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人と社会課題に本気で向き合うLiBの『人材マネジメントポリシー』

はじめに

こんにちは。株式会社LiBでコーポレート部門の責任者をしています斧です。前回のブログ公開から約半年。やりたいこと、やらなくてはいけないことが、山積みで、毎日仕事がすっきり終わることがない。「そうだ、これがベンチャー企業ってやつだった」とクラクラしながらも、何かと刺激やカオスが好きなので毎日ご機嫌な日々を送っています。

事業計画作りや資金調達、採用や人事制度作りなど、仕事は多岐に渡りますが、今回のブログでは輪郭が見えてきたLiBの「人材マネジメントポリシー」について書こうと思います。

「こんなこだわりをもって人材に向き合っている会社なんだな。」と、LiBに少しでも興味を持ってくれた人の理解につながれば幸いです。

ポリシーを作ることになったきっかけ

LiBは「生きるをもっとポジティブに」というビジョンのもと、2014年に設立された会社です。創業から紆余曲折があり(詳細はこちら)、2年に渡る構造改革を終えて、大きな変貌を遂げているさなかです。その変貌の1つに「営業会社」から「IT企業」になる、というものがあります(その戦略的アプローチに関してはこちら)。

2021年10月にミッションを「1人の可能性をどこまでも活かせる仕事のカタチをつくっていく。」に変更したLiBは、単なる労働集約的な人材紹介エージェントではなく、明確なデータ思想、プロダクト思想で人材業界を変えるというゲームチェンジを行ってきました(詳細はこちら)。入社する前の私のイメージも「LiB=元気な営業会社」でしたが、中に入るとそのイメージは随分と異なりました。

そんな中、ひずみを生み始めたのが、過去に作った行動指針や人事制度といった人材にまつわるものです。「過去はこうしていたけれど、これからはどうする?」「これって形骸化しているよね」と言ったものが徐々に増えていきました。こう言ったひずみが広がると、最悪社員を裏切ることにつながります。「言っていることとやっていることが違うじゃないか」「そんなつもりで入ったんじゃない」と言った具合に。大切な社員がそんな風に思うなんて、そんな悲しいことはありません。

アップデートされたミッションと事業戦略に合わせて、LiBの人材への考えを今一度見直すことで、混乱をなくし、安心して社員に働いてもらおう、参画してもらおう、という思いを込めてポリシーづくりは始まりました。

策定キックオフ時の抜粋資料


社員の言葉を集めた策定プロセス

今年の4月から着手した人材マネジメントポリシーづくりですが、並行して行動指針の刷新も行っていたため、策定プロセスは2つをマージして行ってきました。

まず、フェーズ①として全社員対象にワークショップを行い、大切にしてきた行動、大切にしている行動を具体的行動を例にしてピックアップしてもらいました。そして、フェーズ②として事業責任者と直近入社した社員に協力をもらい、1日使って下記の問いの答えを議論した後、エッセンスを抽出するワークをしました。

・LiBにとって、社員とは?
・社員にとって働く目的、働く喜びは何か?
・どんな社員を育て、どのような組織を作りたいか?
・将来LiBはどんな姿でありたいか
・そのために大切にしたい行動とは?

それぞれのワークから生まれたワードはどれもLiBらしいすばらしいものになりました。

ただ、特にフェーズ②の議論中には、人材マネジメントポリシーの定義や行動指針との関係性、行動指針の意味で使用する「バリュー」と行動指針は同じ定義なのかなど、メンバーが「そもそも」を問う場面もありました。私の中で明確な定義を持ち合わせていなかったこともあり、吸い上げのプロセスを終了すると、LiBの歴史と未来への思いをぎゅっと凝縮したような、たくさんのキーワードだけが手元に残ることになりました。

社員から集められた言葉(一部)

言葉を整理して導きだされたもの

人材マネジメントポリシーは、会社として定めていないところもあったり、定めていても公開していないところもあったり、呼び方も人事ポリシーとか人材戦略と呼ばれたり、定義もさまざまかと思います。

言葉の山を前に、まず代表の松本、取締役の近藤、私の3人でそれぞれの案を考え持ち寄ることになり、その後、議論をしながら、まずはLiBとしての言葉の定義を決めるべく、各要素(ビジョン、ミッション、バリュー、行動指針、人材マネジメントポリシー)を下記のように定義することになりました。そして、社員から集まった言葉を、「これはバリューの要素だよね。」「これは行動指針ではなく、人材マネジメントポリシーで約束することだよね。」といった具合に、これらの要素に一つ一つプロットしていく作業をしました。

ビジョン:未来の姿
ミッション:ビジョン実現のため達成すべきこと
バリュー:共有する価値観、LiBが提供する価値
行動指針:バリューを体現する行動
人材マネジメントポリシー:社員に安心して行動してもらうために、会社が社員とする約束

整理をしていくと、社員への約束である人材マネジメントポリシーは、私たちが事業で向き合っている企業さま、そして候補者さまに「こうあって欲しい」という願っていることが投影されたものになりました。LiBは、まず自らの組織で「こうあって欲しい」姿を実現し、それを事業を通じて社会に広げていくことで、ビジョン、ミッションの実現を図っているんだ、ということがクリアになったのです。

議論した試作品の数々・・・

LiBの人材マネジメントポリシー

やっと本題になりますが、まだ言葉磨き中の、LiBの人材マネジメントポリシーについてご紹介します。

LiBの人材マネジメントポリシー

人材マネジメントポリシーとは、LiBの人材に対する考え方の礎になるものです。LiBは「生きるをもっとポジティブに」をビジョンとして掲げています。社員にとってのLiBが、それが叶う場所であるよう、LiBは努力し続けます。

LiBにとって社員とは、会社、そして個人のビジョンとミッションの実現を信じて共にアップデートし合う同志です。LiBのミッションにもあるように、LiBは「ひとり(社員)の可能性をどこまでも活かす」ことを人材マネジメントポリシーで約束し、4つの視点にこだわります。

Best Workstyle for Best Performance
「生き方」に「働き方」を合わせることが前提となる、個の時代が到来しています。LiBは個人の事情とWill(叶えたいこと)に寄り添い、十人十色の活躍を願い、最高の働き方の実現をサポートします。そして、「働き方」、「働く場所」にとらわれることなく、仕事の成果に正しく報います。

「点」より「線」
事業成長や人との関係性を「点」でとらえて価値を最大化することもできますが、LiBは「線」にこだわります。事業においては、「ショット型」よりも「継続的」な価値提供を。人との関係性では末永く続くコミュニティを。一時的なものではない積み上げ式の仕組みにこだわります。

アビリティ指向
仕事に取り組む上でのアビリティは無数に存在し、決して学びの旅が終わることはありません。自身の役職、職種に固執することなく、自ら学びスキルや能力を身につけることは、より多くの経験と発見を生み出すとLiBは考えます。多様性あふれる人材が集まる会社という場所で、誰もが先生、生徒になれる環境をLiBは提供します。

客観視とアップデート
多様な視点から得られる客観視によって、人の行動変容は生まれます。組織も個人も行動変容によって得られるアップデートにより、Will(叶えたいこと)の解像度を更に磨き、人生を豊かにできるとLiBは考えます。それが行われる組織であるために、多様性の尊重、ヒエラルキ―型コミュニケーションの排除、心理的安全性の担保、複眼マネジメントの実行など、硬直化に抗う努力をLiBは怠りません。

LiBの人材マネジメントポリシーは、LiBの事業方針と一致しているのが特徴です。この言行一致にこだわり、LiB自体がまずはビジョン、ミッションを実現できる会社になれるよう努力することで、経営計画を力強く推進し、十人十色の活躍があふれる社会の創造に挑みます。 

LiBのこれから

LiBはまだまだ小さい会社であり、事業についてもクリアに伝えられていないし、社会にも大きなインパクトも与えられていません。まだ道半ばではあるけれど、人と事業にまっすぐに向き合っている経営陣、人への愛に溢れている社員と共に働けることを、本当に誇らしく思います。

話はそれますが、私がコーチングの資格を取得した際に知った、とても大切にしている言葉があります。

”People are naturally creative, resourceful, and whole.”
「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」

この言葉は私が人に向き合う時のスタンスでもあるのですが、LiBはそのままの自分を組織にも事業にもぶつけられる自分にぴったりな場所だと思っています。私にとっては、自分も、LiBという組織も、事業もすべてがつながっているようで、とても心地がよいです。人材マネジメントポリシーがしっかりと人事制度にも反映されるまで努力し、またこれからも組織のあり方をアップデートし続けたいと思います。

長くなりましたが、こんな人材マネジメントポリシーがあって、コーポレート部門責任者がいる会社に少しでも興味があると思った方はご連絡ください!

読んでいただき、ありがとうございました。

油断している人が多かったのでぼかしたワークショップの様子(笑)




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