【愛着障害】愛がわからない人〜あなたの世界は優しいですか?
愛着障害について書いています。
人の顔色を気にする、対人関係が表面的で深まらない、という人は、もしかしたら愛着障害かもしれません。
5日目は、愛着障害の人は「愛がわからない」「権威に弱い」というお話をします。
まず、きのうの振り返りからしますと、愛着障害の人は、困っていても「SOSが出せない」ために、相手から慰めや支えを得ることができない、という話をしました。
その根底には、拒絶されるのではないか、という不安があって助けを求めることができないのです。
あなたは、ほんとうは困っているのに、「大丈夫です」と嘘を言ったことはありませんか?
一方、愛着が安定している人は、親しい人はみんな自分のことを応援してくれている、と信じきっているので、すぐに助けや慰めを求めて、それを得ることができます。
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愛着スタイルの違いは、お母さんとの関わりが出発点にあります。
生後半年から一年半のあいだに、お母さんにギュッと抱き締められて、お母さんの身体の温もりに触れて安らぐことが子供の安心の原点になります。
抱っこ、という原始的な行為が、人の健やかな成長には必要不可欠なのです。
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愛着障害の人は、自分は誰にも愛されていないと固く信じていたり、愛されていることに自信が持てなかったり、あるいは、自分は迷惑な存在かもしれないと不安になり、生きることへの違和感をもつ人もいます。
愛着障害の人は、愛がわかりません。
誰にも愛されていないという、大きな誤解をしています。そばに愛のある人がいて、自分のことを心配してくれていても気がつきません。
子供時代は過酷な環境だったかもしれませんが、あなたのことを優しい気持ちで見てくれている人は、必ずいるものです。
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つぎに、愛着障害の人は「権威に弱い」という話をしますね。
愛着障害の人は、人のどこを見ているか、というと表面的な属性に囚われてしまうように思います。
愛がわからないために、人の温かいこころが読めないのです。
誰が自分を大切に思っていてくれる人なのか、そうでない人なのか、見分けられません。愛がある人と、愛がない人の区別がつかないのです。
人を見るときに、表面的な地位や肩書きがある人をかんたんに信じてしまったり、口先だけの人について行ったりします。
愛着が安定している人は、愛がある人と、愛がない人をすぐに見分けられます。
愛着が安定している人は、愛を知っているからです。感覚的にわかるのです。
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私が20代の半ば、私の仕事人生のなかで一番しあわせだったときの話です。
職場に、定年まじかのおじさんがいて、その人は社内での役職もついていない平社員でした。誰からも相手にされなくて、窓際に追いやられ、毎日フテくされていました。
そのまま、誰からも見送られることなく退職を迎えそうでした。
ところが、退職の日に歓送会が開かれました。同じ部署の人の計らいでした。その席上で、主役を務めたおじさんはみごとな英語のスピーチを披露して、皆を驚かせました。おじさんにこんな特技があることを誰も知りませんでした。
おじさんは会を開いてくれた人にお礼を言いました。そして、今から大学に進学する息子をもつおじさんのために、その人が再就職先をさがしてくれた事も明かしました。
私は、こみ上げてくるものを感じていました。
おじさんを助けた人は、愛のある人でした。
愛のある人は、困っている人を助けて、その人のこころに灯りを灯すのだということを知りました。
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愛のある人は、あなたを大切ににしてくれる人です。決してイヤな思いをさせたり、見捨てたりしません。
そのへんを、見極めていきましょう。
あなたを見てくれている人は、必ずいます。
愛をたくさん感じられるようになると、いいですね。
気がつけば、たくさんの愛に囲まれているかもしれませんよ。
世界は優しいことに、気づくかもしれません。
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