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【愛着障害・うつ・AC】創造の病②毒親サバイバーというラベルの功罪㊦
うつ病を創造の病、クリエイティブ・イルネスと捉えようと提唱されたのは河合隼雄さんでした。
病が癒えていくとき、人はまったく新しい創造的な仕事を、人生を始めるというのです。
どういうことかと言うと、病気の人は病気の苦しみに逃げ込んで、自己実現の道を歩く苦しみを避けている人といえます。
つまり病に伏せっている人は、可能性が遮断されていて自己実現への道も塞がれている状態です。
ですから、自分を病名や症状でラベリングすると、自分を病気の中に閉じ込めることになってしまって、本来もっているクリエイティブな面も埋もれてしまって表に出て来られなくなってしまわないかと、残念に思うのです。
前回の「毒親サバイバーというラベルの功罪」では、ラベリングすることのメリットを綴りました。
こちらの記事です。
今回はラベリングすることのデメリットを考えてみたいと思います。
病気の人は自らの可能性を生きていない人と言えます。
病気の自分を、これが自分だと思っているうちは、本来のクリエイティブな自分は表には出てこれません。
しかし、日ごろ自分は駄目だと悲観している人も、自分の潜在力にうっすらと気づいているのではありませんか?
私のポテンシャルはこんなものじゃない、と密かに思っている、あなた。
そうです、あなたのポテンシャルはそんなものじゃないのです。
まだ見たことのない新しい自分は、出て来ようとしてまだ出て来られていないのです。
まだ見たことのない自分は、怒りと悲しみが降り積もって堆積したその下に、死なずに命を保って生き続けています。
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人生にはまだ何かあるはず。
石垣から東京まで表現アートを習いに通ったころ
描いた作品。
だから、自分を病名でラベリングしてしまうのは、病気の中に自分と自分の可能性まで閉じ込めることになってしまいそうで、勿体なく思うのです。
まだ見たことのない自分が姿を現すのは、長年の怒りと悲しみが癒やされて解放されたときです。
そのとき病が癒えて、はじめて創造的な人生が始まるのです。
おわり
「創造の病」の1回目
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