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AIの現在地を整理してみた

こんにちは、カザバヤシです。

AIの進化が急加速を始めたがばかりに、
「今やAIならなんでもできる」と思ってしまったり、システムエラーは無いのが当たり前という常識化が、僕らの中でうっすらと漂い始めたこの頃。

ちょっと期待が先行しすぎているから、現在地を立てといた方がいいよねって話になります。

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まず、現時点の大前提を明確にします。
AIは主に機械学習を通じて動作している訳ですが、もう少し解像度を上げて言うならば…

AIは「パターン認識」をしているだけ。です。

ここの前提が最後までずっと重要になります。

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機械学習を通して、数万から数十万のデータを学習し、その中からパターンを見出すんですね。
これによって、文字や画像などの情報を抽出することが可能となります。

例えば、数万件の風景写真を学習することで
「電柱は大体この辺りに立ってるね」
「夜は星が輝くんだね」
「電車は線路の上を走るんだね」

といったように、パターンを覚えます。

「踏切の前で独り立つ、女性の画像を作って」と
お願いしたら、AIは自身の学習したデータを遡ってパターンに照らし合わせていきながら、「こんな感じ?」という風に記憶を抽出してくれるってことだと思います。

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しかし、AIが本当の意味で「理解」することはまだ先の課題です。

例えば、
毎週同じ時間に映画館に行く人がいるとします。
これをAIはパターン認識することができます。

「この人は何曜日のこの時間に映画館に行く」
というパターンを覚えてくれるんです。
だから、特定の時間になれば映画館リマインドを送ってくれたり、オススメの映画を紹介してくれることは、機械学習により可能となっているんです。

また、ある日足を骨折し、通常の時間に映画館に行けなくなった場合、AIはこの変化を認識することができます。

したがって、もし同じ人がまた足を骨折した場合、AIは「この人は映画館に来ない」という推測を行うことができます。
これが、現在のAIの行っているパターン認識の範囲です。

しかし、この次が現在地を指す最も重要な部分になります。

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