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C治療の質は歯科医師で決まるのではない。歯科医師と歯科衛生士のチームで決まるのだ。~『歯を守るう蝕治療』のエビデンスに触れて~
日本ヘルスケア歯科学会の代表である杉山先生が執筆された、『歯を守るう蝕治療』が出版されました。 この本は、う蝕治療ということを考えたときに、カリエスマネジメントに立ち返り、特に非切削のう蝕治療に重点的に着目した、素晴らしい本です。 私も非常に勉強になりました。 この本について語りたいことはたくさんあるのですが、今回はこの本で触れられていたエビデンスで、とても良いと感じたものがあったのでご紹介します。 CRの予後についてページでいうとP22~P23。 「直接修復法による
歯を削らない抜かない方が良いという誤解、それを誤解したままのエセ予防歯科、あるいはDMFT等の指標に依存することの危険さについて
今回のお話はこんな内容です。 ・削らない、抜かないこと自体は正義ではない。 ・削らない=予防、と勘違いしている歯科医師や歯科衛生士が多いが、これは全くの誤り。 ・ゆえにDMFT等の指標による成績の評価と管理は、必ずしも有効なものではない。 ・以上のことを理解するだけで一流の歯科医療従事者になれる。 それでは話していきます。 歯を削るのはどうして?歯を削るのはどうしてなのか考えたことはあるでしょうか? 虫歯ってC0,C1,C2なら、別に痛みはないし、ご飯を食べるのになん