Kayoonjuly

テレビを主に、演劇、ライブなどのオバハンの感想文。

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最近の記事

春爛漫公演 桂雀々独演会

春爛漫公演桂雀々独演会@新歌舞伎座。一度観てみたかったスーパー落語。やっと観れた。雀々師匠の華ある熱演に、映像、鳴物および連中の皆さん、照明、廻舞台が、桜舞う華やかで賑やかな大川での船遊びの船弁慶の物語を立体に浮かび上がらせる。廻る舞台がメリーゴーランドみたいでなんだか楽しい。スーパー落語のみならず、すべの演目の背景や照明が、鮮やかで粋な江戸色の世界がとても美しい。流石、新歌舞伎座。東京の歌舞伎座や京都の南座の花道から登場したり、宙を舞うスーパー落語も今後あるのかな。笑。喬太

    • 赤い霊柩車

      山村美紗サスペンス「赤い霊柩車」ファイナル。ついに30年39話が完了。2時間サスペンスが大好きで、その中でも、片平なぎさ主演が大好きで、その中でも、赤い霊柩車が1番好きだった。感謝を込めて最後に私の「赤い霊柩車」愛の叫びを記しておきたい。サスペンスは殺人事件前提なので、暗く悲惨でドロドロになりやすい。そこに、明るく品があり、愛くるしく、知的好奇心でキラキラしている片平なぎささん演じる明子の清涼感がその空気を一変させる。神田正輝演じる医者の春彦さんの柔らかで知的で粋な笑いで包み

      • 第73回NHK紅白歌合戦備忘録

        今年も恒例の感想を記します。 SixTONES: Snow Manとまだどちらがどちらか悩む今日この頃。緑黄色社会:モデルさんが歌を歌っているよう。郷ひろみ:やっぱりジャパンを入れてほしかった。水森かおり:今年はクイズ。NO企画NO紅白。なにわ男子:ジャニーズアイドルを徹底する割切が清々しい。そこが関西系の強さ。山内恵介:そっちの「恋する街角」かい。milet:北京オリンピックのテーマソングだったらしいが記憶にない。JO1:K-POPアイドルと宝塚男役の集団に見える。BE:

        • 鎌倉殿の13人 感想

          鎌倉殿の13人@NHK。三谷幸喜フリークとして絶対見ないといけない大河。始めは、いつものコメディが溢れる楽しい大河。中間管理職のような義時。オイオイ、待てよ、毎週誰か、一番頑張った人が汚名を着せられ殺されていく。エグい、心が痛過ぎる、我慢、我慢、この先にきっと何か救いがあるはずと、我慢して見続ける。えっ、無いやん。毎週、キツイ裏切りで殺されるだけやん。で、13人て誰なん?いつの時点なん?とか、考えているうちに、気がつけば忠義の御家人達が汚名を着せられ皆殺しになっている。鎌倉殿

        春爛漫公演 桂雀々独演会

          エルピス 感想

          エルピス—希望、あるいは災い—@カンテレ。今期正しくブラボーなドラマの一つ。大上段に構えない社会性、映画のような凝った映像美、緻密な構成とセリフによる息を止め続けてしまうような緊迫の展開、渋すぎる俳優陣、テレビ業界の裏側と自虐、サスペンス臭の全くないサスペンス、骨太な作品性、エンディングのオサレな映像と曲、そう来たかというオチ。完成度高々で、周りの雑音を入れず、製作陣がやりたいことを完璧に全うしたような疾走感のある上質な作品。長澤まさみ、あんまり好きでなかったけど、完璧なベテ

          エルピス 感想

          拾われた男 感想

          拾われた男@NHK。俳優松尾諭が書いた自伝のテレビドラマ化。あの不気味で飄々とした、いつも不機嫌、不満そうなバイプレイヤー俳優にこんな人生が詰まっていたとは。実話力には勝てんと改めて思わされた作品。実の家族間、実の兄弟間のどうしようもないギクシャクさ、ちょっとした長年のシコリ、何となくの居心地の悪さ。そういった遠慮のない家族の写実と、嘘のような偶然とラッキーの連鎖、容赦のない切なく儚い現実。色んな人生のエッセンスが詰まっていて、身につまされると同時に勇気をもらえる作品。兎に角

          拾われた男 感想

          2021年秋ドラマ感想

          今クールで全話見たのは、「ドクターX」「日本沈没-希望のひと-」「SUPER RICH」「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」「和田家の男たち」で私的一番良かったのは「和田家の男たち」。兎に角、和田家の3人の男達がカッコいい。それも3者3様の種類の違うカッコよさ。特に段田安則さんの祖父がダンディで、矜持があり、可愛くて、毎度寛さんの素敵さに惚れ惚れ。朝昼晩、それぞれ一食につき最低3種類のおかずを、本当に上手に作る孫の相葉君の優。こんな健康的な料理が毎食出てくるなんて、なんて幸

          2021年秋ドラマ感想

          第72回紅白歌合戦備忘録

          郷ひろみ:鉄板に元気になる曲、ジャパン!! DISH//:超イケメン、超演技派、なのに、超歌うまい。天が3物与えてしまった北村君。アメフトのような肩パットのスーツ懐かし。桜坂46:桜になってもダークヒロイン。裸足の踊りって痛いよねー。Awesome City Club:えー、ボーカルの男子予想以上に若し。GENERATIONS:LDHはなぜか田舎のヤンキー臭が漂う。でも亜嵐君はキレッキレでカッコ良し。SixTONES:稔さんしか見てません。KAT-TUN:本当はKUN。Kin

          第72回紅白歌合戦備忘録

          トラッシュマスターズ「ガラクタ」感想文

          「ガラクタ」@下北沢駅前劇場。久々の下北沢。人出がまあまあ戻ってきています。いつ来てもオバハンでもワクワクする街。さて、久々のトラッシュマスターズ、脚本家中津留さん節炸裂。政治的社会的ネタだが、どちらかに偏ることなく、どの人の言ってることも正しい、どの人の言ってることも分かる分かる。そこに、幼馴染やら、同窓生やら、昔からのツレやら、元彼やら、親子やら、夫婦やら、濃密な、身近な人間関係が絡むから重すぎず、分かりやすい。2時間半があっという間。いや〜、みや先輩、客演なのに主演にし

          トラッシュマスターズ「ガラクタ」感想文

          初めての「鬼滅の刃」

          なるほどなぁ〜。人が魅了されるポイントいっぱいあったなぁ。兎に角、湿度高っ。情情苑。登場人物1人1人の悲しいバックストーリーが甘く漂う。大正浪漫で渋鮮やか色彩。漢字の羅列で神秘性と信憑性アゲアゲ。弱い子供からの成長過程で視聴者の心巻き込み。禰󠄀豆子の健気な我慢にキュン。どうにかならんかなという闇の中の切なさ。子供向けアニメなのに、リアルで生々しい殺人現場。炭治郎の声、あま〜い。まだまだ「鬼滅の刃」の扉に立ったばかりで、号泣シーンまで辿りついていないが、こんなウエッティで抒情的

          初めての「鬼滅の刃」

          今更の東京パラリンピック開会式感想備忘録

          いや〜学んだわ〜。企画・構成・演出がこんなにも大事だということ。オリンピックでは、この部分が、異常な忖度、偉いさん達からのチャチャ、コアメンバーの炎上で、ズタボロになり、最終的には、各一個人のプロの演者の技量のみに頼るという惨状に見えた。幸か不幸か、パラは、多分事前に注目されていない分、練りに練った、準備万端の大きく軌道修正していない演目を見ることができたような気がする。私はオリパラの開会式は国の文化度が計れるイベントと常常考えているので、このパラの開会式は、日本の文化レベル

          今更の東京パラリンピック開会式感想備忘録

          東京オリンピック2020開会式備忘録

          私的全体的感想は、こじんまりとしたちょい残念な開会式。時間なし、低予算、密回避という制限では仕方なしか。まず、最初の演出テーマはコロナ。ほとんどの開会式では、歴史的な物語をするのに、斬新な切り口と感心したが、苦悩ばかりを表現していていと暗し。で、MISIAの国歌、間違いなし。今の日本でこの人以外考えられない。森山未来のコンテンポラリーダンスは難し過ぎてようわからん。で、江戸のタップダンス。提灯が少な過ぎてしょぼ過ぎないか。もっと大人数のシンクロタップで、浅草の大提灯やねぶた等

          東京オリンピック2020開会式備忘録

          ドキュメンタリー番組

          最近気づけば一般の人のドキュメンタリー番組をよく観ている。しかし、演出によってこんなに見え方が変わるのかとその不思議に感心。 「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京) スタッフが声をかける時間がほぼ人が酔っ払っている時間。そんなご機嫌な人の家について行き話を聞いていくと、壮絶な過去や厳しい現実と対峙している人生が明るい口調で浮かび上がる。スタッフやMCの明るいいじりのせいでもあるが、その人自身のあっけらかんとした姿がそれでも前向きに生きていく軽やかで力強い姿を映し出し

          ドキュメンタリー番組

          「俺の家の話」

          この前のクールで全回観たドラマは、「その女、ジルバ」「倫理の時間です」「アノニマス」「ウチの娘は、彼氏が出来ない !!」「書けないッ!?脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活」。で、私的に一番良かったのが「俺の家の話」。宮藤官九郎の作品はパロディだらけで、細かい笑いの要素があちこちにあり脱線しがちだが、ど真ん中にブレない大きな深い愛情の柱があるので、どんだけ遊んでも結果として大きな感動に収束する。長瀬智也と西田敏行の満身創痍のバチバチの演技合戦が凄まじい。江口のりことロバート秋山は

          「俺の家の話」

          映画「パラサイト半地下の家族」

          今更ですが「パラサイト」。いゃ〜ブラボー。アカデミー賞受賞納得です。ゴリゴリの社会派ですが、エンターテイメント性豊か。読めない、ハラハラする、ダイナミックな展開が一番魅力的でした。格差社会の下層民の怒り、やるせ無さ、惨めさ、悲しさ、悔しさ、力強さ、そして情が溢れ出ていました。主演の青年役、その妹役、その母役、そしてお金持ちの奥様役の人達の演技が印象的。妹役の女性が、洪水の家の中、汚水が溢れ出る便器の上で煙草を吸うシーンが崇高なアートに見えました。映画は、どのシーンもアートにな

          映画「パラサイト半地下の家族」

          第71回NHK紅白歌合戦2020備忘録

          今年も恒例の第71回NHK紅白歌合戦2020備忘録。 King&Prince: 美形完成率歴代No.1。もう顔しか見てない。Foorin:まさかまだオリンピック始まってないなんてね。山内惠介:毎年マントがお似合いで。milet: 完全に発声と発音が外国人女性歌手。奇跡の鬼才歌手出現。日向坂46:子犬のように顔イヤイヤフリフリ。アザト可愛いよりマジ可愛い。櫻坂46:平手ちゃんいないから笑おうよ。でも、これが差別化要素か。水森かおり:毎年ただただ異常に長いドレスを着ている人。GE

          第71回NHK紅白歌合戦2020備忘録