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バンドリーダーの経験が、プロジェクトマネジメントに生かされています(加藤遼さんインタビュー①)

加藤遼さんは、大手人材サービス会社で新規事業を次々と立ち上げ、「旅するように働く」をテーマに、人の可能性や創造性を最大化する働き方を広げようと活躍されています。また、音楽や美術、各地域特有の芸術などをこよなく愛し、人間的な魅力とエネルギーに溢れた素敵な方です。

そんな加藤さんに、「アート活動を本業に生かす」について思うところをインタビューさせていただきました。

1時間半に及ぶお話が本当に深くて面白くて・・・全部そのまま紹介したいぐらいなのですが、私の関心と重なる部分を軸に「バンドリーダーの経験が、プロジェクトマネジメントに生かされています」「事業は表現である」「人はみんな芸術家」の3回に分けてまとめました。

まずはその①「バンドリーダーの経験が、プロジェクトマネジメントに生かされています」から。


ボーカルで身につけた表現力で、プロジェクトを盛り上げる

「僕は、中学~大学でバンド活動にハマり、ボーカルとバンドリーダーをしていたことが人生の原体験なんです。それが今のプロジェクトマネジメントにそのまま生かされています」

冒頭から非常に興味深いエピソードです。その心は?

「ボーカルというのは、ステージの前面に立って、観客の反応を直に感じたり、一体感を作ったりするポジションです。そのため、いかに観客のテンションが上がるかを意識しながら、目線や身体の動きを変えたり、声の出し方を工夫したりしていました。

バンド経験を通じて、声や身体を使って表現し、場を盛り上げる力が身につきました。これは今のプロジェクトでも、どういうコミュニケーションをしたらみんなのテンションが上がるか、どういう場面でおおー!っとなるか、場を盛り上げる表現力としてそのまま生かされています」

なるほどー!バンドボーカル(アート)とプロジェクトリーダー(ビジネス)、全然違うように見えて、加藤さんの思いやアイデアを表現し、多くの人の気持ちを惹きつけ、一体感を出すという点では同じなんですね。

当時はバンドリーダーとして、今はプロジェクトマネジャーとして、人の創造性を引き出す場を作る

「また、バンドリーダーでもあったので、それぞれに個性も好きな音楽も違うメンバーが、共存しつつ調和して、みんなが楽しめる空間を創るというのを自然とやっていました。

これも今の仕事に通じていて、プロジェクトメンバーでビジョンを共有して、それぞれが自分にできることを考えて、グルーブ(高揚感)を合わせて進めていく、というやり方が好きです。『全体を見て、自分がここを埋めると楽しくなる』ということを一度味わってもらえれば楽しくなりますし、全員のポテンシャルがハマるとすごい相乗効果が生まれます。個人的には、そういうやり方がプロジェクトやサービス開発に生かせるのでは、ということに興味があるんです」

とても今の時代に合った新しい考え方というか、「ティール組織」にも通じるものを感じます。それを音楽活動から経験的に体得したという点が興味深いです。

音楽が教えてくれた「はたらく」の本質

「はたらくとは『傍を楽にする』と言いますが、音楽は人を楽しませたり、苦しんでいる人を楽にしたりすることもあり、まさに『はたらく』の本質を教えてくれたような気がします」

素敵な言葉です。音楽でもプロジェクトでも、人が行うことの本質を言い当てているような気がします。

その②「事業は表現である」に続きます。

※写真は全て加藤さん提供。バンド活動の様子は、社会人になってからのものだそうです。


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