!料理を作るロボ!城に変身してホテルになるロボ!
あなたのアイディアの数だけ、ロボは生まれます。
ロボもので能力バトルやったらダメって誰が言った?ジョジョの如く能力をガンガン出す時代です!そう、ジョジョは実質ロボも(以下略

これでさらにさっきのカードバトルのごとく、主人公が何体何十体もロボをもったりすると、胡散臭い強さが無限に用意できます!ロボもの=チートという時代も近いですね!

・無双する

ロボが無双して何が悪い。原初にロボものが流行ったときは、これが根底にあったはずです。巨大ロボ到着=約束された勝利。この図式が僕らが子供の頃にはあったはずです。巨大ロボはアーサー王だった……?
アホみたいに絶望的な世界と戦線に投入しましょうしかし、無双しましょう。ハンターハンターの暗黒大陸クラスの超巨大敵が大量がいるとこに降り立ちましょう。あるいは日本国召喚という人気作みたいな感じで、普通の戦争やりまくってるところに、唐突に未来技術の塊ロボをぶっこんでもいいでしょう。1万のモンスター召喚に対抗して1体のロボ召喚で対抗してもいいでしょう。無双とは、圧倒的に不利な環境で輝くものなのです。

巨大ロボ=圧倒的な勝利。それを再び。苦戦など、必要ない。そういうロボものがあってはいけない、そんなルールこそないはずです
無双とは、最も根源的な、自己陶酔のお話なのです。
「ロボが無双して何が悪い」これが新時代のキャッチコピー。
リピートアフタミー

・共通語を使う

”ZG−79”とか”キサラギΩ”とかオリジナル単語を作るのを控えましょう。皆の知ってる単語に合わせましょう。種族も既知でいいじゃない。未知の種族じゃなく、エルフやドワーフや悪魔がロボにのっててもいいじゃない。天使がパイロットで神様がロボでもいいじゃない。なお、ゴーレムを巨大ロボに見立てるやつは意外にありますね

・暗い話をかかない

味方陣営死亡者ゼロでも別にいいでしょう!後味悪い話にするメリットある?インフィニット・ストラトスが流行ったのは偶然ではないですよ!あえていおう!完全ハッピー拒否に固執するのは保守であると!
※シビアな話を否定してるわけじゃあないです。

・女子ウケを狙う

悪役令嬢を主役にしてロボにのせてもいいのでは?宝塚な女の子だして、主役全員女でもいいのでは?女性フォルムのロボだらけでもいいのでは?メカニックもパイロットも全員女でもいいのでは?ロボバトルがスポーツでもいいのでは?ガールズ&ロボッターとかでもい……いやちょっとまずい。
ドロッセルお嬢様のフォルムは大変お美しいのでは?刀に変身するイケメンだらけの刀剣乱舞ではなく、ロボに変身するイケメンだらけのロボメカ乱舞でもいいのでは?
女性の市場を加えれたら影響力は2倍になる。
最初から女性層を切り捨てるのは簡単。だが我々は知ってるはずだ。
彼女らの男性を遥かに上回る、圧倒的守備範囲を……!

・男ウケをさらに狙う

モテモテ(死語)でハーレム!なロボものなんか少なすぎん?
ロボは男の夢!というわりに、他の要素の夢要素が足りなすぎる感。

・似たジャンルをパクる

ロボに似たジャンルは、レースものや。航空機ものなど。「乗り物」系です。漫画ならCapetaや頭文字D。ゲームでいうとエースコンバットなどですね。競馬なども近いと思いますよ!そこをパク……参考にすれば良い話を作れます。まねれ!

・軸をずらす

パイロットとしてSUGEEE!ではなく。整備士としてSUGEEE!とか。製作者としてSUGEEE!とか。他にも塗装屋とか、修理屋、あるいはロボを作る工場の経営者や、営業マン、人事屋、経理など。職業をずらしたり。能力ものだとヒーラーだの雑用だの受付だの、裏方にスポット当てる話は山程あるのに、ロボものはパイロット以外が主役になってる話少なすぎん?アニメ主体だから冒険しづらいのかね。だがそれももう終わりだ!
あるいは、人外転生というジャンルをご存知でしょうか。モンスターに転生したり、石や剣、鎧、自販機に転生することもあります。つまり「ロボに転生しちゃいかんのか?」というわけです。「なんだこいつ、勝手に動くぞ!」というわけです。ありです。

あとはロボットでダンジョンを潜ったり。野党やチンピラまでロボをもってる世界観にしたり。スローライフ×ロボットにして、ロボが畑を耕したり野党撃退したり。世界の片隅でひたすら改造し続けたり。ロボをちょっとサブにおけば、ぐっと世界が広がります。今までの案だと、古き良き設定好きみたいなタイプは書けないでしょうが、これならそのタイプの設定描写大好きマンも問題なし!

・挿絵を書く

イラストがないからイメージがつきづらいなら、イラストかけばいいじゃない。何?書けない?大丈夫。今はお金さえ払えば、それなりに描いてくれる人は見つかるものです。上をみたら青天井ですが、塗りなどを求めず、白黒線画などの最低限なら1枚数千円ぐらいでも見つかると思います。高いほうがより見つかりやすいですが。

ちなみに絵を使わない場合の描写ですが。多少の誤解は割り切り、スマートな人型、とか。トラのようなフォルム、とかシンプルでいいと思います。変に詳しく話してもどうせ伝わらないんで。

・実質的にロボものっぽければヨシ!とする

例えば、ガンダ◯そっくりなゴーレムなんかを召喚し、巨大モンスターと戦わせます。ロボという単語は一切つかいません。どうみても外観はロボですが、ゴーレムと言い張ります。主人公はパイロットではなく、ゴーレム使いの天才と呼ばれます。あるいは巨大化変身とかいいはりましょう。新時代の魔法少女は巨大化マスコットに乗り込んでもいいでしょう。こうして親しみのある入口から沼にひきずりこみます。さあ、こだわりを捨てよう!

以上!
ウケるためには?を書き連ねさせてもらいました。

もちろんだけど、これを「絶対にしないとウケないわけではない」です。
そういう事を言いたいんではない。
いいたいのは、欠点を直さずに出しても、大きい波を起こすことはできないよってことです。そして、それを克服する方法は色々あるよと。


実際、なろうでロボもので1万ptを超えてる作品は十数作以上ありますからね。それらは、何かしらの方法で「新しいロボの形」を提供しているのがほとんどです。まさに「切り口と入り口を新しくする」という感じで。

やりようはある!

ということを、実感してくれれば幸いです。


◆まとめー最後に

割と長文だったので、頭パッパラパーになってる人もいると思います。
なので、最後にひとまとめします。まあ目次みりゃいいんだけど(笑
最後に改めて頭に叩き込むことで、学びが深くなるので用意しました。

◆ロボものがなぜウケてないか
 →1.ロボ好きな人はロボのビジュアルが好きだから!
 →2.そもそも小説以外でもそんなにウケてないから!
◆ロボもののジャンル的な欠陥はなにか?
 話が不便!→作りにくい、楽しみにくい
 ◆サイズがでかい
  1−1.敵もでかくなる
  1−2.フィールドがでかくなる
  1−3.話もでかくなる
  1−4.関わる人もたくさんになる
  1−5.小さいことがやれなくなる
 ◆自己陶酔しづらい
  2−1.凄いのは本人じゃなくてロボ
  2−2.成長要素がロボのスペックアップになりやすい
  2−3.ロボから降りたら弱い人&1人じゃ何もできない
  2−4.専用機が実は微妙
  2−5.何のために戦ってるかわかりづらい
 ◆物理法則に縛られる
  3−1.設定の練り込みが必要&暗記試験が多い
  3−2.スペックの鍔迫り合いになりやすい
  3−3.暗めの話が多い&一騎当千になりづらい
  3−4.暗くない場合、一転して熱血オンリーの話が多い
  3−5.そもそもロボを使う必要性を説明しづらい
  3−6.女子ウケしない
◆ロボものの強みはなにか
 1.ダメージ描写をしやすい!
 2.派手で目立つバトルが書きやすい!
 3.正体を隠しやすい!
 4.強さのバラエティを出しやすい!
 5.あいつだけ乗りこなせてる!をやりやすい!
◆ロボものがウケるにはどうすべきか
 ・ロボのビジュアル関係なく、話の面白さでファンを掴む
 ・ロボを「製造」するのではなく「召喚」する
 ・成長するロボなどを書く
 ・リアリティを捨てる
 ・ロボから降りても凄い主人公を書く
 ・1人を追いかける
 ・多様な機体を召喚する、乗りこなす、乗り換える
 ・量産型にのせる。
 ・オンリーワンにする
 ・能力をもたせる
 ・一騎当千の戦いを用意する
 ・共通語を使う
 ・暗い話をかかない
 ・女子ウケを狙う
 ・男ウケをさらに狙う
 ・似たジャンルをパクる
 ・軸をずらす
 ・挿絵を書く
 ・実質的にロボものっぽければヨシ!とする

そして。最後にいっておきたいこと。
それは。

もしあなたが、ロボものでウケたい!という目標があるなら。
大事なのは「古き良きではなく、新しき良きなロボを作るんだという意思」です。ヒットしたアニメらをみてもわかりますが、過去の完全な再生産でウケた例なんてほぼありません。ウケる作品は、必ず新しい何かを切り開いています。

この記事を読んだ貴方は、もはや同じ轍は踏まないはず……!
異世界が絡もうが絡むまいが、根底となる強み弱みは変わりません。
ぜひ頑張ってください!

ではではっ!



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追記2:
↓自分の最も読まれたノートです。3000スキ以上。
月間MVPを5回ほど達成。週間は5回ぐらい達成。
タイトルに興味ある人はみてみてね。作家志望なら損はさせんよ

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