#04 体験価値について

テクノロジーが発展し、今までできなかったことができるようになり、これまで難しかったことが簡単にできるようになってきました。

ファクトフルネスの本には、世界は全体で見るとよくなり続けていると書かれていました。

そのうち、難しいことをしなくても生きていけるようになっていくようにも感じています。

そうなると、いま難しいと思われていること、むだと思われていることに取り組む人の数は、減るのかもしれません。

・行くのに何時間もかかる場所に行くこと
・誰も食べたことのない食べ物を食べる
・誰も住んでいない場所に住むこと

そうした、一見よくわからないこと、周りの人がしないことに時間と体力とお金を使うことは、珍しいものになってゆくのかもしれません。

ただ同時に、そうしたことを体験する希少性は、高まっていくようにも感じます。

言葉や表現は、体験から生まれると信じています。知識や空想だけでは実現できないことがたくさんあるのです。

その人なりの言葉、その人だからできる表現。それらは体験や知識などさまざまなものが折り重なって生まれてくると信じています。

バランスが大切だと思いますが、自らの体と頭と心で一次情報に触れる体験を持つことは、いつの時代も大切なのだと思います。

古めかしい価値観なのかもしれないのですが、実際に足を運ぶ、直接話す、肌で感じる、と言ったことは大切にしたいと思うのです。

またそうした体験を通した感動を、言葉や表現、自らの変化を通して、誰かに伝えることができる人でありたい。

沖縄の空と海と風を感じて、そう思いました。

それでは、また。

七月三日。
東京。沖縄を思いながら。



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